愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

尾張大野城(1) 常滑市

2015年09月20日 20時04分20秒 | 常滑市

尾張大野城展望台(再建ではなくイメージとして主郭部分に建てられました。)

春のゴールデンウィークに対してシルバーウィーク。さっそく史跡めぐりに出かけました。
尾張大野城です。大野城は、越前(福井県北部)にもありますので、愛知県では大野城で通っているのですが、あえて尾張大野城としました。

大野城とは
大野城とは、常滑市にあります。焼き物で有名な常滑市です。その常滑市の北部にあります。

近くに大野港があります。大野港は漁港としても、流通上の湊としても栄えたそうです。ここから伊勢方面に船で渡ることができたわけです。


佐治氏とは
大野城を居城としていたのは佐治氏という武将です。佐治氏ははじめ当地の守護であった一色氏の被官でしたが、次第に勢力を伸ばし、この大野城を奪ったそうです。4代約100年にわたって大野城を居城としたそうです。

佐治氏の系図(現地資料)

佐治氏の系図を見ると、いろんな武将と関係があったことが分かます。初代佐治宗貞の姪が池田輝政の母になっています。3代佐治三郎信方は、桶狭間の戦いの後織田信長につき、信長の妹お犬を妻としています。また、名前も信長から信の字をもらっています。

大野城展望台にあったお犬の絵

信方の子、一成は信長の妹お市の子であるお江を妻にしています。また、知多半島で位置的に近い水野氏とも婚姻関係を結んでいます。

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2 コメント

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Unknown (城歩きマン)
2015-09-21 16:34:21
お市の方の三女、お江さんの最初の旦那様である佐治一成、その人のお城ですか。

そういえば、ドラマでも大野城が登場しましたね。

実際に城跡に上るなんて、ムムム…。うらやましい。

主郭以下の造成の仕方を見ていると、土塁囲みとはなっていないので、少し古い形態を残している城郭のようですね。
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大野城の築城と廃城 (midorishako)
2015-09-22 06:49:18
城歩きマンさん
コメントありがとうございます。

大野城の築城は、1350年ごろ、守護の一色氏によるものらしいです。その後、佐治氏の居城が続き、4代目佐治一成が豊臣秀吉に敵対したため、大野城を追われ、織田長益(織田信長の弟)が入ります。(1584年ごろ)しかし、長益は、この城の向かい側に大草城を築き、大野城は廃城になったそうです。

いつ、誰がこの城の最終形態を残したかはわかりませんが、廃城になった年だけみると、新しいようです。
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