未熟なカメラマン さてものひとりごと

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吹屋の田舎そば 味はしっかり守られていました! 岡山県高梁市成羽町吹屋

2021-11-04 20:54:53 | そば
訪問日:令和3年10月10日(日)

福山市津之郷町で、あこがれのアサギマダラ(渡りをするチョウ)に出会った後、高梁市の吹屋地区(*1)に向かいました。目的は、お休み処の、田舎そばを食べてその味を確かめたいと思ったからです。

経営者が変わり、何度も通ったこのお店の味は守られているか気になっていました。以前、「味は私たちがしっかり伝えます」と、お母さん方から聞いていました。
建物が老朽化して雨漏りし、お母さん方も高齢となって、店を閉めるのも止むを得ない、と思っていたところに、東京からふらりとやってきた若者が、すっかりこの町を気に入り、休憩所の跡継ぎを、申し出たのでした。

2年間の修業を積み、雨漏りしていた建物は自己資金も出して修復、新たにスタートしたのは昨年のことでした。店名は新たに「二代目ふるさと村休憩所吹屋食堂」としました。
当日は、天気の良い日曜日で、しかも緊急事態宣言も解除された正真正銘の観光日和、観光バスによる団体客もあって、町並みは大いににぎわっていました。
さて肝心の休憩所ですが、お昼ごろだったこともあり、お店の中は、お客さんでいっぱい。私は何とかタイミングよく座ることができましたが、次の方以降は、記名による順番待ちでした。



ベンガラ色で統一された吹屋の町並み


新しくなった吹屋食堂


こちらは以前の休憩所(2020.3.撮影)


けんちん田舎そば 700円 箸を入れたあと撮影のため少々形がくずれています


こちらは以前の田舎そば 

スタッフは、店主の銘形さんと女性3人、とにかく忙しそうでした。さっそく、田舎そばを注文。味はいうことなし、しっかり守られており、安心しました。「繁盛していますね!」と声を掛けると、「ええ、日曜日なので」と相手をする暇もなさそうです。
ふと、畳の間の壁にユニフォームがショーウインドウ風に飾られているのが目に留まりました。店主(*2)は、東京オリンピックの聖火ランナーに選出されていたのでした。(聖火リレーは中止となりました)



観光客で賑わう通り


新しい観光案内板


修復工事がまもなく終了する県重要文化財・旧吹屋小学校


坂道から見下ろす石州瓦の甍


TV番組「人生の楽園」でも紹介された、スープカレーのお店


こちらはベンガラ染のお店


地元住民の御用達、大衆食堂「いろり」

お腹を満たした後、修復中の県の重要文化財・旧吹屋小学校を見に行きました。校舎の工事用の覆いが取り外され、実に6年ぶりに懐かしい以前の姿を取り戻していました。建物内部の保存修理と周辺の工事はもう少し残っているようでしたが、それも時間の問題かも。一般公開が待たれます。(2022年3月完了予定)
どこか、懐かしい吹屋の町並み、いつまでものんびりしていたい一日でした。


*1 吹屋地区
岡山県のふるさと村(昭49認定)重要伝統的建造物群保存地区(昭52選定)日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~」(令2認定)
江戸時代から明治にかけて、吹屋銅山の繁栄を背景に、西日本一の銅山町であったことに加えて、江戸末期からはベンガラ(紅殻、弁柄)という特産品の生産が重なり、吹屋は商業地として大いに栄えました。吹屋銅山は明治時代に三菱の岩崎弥太郎によって近代的経営が行なわれ、日本三大銅山として発展。加えてベンガラは、江戸時代に赤色顔料として開発された特産品で、幕府直轄の鉱山町だった吹屋に繁栄をもたらしました。吹屋の町並みは、ベンガラ問屋や小売商などが軒を連ねたもので、下谷、下町、中町、千枚の4地区(6.4ha)が伝統的建造物群保存地区に指定されています。
現存する家並みは、吹屋の旦那衆が石州(現在の島根県)から宮大工を招いて建てさせたもの。石州瓦で葺かれているのはそのためです。

