未熟なカメラマン さてものひとりごと

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2014(平成26年)全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 西脇工業高校(兵庫)の巻

2014-11-30 22:34:13 | 駅伝

昨年の大会から

(例によって敬称略とさせていただきます。ご了承ください。過去の駅伝記事は、カテゴリーから、‘駅伝’を選択ください。)

駅伝の激戦区といわれる兵庫県、かつて男子の西脇工業と報徳学園の争いは熾烈を極め、兵庫を制するものは全国を制す、といわれたほどです。女子は本年、1年生の活躍で須磨学園の21連覇を阻止し見事優勝、晴れて県の代表になりました。しかし、激戦区とはいえ、昨年全国大会4位の須磨学園が破れたというのは実に衝撃的でした.

兵庫県立西脇工業高校は、日本の“へそ”といわれる兵庫県の西脇市にあり、駅伝(全国優勝8回単独最多)の西脇工業として知られています。昭和38年新設、校訓は「自立・創造・誠実・勤労」です。西脇市のHPでは、「駅伝の町・西脇市」と紹介しているほどです。 

今回の県予選会の成績を須磨学園と比較し分析してみましょう。
 総合タイム 1.09.43 須磨学園 1.10.59 タイム差 マイナス1分16秒
1区 南 美沙希(1)19.28 ⇔前畑 有希(3)19.42 タイム差(-14秒)
2区 高橋 ひな(1)13.05 ⇔康本 花梨(3)13.58 タイム差(-53秒)
3区 坂本 茉矢(3)09.53 ⇔秋山あみる(1)09.56 タイム差(-3秒)
4区 大西 結菜(1)09.56 ⇔和田さくら(1)10.02 タイム差(-6秒)
5区 村上 智美(2)17.21 ⇔新立 啓乃(2)17.21 タイム差(0秒)

5区(同タイム)を除くすべての区間で須磨学園に勝っています。特に1区・2区の一年生のスタートダッシュは素晴らしく、この時点で1分以上の差がつき、もう勝負あったという感じでした。特に2区の高橋ひな、が3年生康本花梨に53秒という大差をつけ圧勝したのは決定的でした。

高橋ひな、は昨年の全日本中学選手権で800m、1500mで2冠を達成、東京国体のインターハイ800mでは、中学新記録となる2分7秒9を樹立しています。高校生になっての今年、インターハイ800mに優勝しています。駅伝の季節を迎え、今後、長距離に挑戦したいとの希望ですが、1年生のビッグスリーといわれる豊川高校の猿見田裕香、大阪薫英女学院高校の嵯峨山佳菜未、常盤高校の樺沢和佳奈に肩を並べることができるのか非常に興味あるところです。

須磨学園は、昨年の1.08.16と比較し、実に2分43秒も遅いタイムでした。やはり太田琴菜、福田有衣の存在はあまりにも大きかったようです。そういう中で前畑有希、康本花梨は、今年のけん引役でしたが、逆に西脇工業の1年生コンビに大きく水をあけられていましました。
次に昨年の県大会との比較です。
 総合タイム 1.09.43  昨年 1.12.11 タイム差 マイナス2分28秒
1区 南 美沙希(1)19.28 ⇔坂本 茉矢(2)20.20 タイム差(-52秒)
2区 高橋 ひな(1)13.05 ⇔佐藤  愛(2)13.55 タイム差(-50秒)
3区 坂本  矢(3)09.53 ⇔角田 凪彩(3)09.58 タイム差(-5秒)
4区 大西 結菜(1)09.56 ⇔山川 小春(1)10.03 タイム差(-7秒)
5区 村上 智美(2)17.21 ⇔戸田真由香(1)17.55 タイム差(-34秒)
やはり、1区、2区で合計、1分42秒短縮しています。

次に11月16日(日)に行われた近畿高等学校駅伝競争大会の成績をみておきましょう。
総合タイム 1.12.00 4位 須磨学園 1.10.31 3位
1区 村上 智美(2)21.03 18位 ⇔ 前畑 有希(3)19.45 2位
2区 南 美沙希(1)13.17  3位 ⇔ 秋山あみる(1)13.40 5位
3区 大西 結菜(1)10.00  4位 ⇔ 康本 花梨(3)09.51 2位
4区 工藤ひかり(3)10.30  5位 ⇔ 和田さくら(1)10.14 2位
5区 山川 小春(2)17.10  5位 ⇔ 新立 啓乃(2)17.01 3位

