1万円未満で行く旅シリーズ 滋賀県長浜
今回は、滋賀県長浜を訪ねました。福山から京都まで高速バス、京都から長浜まではJR新快速です。長浜には、12時40分ごろ着きました。自宅を出てから実に6時間を経過しています。台風のあとの青空が広がる上々のお天気。長浜駅に着くと、すぐに荷物や上着をコインロッカーに預け、カメラだけ手にします。日中はまだまだ暑く、散策には半袖の方が快適のようです。改札前の観光案内所で散策MAPを入手、観光パスポート1,000円を購入して、いざ出発です。
長浜駅の駅舎は、レンガ風の西欧的なデザインで、とても斬新的、近年、建てられたものでしょうか。ちょうどお昼時、どこかで昼食といきたいところですが、その時間も惜しくて、考えないことに。駅の東側に降り立ち、まず秀吉と三成の出会いの像を見て、あとは駅前の筋を南に向かって歩きます。北国街道とは1本西側の筋です。
5分ほど歩くと、交差点から橋の川向こうに「長浜浪漫ビール」と書かれたおしゃれな建物が見えてきました。こちらでは有名な地ビールのお店のようです。道路の左側にも同じようなおしゃれな建物がありましたが、こちらはまったく関係のない有名な宗教団体の建物でした。
建物の角には、馬つなぎ石、そしてその向こうに、独特な舟板塀と白壁の建物が両側に続いています。ガス灯のようなレトロな照明もあり、なかなか美しい町並みです。これだけの建物を維持するとなると、個人ではなかなか難しいのではないでしょうか。この通りは、旧長浜駅へ続く道で「明治ステーション通り」とか「ステンション通り」と呼ばれているそうです。
ここで北国街道に出て、通りを南方面に歩くと、うだつのあがった立派な町屋風の建物が、点在しています。通り全体では古い町並みとは言えないまでも、閑静なたたずまいはどこか懐かしい感じがします。古い町屋を改装したと思われる立派な外観の、レストランやしゃれた旅館もありました。一番うれしいのは、このあたり、観光客の姿がほとんどないということです。
橋の上から、東に目を向けると、土蔵のはるか向こうに、青空に映える伊吹山が見えます。「なんと美しい!」、また家々の前には、季節の花がプランターに並べられ、通りに潤いをもたらしています。一番南あたりに成田美術館がありました。大変興味があったのですが、今回は時間がないのでパスしました。今度は北国街道を北方面に進み、常夜灯まで行ってみることにしました。同じ道を通っても、おもしろくないので一本、東側の筋を歩いてみることにしました。明治ステーション通りまで戻ってくると、また北国街道を北にとって進みます。(つづく)