*2 志望動機
大会組織委員会に提出されたものを、そのまま掲載しています。
三年前、私は岡山県の吹屋ふるさと村へ移住した。人口約70人、20代は自分だけ、いわゆる限界集落ではあるが、この土地に暮らす人々の心温かさと町並みの美しさに魅了され、移住を決めた。私がこの土地で繋いでいくもの、それは村の人たちが40年に渡り運営してきた、うどんそば屋である。吹屋の中心にあるお店は、温かみがあり地元の人や常連客に愛されてきた。しかし運営者たちの高齢化に伴い存続させるのが難しく、後継者がない限り2018年で解散しようという話になっていた。私は直感的にこのお店を吹屋に残すために後継者になろうと決めた。料理の経験などなかったが自分にやらせてほしいと伝え、今では83歳の師匠から全てを教わっている。店の味を繋ぐこと、村の人々の店への想いを繋ぐこと、それが私の繋ぎたいものであり、私を温かく迎えてくれた村の人々への恩返しである。聖火ランナーとなり、土地の想いを繋ぎ、地域の希望の光となることを表現したい。
(2020年用に書かれた文章です。)

次回は、「岡山県浅口市寄島干拓地のアッケシソウ」を掲載予定です。
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但馬の小京都・城下町出石(いずし) 皿そばの名店を訪ねて 兵庫県豊岡市出石町 

2020-11-01 08:16:26 | そば
訪問日 令和2年(2020)10月5日

出石は重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されている。辰鼓楼は、江戸時代、辰の刻(午前8時)に太鼓を打ち鳴らし、刻を告げたことから名付けられた。時計台となった今も出石の歴史を刻み続ける。

GOTOトラベルキャンペーンを利用して、一泊二日で山陰湯村温泉を訪ねることにしました。初日の最初の訪問地が、但馬の小京都といわれる城下町・出石でした。目的は町並み散策でしたが、出石といえば知る人ぞ知る皿そばが有名です。
中心部には、多くの店が並んでいます。出石は3回目の訪問ですが、今回は並んでも有名店のそばを食べてみたいと思いました。ネットでいろいろ情報を集めた結果、かなりの率で1位を占めていたのが、近又(きんまた)です。店の開店時間の11時ごろには、はや行列ができていました。
このお店、ホームページによりますと、ミシュランガイド兵庫2016特別版掲載店となっています。30分ほど待ってやっと順番が回ってきました。入口付近の厨房では、何人も集まって皿にそばをもっていました。



人気店・近又(きんまた)


出石手打ちそばの由来が書かれている


(近又)画像は2人前 5枚が1人前

玄そば(そばの実)を皮ごと石臼で挽いたものを使用し、そば本来のもつ香りと、手打ちならではの強いコシと確かな歯ごたえを味わうことができる。製粉は店内で行っており、「挽きたて」「打ち立て」「ゆがきたて」の「三たて」と、長い伝統の味を頑なに守り続けている。男性・女性20皿、子ども(小学生以下)15皿を食べると「皿そばの証」をもらえ、5枚集めると「そば通の証」が発行され、1年間無料になる特典も。さらに、大人男性50皿、大人女性40皿、子ども(小学生以下)30皿を10分以内で食べるとなんと永久無料(同店HPより)

(出石そばの特徴)
町を歩けば、至るところにそば屋の暖簾がゆれている。人口1万人の小さな町にそば屋がなんと50軒。出石を訪れて皿そばを食べない人はいない。ほとんどのお店で、1人前5枚のセットで提供されている。出石そばならではの薬味といえば、タマゴ・とろろ・ネギ・わさび・大根おろし。いろいろなバリエーションの味付けで、風味豊かな出石そばが味わえる。つゆはカツオと昆布の濃厚なダシが基本になっており、お店ごとの独自のアレンジで食べ比べるのも楽しい。