1区の村上智美の出遅れが響きましたが、2区以降は順調な走りでした。特に2区の南美沙希の走りは、県大会の2区・高橋ひなには劣るものの、高松望ムセンビとほぼ同タイムの素晴らしい走りでした。注目の高橋ひなはメンバーに入っていなかったものの、優勝の立命館宇治高校のタイム、1時間9分7秒に、2分53秒も差をつけられており課題も残ります。

しかしながら、西脇工業高校は、各都道府県大会のタイム順でも堂々の第5位、21年ぶりの出場で入賞も十分可能性もあります。男子も昨年に続き1位で、高校のホームページに「男女アベック出場」とありました。駅伝の町・西脇市、今年の暮れは学校だけではなく、西脇市全体も大いに盛り上がることでしょう。

話は変わりますが、今年の各都道府県の予選会の成績を見ていて、興味を持ったことがあり書き出してみました。
1. 出場校の少ない都道府県
(4校)高知県、香川県
(5校)青森県
(6校)徳島県
(8校)奈良県、和歌山県

2. 出場校の多い都道府県
1位 65校 愛知県
2位 64校 東京都
3位 58校 大阪府
4位 48校 神奈川県
5位 44校 埼玉県
6位 42校 千葉県
7位 36校 熊本県
8位 31校 広島県
9位 30校 兵庫県

3. 1位、2位のタイム差が大きい県
1位 長野県 9分51秒 長野東高校 1.10.26 ⇔ 諏訪二葉高校1.20.17
2位 岡山県 7分09秒 興譲館高校 1.10.19 ⇔ 岡山操山高校1.17.28
3位 青森県 6分15秒 青森山田高校1.09.44 ⇔ 八戸学院高校1.15.59
4位 秋田県 6分14秒 花輪高校  1.09.55 ⇔ 大曲高校1.16.09
5位 大阪府 6分07秒 薫英女学院高校1.10.2 ⇔ 大阪成蹊女子高校1.16.9
6位 岩手県 5分33秒 盛岡誠桜高校1.12.47 ⇔ 花巻東高校1.18.20

4. 1位、2位のタイム差が少ない高校
1位 02秒 福島県 学法石川高校1.14.23 ⇔ 田村高校.1.14.25
2位 18秒 千葉県 市立船橋高校1.09.29 ⇔ 柏日体高校1.9.47
3位 22秒 北海道 旭川龍谷高校1.10.59 ⇔ 札幌日大高校1.11.21
   22秒 熊本県 有明高校  1.11.22 ⇔ 熊本信愛女学院高校1.11.44
5位 24秒 富山県 富山商業高校1.14.10 ⇔ 高岡商業高校1.14.34
6位 27秒 大分県 大分西高校 1.12.34 ⇔ 大分東明高校1.13.01
7位 29秒 新潟県 新潟明訓高校1.14.32 ⇔ 新潟南高校1.15.01
8位 33秒 埼玉県 埼玉栄高校 1.10.21 ⇔ 昌平高校1.10.54 

次回は、岡山県の興譲館高校を分析してみたいと思います。
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平成26年(2014)全国高校女子駅伝 有名校の実力を探る 神村学園(鹿児島)の巻

2014-11-27 21:31:56 | 駅伝

昨年の大会から NHKテレビより

全国高校女子駅伝有名校の実力を探る、今回は予選会第3位のタイムを出した鹿児島県代表の神村学園を取り上げたいと思います。(例によって敬称略、過去の駅伝記事はカテゴリーから「駅伝」を選択ください。)

まず、学校の紹介です。神村学園高等部は鹿児島県いちき串木野市にあり一貫教育を柱とする私立の学校です。前身は、昭和31年に創設された「串木野女子高等学校」で創設者は現理事長の神村勲氏です。平成2年に「神村学園高等部」と校名を変更、その後中等部を併設するなど、拡大をつづけ現在は、全体で2,500余名が在学しています。

「人柄教育」と「個性教育」との人づくりを教育の根底においています。「日本一、神村学園ではそれができる、なぜなら、最高の指導者と施設・設備と学校のやる気があるから」とのことばが、学園長のあいさつにあり印象的でした。

それでは、まず最近の全国大会での成績をみてみましょう。 
19回(2007)6位 1.08.51
20回(2008)9位 1.09.19
21回(2009)4位 1.09.31
22回(2010)4位 1.08.58
23回(2011)15位 1.09.55
24回(2012)8位 1.08.23
25回(2013)14位 1.10.01


