安養寺多宝塔
吉備津神社のあじさい園でアジサイを堪能した帰り、倉敷市の安養寺を初めて訪ねました。安養寺というと、今年の1月、800年の歴史を持つ会陽(裸祭り)で有名な、美作市の安養寺を訪ねたばかりでした。
県内に2か所、同じお寺の名前があるということは、ひょっとして全国にはもっとあるはずと調べてみることにしました。(参考・ウイキペディア)
東北地方8、関東地方21、中部地方12、近畿地方19、中国地方3、九州地方3
ざっと数えただけでも、66カ寺、宗派もいろいろで特に繋がりもないようでした。
では、この「安養」にはどのような意味があるのでしょう?
安養浄土(あんにょう、あんよう)という世界があり、阿弥陀仏の極楽浄土のことを指しているようです。「往生した者は、心を安んじ、身を養う」ところから来ており、とてもありがたい言葉だということがわかりました。
駐車場付近のアジサイ
さて、この倉敷市の安養寺、宗派は高野山真言宗で、あじさい寺としても有名のようです。駐車場周辺にもアジサイがたくさん植えられていて、期待は膨らむばかり。
まず、参拝者がまず驚かされるのが、参道の石段の上の四脚門に鎮座する巨大な、毘沙門天です。
このような景観は見た記憶がありません。そし巨大な釣鐘もありました。
四脚門の上に巨大な毘沙門天
参道のアジサイ
梵鐘は11トン、中四国一の大きさだとか
前の池に浮かぶ六角の弁天堂
大黒天
庫裏に続く石段は歴史を感じさせる
鐘楼門に通じる参道
境内周辺のアジサイ
鐘楼門、綱がぶら下がっており、引っ張ると鐘を突くことができます。
鐘楼門を過ぎると、その先に本堂が見えています。
そこで、どこから出て来たのか、かわいいプードルが行ったり来たりと愛嬌を振りまいていました。
どうやらお寺で飼われているようですが、つい先日亡くなった我が家の愛犬のことを思い出し、とてもかわいらしく、いじらしく思えました。
朱色の多宝塔は高さ26m
なぜか栄西国師の像
茶室がありました
三十三観音様
境内の西にあるのが、宝物殿(成願堂)です。拝観者の方から「自由に入れますよ!」と教えていただき、せっかくなので入ってみることにしました。
国の重要文化財の2体を含め、平安時代の一木彫等身大の毘沙門天像36体がずらりと並び、厳かでかつ実に壮観です。
また境内で、特に目を引くのが、高さ26mの朱色の多宝塔です。年に数回公開されるそうですが、この種のものでこれだけ大きいものは、国内でもめずらしいそうです。
福山城跡の山道を進むと、目新しい建物がありました。
中を覗くと十数体の羅漢像
自由に拝観できる宝物殿、平安時代の毘沙門天像がずらり(撮影禁止)
狛犬の代わりでしょうか?
境内のいたるところに、アジサイが見え隠れします。
倉敷観光WEBによりますと、何と2000株とか。これは、吉備津神社のあじさい園1500株を上回っています。
吉備津神社のあじさい園のような、壮観さはありませんが、広い境内でお気に入りのアジサイを探してみるのも楽しいかもしれません。
(倉敷市内のアジサイの名所は、種松山公園西園地、住心院、安養寺 倉敷観光WEBより)