(つづき)
一番奥の座敷に案内されましたが、目の前に坪庭があり、ゆったりとしてとてもリラックスできます。注文するとすぐにそばが運ばれてきました。出石焼の小さな皿が5つ。生卵やとろろ、大根おろし、数種類の薬味と、とっくりに入ったそばつゆが用意され、食べ方の説明もしてくれます。
後ろのテーブルでは、短時間に何皿もそばを完食した人でしょうか、店の人から拍手を受けていました。
挽きたて、打ち立て、茹でたてで味はもちろん申し分なし、おまけに店員の明るく元気で親切丁寧な対応、これでは流行るのも当たり前ですね。
このあと、町並みを散策することにしました。おなじみの時計台・震古楼は出石のシンボルですが、曇天で逆光ぎみ、仕方ありませんね。ちょうど、テレビの番組の取材でしょうか、女優さんを先頭に町並みを歩くクルーを目にしました。
このあと、明治館、出石酒造酒蔵、資料館、家老屋敷、出石永楽館などを廻って次の目的地・城崎に向かいました。


町並み散策

古元屋は辰鼓楼近くの八百屋さん


消火栓の蓋は、やはりシンボル辰鼓楼


豊岡のゆるキャラ「玄さん」


そばの人気店 湖月堂内堀店


そばの人気店 正覚田中屋の風格ある店構え


そばの人気店 たくみや


テレビ番組の取材でしょうか


出石明治館 出石気多郡役所として明治20年に建造された木造擬洋風建物として。現在は展示館として保存整備されている


マンホールのデザインは、やはり辰鼓楼


本高寺山門


出石酒造


明治の大火にも焼け残った出石酒造の酒蔵。赤土の塀と虫籠窓が築250年の風格を感じさせる


豊岡市立出石資料館 明治時代の豪商稲富家の旧邸を資料館として改装し、出石藩ゆかりの資料を中心に展示している


庭園もある


にぎやかな通り

(家老屋敷)

出石城内にあった江戸後期の上級武士の居宅


大名行列の諸道具など出石藩に関する資料を展示


リアルな武士姿の人形


ふみ幅の狭い急な階段


天井は低い

(永楽館)

明治時代の工法で復元された近畿地方最古の芝居小屋

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そば打ちの基本を学ぶ! そばが切れる原因、私はこうして克服した!

2020-02-17 00:35:41 | そば
私が所属している、週末は田舎暮らし‘風の駅いでたに’の蕎麦オーナーイベントのそば打ち教室が、井原市内・芳井生涯学習センターであり、参加しました。
いつもなら、顧問で素人蕎麦打ち5段の池宗さんが教えてくださるのですが、当日は所用で参加できず、代わりに、吉岡代表が実演で披露してくださいました。




粉分量 そば粉400g、小麦粉100gの計500gの二八そば。
水 50%の250ccをとりあえず用意、あとは状況を見て
打ち粉適量


1.  そば粉、小麦粉を振るいに掛ける


2.  粉どおしをよく混ぜる


3.  水を加える 1回目は全体の70%を入れる


4.  水回し 

そば打ちで一番重要と言われる。粉一粒一粒にしっかり水をゆきわたせる。
残りの水は数回に分け、様子を見ながら入れる
指の先だけを使いまんべんなく

5.  粒がだんだん大きくなってきた


6.  手に付いた粉は早めに落とす


7.  だんだん塊になってきた


8.  塊をまとめます


9.  両手で練り込む


10.  菊練り(写真なし)

11.  円錐形にし、へそ部分を尖らせたあと、手で押さえて円形状に(写真なし)

12.  打ち粉を振り押し広げる


13.  めん棒が登場


14.  時計と反対廻りで30度ずつずらす。縁はつぶさないよう注意


15.  真円ができた


16.  麺棒に巻いて延ばす、反対側も


17.  90度回転させ、同じように延ばす、反対側も

18.  斜めから麺棒をはずすと、四角になった


19.  さらに形を整える


20.  さらに延ばす、厚さを均一に


21.  手前にも延ばす


22.  片側にしっかり打ち粉を振る、右利きの人は左側に


23.  二つ折りにし、両端を揃える


24.  さらに上から下に


25.  この幅が、そばの長さになる


26.  切りやすくするため、さらに手前から折りたたむ

27.  しっかり打ち粉を振って小間板の登場


28.  小間板を切る幅分だけずらす


29.  5センチほど切ったらさばく、打ち粉はしっかり落とす


30.  できた

今日は、海老天ぷらのかき揚げにネギ、おいしそう 至福のひととき

ところで、肝心のそばが切れる原因ですが、一般には次のようにいわれています。

1. 茹でる直前のそばが乾燥している
2. そば粉が古い
3. 加水する前にそば粉と小麦粉がしっかり混ぜ合わされていない
4. 全体の作業に時間がかかりすぎた
5. たたんだあとの折り目に打ち粉が少ない
6. ゆでるときに箸で混ぜすぎた