それでは、昨年の全国大会の成績を確認しておきましょう。学年は当時
総合タイム 1.10.01 14位
1区 野添佑莉  2年 区間12位 19.42
2区 飛松春香  2年 区間13位 13.15
3区 永末百恵  3年 区間15位 10.09
4区 倉津円歌  3年 区間34位 10.05
5区 前之原瑠衣 2年 区間17位 16.45
県大会を部員7名と少ない人数で乗り切りつかんだ都大路への切符でした。5人のメンバーの内、ひとりでも故障者が出たら大幅に順位を落とすところでした。全員が鹿児島県内の中学校出身というところに好感が持てます。

次に、第29回くらよし女子駅伝大会の成績を確認しておきましょう。昨年との比較です。
総合タイム 1.09.30 第4位 ← 昨年 1.09.59 第5位
1区 野添佑莉(3) 18.58 1位 ← 野添佑莉18.54 2位
2区 飛松春香(3) 13.27 3位 ← 飛松春香13.37 6位
3区 谷口 愛(1) 10.20 7位 ← 永末百恵10.21 8位
4区 松下茉由(1) 10.26 8位 ← 倉津円歌10.18 6位
5区 前之原瑠衣(3)16.23 3位 ← 前之原瑠衣 16.49 6位

昨年の順位は、1位・豊川、2位・興譲館、3位・柏日体、4位・立命館宇治、5位・神村学園、6位・大阪薫英女学院の順でした。
今年の順位は、1位・豊川、2位・大阪薫英女学院、3位・立命館宇治、4位・神村学園、5位・北九州市立、6位・興譲館、7位・柏日体の順でした。タイム、順位ともアップしています。昨年に比べて前之原瑠衣の健闘が光ります。駅伝強豪校と堂々と渡り合える実力です。1年生の二人が大会までに順調に力を伸ばせば、さらなる上位が期待できます。

次に本年度の鹿児島県の予選会の成績を見ておきましょう。
総合タイム 1.08.58 1位 
1区 野添佑莉(3)  19.48 2位
2区 飛松春香(3)  13.20 1位
3区 谷口 愛(1)  09.39 1位
4区 荒武志織(1)  09.54 1位
5区 前之原瑠衣(3) 16.17 1位
1区は実力者、野添佑莉でしたが、鹿児島女子高校の倉岡奈々に20秒の差をつけられてしまいました。2区以降はすべて区間1位で、最終的には1分41秒の大差をつけての圧勝でした。19年連続22回目の出場です。

次に、全九州高等学校駅伝の結果を見てみましょう。昨年との比較です。
H26.11.16 総合タイム 1.08.26 第1位 ← 昨年 1.08.48 第1位
1区 野添佑莉  19.05 2位 ← 19.35 野添佑莉 2位
2区 飛松春香  13.26 1位 ← 13.03 飛松春香 2位
3区 谷口 愛  09.41 2位 ← 09.50 永吉百恵 3位
4区 荒武 志織 09.50 1位 ← 10.04 倉津円歌 3位
5区 前之原瑠衣 16.24 1位 ← 16.16 前之原瑠衣 4位
県の予選会と比較し、コースは違うもののタイムをさらに短縮しました。2位の北九州市立に1分22秒の大差をつけての圧勝でした。まさに九州NO1の実力を見せつけた感じです。

次に3000mの持ちタイムをみてみましょう。
野添佑莉  9.14.72
飛松春香  9.25.88
前之原瑠衣 9.26.51
谷口 愛  9.54.23

昨年は、部員たったの7名の少数精鋭で臨んだ大会でしたが、今年は、荒武志織、西郷優花、谷口愛、中島愛華、松下茉由も入部して一安心、チーム内のメンバー争いが全体にいい影響を与えています。
暮れの布陣は、全九州大会とまず同じと思えますが、実力者・野添佑莉がいる本年が上位を狙える好機の年です。1年生は、谷口愛、荒武志織、松下茉由と好調な3人がおり、昨年度に比べて少し余裕のある布陣となりそうです。熱血・有川哲藏監督のもと全国大会まで、故障者を出さないように万全の態勢で臨んでもらいたいと思います。
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宇治平等院の紅葉も素晴らしい。 平成26年11月17日(月)

2014-11-24 22:21:16 | 紅葉


美しく紅葉した境内のモミジ

(昨日の続き)
心配した昨日の27,000歩の影響もなく、京都駅構内の喫茶で軽い朝食をとったあと、奈良線で宇治に向かいました。電車には欧米人の団体やアジア系の観光客もいて、さすがに観光都市京都だと思いました。
 宇治駅から歩いて10分ほどで平等院に到着です。拝観受付までの境内のモミジ、本格的紅葉はもう少し先のようでしたが、葉の状態は素晴らしく、紅葉したらどんなに美しいことかと思いました。 

