贅沢な時間を過ごした
贅沢とは、人によって違うものだ
先日、時の流れの速さも
人によって、その感じ方や表現方法が違うと書いたが、
贅沢と言う響きも、人によって違う
今日は、朝から村の共同墓地の清掃作業に出掛けた
清掃作業は隔年で実施される
今回は墓地へ行くまでの道の草刈をしたが、
年配者の言葉が少し引っかかって、イライラしならがの
作業となった
掃除は2時間半ほどで終了したが、
どこかモヤモヤした気持ちは残り、この感情を何処に
ぶつければいいのか?と
やりきれない気持ちで帰宅
まずは日曜日のルーティーンとしての洗濯を
続いて汗を流すためにシャワーを浴びた
冷えた麦茶を飲み、扇風機の風にあたりながら
洗濯終了のアラームを待つ
じっとしているだけで汗が噴出す
Tシャツに作業服、トランクスに靴下を
丁寧に物干し竿へ
ここまでやってくると、少し胸のモヤモヤも
解消されている
昼食までは少し時間がある
読書でもしようと思い立つ
先日、弟に推薦された、湊かなえの「告白」を読むことにした
大き目のグラスに氷と麦茶をいれ、
携帯の電源を切って、縁側へと陣取った
我が家には縁側がある
隣の家と隣接しているが、それなりに雰囲気のある縁側だ
昼までの時間潰しにと思って
ページをめくり始めたが
「面白いから読んでみて!」
確かに、人に薦めるだけあって、スピード感のある展開で、
次のページ、次のページが気になっていった
昼飯を食うのも忘れ、読書に没頭した
傍らに置いたグラスの氷は解けている
縁側から外を見る
グラスに手を伸ばし、乾いた喉に流し込むと、
あらためて文庫本に視線を落とした
贅沢な時間が静かに流れた