私の場合は、やはり水回しに原因があった

初心者が直面する一番の原因は、やはり水回しにあると思います。
要は、そば粉一粒一粒に水をゆきわたせることが大事なのです。
今回のそば打ち教室で、代表は一切その作業は行いませんでしたが、初心者には特に、一に「すり合わせ」二に「もみあげ」が必要だと思います。
「すり合わせ」は一回目に加水したあと、ひと通りかき混ぜたら、粉を両手に救いあげ、拝むようにこすり合わせることです。
特に塊をこすって、崩していく感じです。このとき力を入れすぎてはいけません。粉どおしが引っ付いてしまうからです。
均一にパン粉状態になったらOKです。
加水ごとに、この作業を繰り返します。
「もみあげ」はさらに塊が大きくなったら、同じように行う作業です。

この作業を行うことによって、そばが切れることは一切なくなりました。
一度試してみませんか!
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池宗先生のそば打ち教室 ビニール袋を利用した簡単そば打ち 

2019-02-01 23:30:33 | そば

「風の駅いでたに」吉岡代表のあいさつ


本日の講師 池宗先生

2019年1月20日、私が加入している「風の家いでたに」蕎麦オーナーイベントのそば打ち教室が、井原市芳井町の芳井生涯学習センターでありました。
講師は、もちろん池宗先生です。
当日は、蕎麦オーナー加入者の約半分、12名が参加しました。

吉岡代表のあいさつのあと、先生によるそば打ちの実演がありました。打ちながら肝心なポイントを詳しく説明してくださいます。
次に参加メンバーが二人一組になってそばを打ちます。
中には、まるでうどんのような太さのそばもありましたが、そこは新そば、茹でれば、とてもおいしいものです。すぐに打ち立てのそばを味わいます。
代表の奥様の作られた出汁と、きんぴらと鶏肉の炒め物はまさに絶品。ねぎとかまぼこを添えればいうことなし。まさに至福のひとときです。

さて、そば打ちですが、いつも思うことがあります。水回しなど、打っている最中にどうしても手に蕎麦がついてしまいます。
途中で何度も、こすって落とすわけですが、それがどうしても気になります。しっかり手を洗って望んでいても、その動作に衛生面でどうかといつも疑問に思ってしまいます。
また、ついた蕎麦を落とす時間も、もったいないと思うのです。
手袋メーカーの方、どうか、そば打ちにふさわしい、手に蕎麦が付かないそば打ち専用の手袋を考案していただけませんか。

また、打ち方も人によって様々です。素人の検定では、いろいろ決まりがあるのでしょうが、要は、おいしい蕎麦ができればいいと思うのです。
個人的には、そば打ち名人高橋邦弘さんのDVDを参考にしながら、購入したそば打ちの解説本、はたまたYouTubeで動画を見ての研究と、いろいろ試行錯誤を重ねていますが、それぞれにやり方が違うのでどうしたものかと迷ってしまいます。



そば粉と小麦粉をふるいにかける


水回し まず粉を混ぜる。指は立てる


水を入れる


かき混ぜて粉全体に水を回す


大きなカタマリになる


両手で練り込む


だいぶまとまってきた ここで手を洗う


素早く行う


さらに練り上げる


円錐形にして先を尖らせる


押し込んで円形状にする


地のし 手のひらで押し広げる


丸出し 麺棒で延ばす


中心部に打ち粉をし延ばす


四つ出し 上下左右と均等な力を加えて麺棒を転がす


本のし 均等に延ばしていく


たたみ 打ち粉をして重ねる


たっぷり打ち粉をする


小間板をずらして同じ幅で切る


包丁の頭を差し込み、右にずらす


余分な粉を落とす

食後に、再び池宗先生による、ビニール袋によるそば打ちの実演がありました。
このビニール袋による手打ちそばで一番難しいのは、最初の水の分量ではないでしょうか。
蕎麦の乾燥度、その日の気温や湿度、条件がいろいろありますが、基本は50%+アルファです。
先生曰く、300gぐらいだったら十分この方法で打てるそうです。道具やなにやら準備するのがめんどうという人にうってつけとか。