表門前の受付から中に入りましたが、鳳凰堂の拝観は別途料金が必要でした。待ち時間を尋ねると1時間半とのこと、事前に情報は得ていましたが、こればかりは仕方ありません。指定時間の5分前にはこちらにお集まりくださいとのことでした。鳳凰堂の外装はきれいに塗り替えられて、平安の姿を今に伝えています。前面に池(阿字池)がありその姿を映しだし、被写体として実物とセットで撮影できますが、残念なことに池の水が還流していないため濁っていました。宇治川の水を引いて何とか循環できないのかと思いました。



外装の修復が完成し、見事に蘇った宇治平等院鳳凰堂

正面から左手に回り、鐘楼あたりまで来ると、カエデがきれいに色づき始めていました。特にミュージアム周辺のカエデは見事に紅葉し息を呑むほどの美しさでした。こちらも葉の痛みが少なくとてもきれいな紅葉です。ミュージアムの宝物を見学したあと、いよいよ鳳凰堂の見学です。最初に係りの方から注意事項の説明があり、そのあと赤い太鼓橋を渡って中に入ります。

外装と違って内部は建築当時の顔料が残っているため、今回の修理では内部の彩色は一切行われていないようです。中央にどんと存在感のある阿弥陀如来像、壁面には、雲に乗って楽器を演奏する数十体の雲中供養菩薩像、創建当時の美しさは想像するだけですが、とても華やかでまさに極楽浄土そのままだったのでしょう。



ミュージアム周辺のモミジは特に美しい。


ミュージアムの休憩所は和洋折衷のデザイン

平等院からの帰り、表参道の老舗のお茶屋を見て帰ることにしました。実は宇治にきたら是非訪ねてみたいと思っていたところがあったのです。それは、数ヶ月前のTVの番組「YOUは何しに日本へ」で、江戸時代からつづく老舗のお茶屋さんの婿に入った青い目の青年の話でした。それらしい人がいないかお店の覗き込むようにみていたら、いました。中で訊いてみるとまさに、そのとおり。流暢な日本語で、いろいろ説明をしてくれます。この老舗のお店は、上林三入(かんばやしさんにゅう)といい江戸時代天正年間から続くお店のようです、せっかくなのでお土産に何点か購入し、お礼を言ってお店をあとにしました。

お腹がすいたので、途中でみかけた手打ちそばのお店に入ることにしました。人気店らしく店内は満員のようでしたが幸運にも2席だけ空いていました。注文したのは、そばと茶そばの2色そば定食。打ちたてのそばと蕎麦いなりは絶品でした。ずっと行列で待っていたアジア系の外国人カップル、カウンターで食べていた二人連れの欧米人(女性)。お勘定のとき、にこっと、笑って「デリシャス」と言っていたのが印象的でした。お店の主人をはじめスタッフの方の対応も素晴らしく、店がはやるはずだと思いました。このあと、もう一軒、中村藤吉本店という老舗のお茶屋に寄ってお土産を買い、宇治をあとにしました。
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清水寺のライトアップ 平成26年11月16日(日)

2014-11-23 22:54:06 | 紅葉

茶わん坂で見た扇子のお店

右京区の神護寺・西明寺・高山寺を訪ねたあと、ホテル(ホテル近鉄京都駅)にチェックインし、しばらく休憩して夕食を済ませたあと、清水寺のライトアップを見に行くことにしました。

京都駅から清水寺への交通手段は市バスを利用し東山あたりで降りるのが一番だと思いますが、なにせ普段からバスに乗ることに慣れていないため、地下鉄で五条駅(一区間)まで行き、無謀にもそこから清水寺まで、歩いていくことにしました。

距離があるのはわかっていましたが、こんなに遠かったかなと、ずいぶん歩いた感じでやっと東山に到着。それから茶わん坂を歩き清水へと向かいます。時刻は夜の7時を過ぎていて、もう商店もほとんど閉まっていました。ただ、若いカップルなど道路は大変な賑わいでした。ここでひとつ気になっていたことがありました。清水寺方面から夜空に向けて青いレーザー光線のようなものが放たれているのです。お寺と光線とは相いれないような気がするのですが、あれはいったい何を意味するのでしょう。



清水の舞台と紅葉 青いレーザー光線が気になります。

そのとき、人の流れが突然止まりました。お寺はまだまだ先なのですが、どうやら拝観券を買い求める人が列をなしているようです。ここはおとなしく順番を待つしかありません。ようやく拝観券を購入し、仁王門方面に進むと、清水坂にも同じように券を買い求めるすごい行列ができていました。