ビニール袋に、そば粉と小麦粉を適量、そして水を入れ、息を吹きかけビニールを最大限膨らませて、たて、よことただひたすら一生懸命振ります。そうすると自然にねっとりしてきます。それから、ビニールの口を開け、ビニールの上からこねます。
まとまってきたら、あとは、普通のそば打ちと一緒です。
確かにこれなら、台所でも蕎麦が飛び散ることもなく、あとの掃除も随分楽です。水回しのときのように特に手に付くこともありません。
是非、一度試されてはいかがでしょうか。





蕎麦と小麦粉、水を入れて膨らます


しっかり口をして、たて、よこにしっかり振る


ねっとりしてきたら口を開けて練り込み


まとまってきたら袋から出し練り上げる


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江府町のおいしいそば処を訪ねて 平成29年6月10日(土)

2017-06-21 00:28:06 | そば
先月のことですが、仕事の関係で、山陰地方の定期刊行誌「さんいんキラリ」の編集者の方とお話をする機会がありました。雑談の中で、そば好きの私は、「どこかおいしいそばの店をご存知でしたら教えていただけませんか?」と尋ねたところ、「たたら・・・、場所は江府町ICから近いところ」、と教えていただいたのですが、はっきり店の名前を思い出すことができません。

先日、久しぶりに蒜山高原を訪ねた際、ちょうどお昼時だったこともあり、教えてもらったお店を訪ねようと思ったのですが、やはり店の名前を思い出せないので、文明の利器スマートフォンに「江府町のおいしいそばの店を教えて?」と入れたところ、何と、最初に出てきたのが「そば道場たたらや」でした。そうだったこのお店に違いないと確信を得て、道の駅「風の家」からナビをセットすると所要時間は30分ほどでした。しかし驚いたのが、所在地が江府町ではなく、日野町だったということでした。
(江府町は日野郡江府町、日野町は日野郡日野町でお隣の町)

こうして、山越えの道を進み、高速道路の高架下を潜ると、出雲街道(国道181号線)江尾の交差点に出ます。そこから南下し、日野町に少し入ったところで、お店に到着です。駐車場は近くに確保してあり幟もたっていましたが、3台分だけでした。満車だったので、しかたなく、近くの銀行の駐車場に停めさせていただきました。(すみません、お世話になりました)



旧街道根雨宿


町並みに溶け込んだ店構え

店は、旧街道根雨宿の通りを入ったすぐのこところにあり、構えは相当古く、何でも昔の造り酒屋を改装したものだそうですが、大きな建物ではないので、うっかりすると通り過ぎてしまいそうです。
人通りは少なく、こんなところでお店が成り立つのか不思議に思います。店に入ると意外にもほぼ満席でしたが、ちょうど1組が帰るところでした。その帰る人を見たとき、びっくり。何とあの編集者の方がいるではありませんか。お互いに絶句です。



日野町産のそば粉を使った絶品のそば


レトロな銀行の建物


窓際のカウンター席に座ると、すぐにお茶ならぬ、蕎麦湯が出てきました。何を食べようかと思いましたが、やはり最初は定番と、ざるそばを注文しました。10分ほど待ちましたが、これは仕方ないこと。そば汁は「え?」というほど少なめです。通は先を少しだけつけて食べるとか。麺は細めで白っぽく上品です。さっそく食してみると、なんとおいしいことでしょう。適度のコシと風味、期待を裏切らない素晴らしい味でした。あとで、どこのそば粉ですか?と尋ねると地元日野町産とのことでした。営業時間がお昼だけなので少しもったいないような気がしましたが、予約を入れると、そば打ちも体験できるとか。
お近くに行かれたら、ぜひ寄ってみてください。納得の味ですよ!
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