その様子は、まるで初詣のようです。紅葉の見ごろはもう少し先のはずなのですが、この混みようはとても理解できません。境内に入りライトアップされたモミジが見える場所がありましたが、そこには撮影しようとする人の波が幾重もできていました。ほとんど若い人たちでしたが、私もせっかくなので後ろに並びました。先端は満員電車以上の混みようでなかなか前に進みません。一番前には見晴台のようなものがあり、やっと私の順番が来て台に足を掛けたところ少しよろけてしまいました。



京都市内の夜景

すると周りにいた若い人たちが「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれたり、手を差し出したりしてくれました。このあと舞台に移動しましたが、こちらは意外にも先ほどのような混雑はなく、ゆっくりお参りできました。ここから舞台が撮影できる子安塔方面に移動しますが、京都市内の夜景と舞台をワンカットできる撮影場所はなかなか確保できません。

「立ち止まらないでください!」と繰り返し呼びかける係員の声。しかし通路の半分は撮影する人たちで埋まっています。三脚は使用できないとわかっていましたが、暗いためどこかカメラを固定できる場所はないか探しながら移動しました。あまり期待はできませんが、とりあえず枚数だけは撮り、来た道を帰ることにしました。地下鉄の五条駅までなんと遠かったことでしょう。

普段は歩くことをむしろ楽しむぐらいですが、さすがに今日は疲れました。ホテルに着いて歩数を確認すると、なんと27,000歩。明日は宇治平等院へ行く予定ですが、普通に歩けるだろうかと、少し不安が残りました。(平等院の紅葉につづく) 



舞台の木組みもライトアップされています。
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京都の紅葉を愛でる 神護寺・西明寺・高山寺 平成26年11月16日(日)その2

2014-11-21 21:33:34 | 紅葉

西明寺に通じる赤い橋

前回のつづき 神護寺から西明寺、高山寺へ)
神護寺の急な石段を降りて橋を渡り、清滝川に沿って歩くと10分ほどで西明寺に到着します。赤い橋がモミジに合ってとても絵になります。そこから急な参道を数分程上がるとお寺の表門が見えてきます。

表門前にある苔むした石塔と春日灯籠、眼下に流れる澄み切った清滝川、とても落ち着いた佇まいです。このお寺は、もともと神護寺の別院として創建されたのが始まりと伝えられています。槇尾山西明寺といい、高雄山神護寺、栂尾山高山寺とともに三尾の名刹として広く知られています。

境内はそれほど広くはありませんが、紅葉は見事で特に表門横の鮮烈な赤のモミジはとても印象的で、他で類を見ないほどです。
正面に見える本殿は、元禄13年(1700)に五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進によって再建されたそうです。広縁から眺めるお庭は心が休まる感じがして、時が経つのを忘れてしまいそうです。まさに一服の清涼剤といったところでしょうか。



橋のたもとのモミジ


このあと西明寺を出て、最後の目的地、高山寺に向かいました。清滝川の沿道から道は周山街道に出ます。交通量が多いので歩くのも注意が必要ですが、自動車の運転者の方がもっと気を使うでしょう。 

自然石の石柱に高山寺と書かれた寺標が目に留まりました。表参道入口です、緩い石段を進むとそこはこんもりとした杉の林、陽は容易に差し込まず、日中だというのにうす暗い感じがします。空気もどこかシンとして、霊験あらたかな雰囲気です。案内表示に国宝「石水院」がありました。入山料の他に別途拝観料が必要ですが、せっかくの機会なので行ってみることにしました。

パンフレットによると、明恵上人が後鳥羽院より学問所として賜った建物で、上人時代唯一の遺構である、とありました。もともと金堂の東の位置にあったものを現在地に移したそうです。高山寺といえば、何といっても「鳥獣人物戯画」ですね。ガラスケースに複製(写し)が展示されていました。最初わからずに、受付に戻って、「あれは、本物ですか?」と尋ねると、係の人「いいえ、違います。本物は京都国立博物館に出品しています。」とのことでした。



紅葉の庭を愛でながら座っていると時間を忘れてしまいそうです。

石水院からの紅葉を楽しんだ後、客殿で抹茶をいただき、再び境内を散策することにしました。一番きれいだったのは開山堂にかかるモミジでした。このあと金堂まで廻って高山寺をあとにしました。このとき、バスの停留所を間違えて槇尾まで戻ってしまったから大変です。一番近いのが栂尾で石水院からすぐのところだったのですが、参道を降りたため、気付かずうっかり引き返したのです。

当然のことながらやってきた臨時バスは満員状態でした。「行きはよいよい帰りは恐い!」ではありませんが、バスは何度も渋滞にかかり、結局、立ちっぱなしで、行きの倍の時間(1時間20分)がかかってやっと京都駅に到着したのでした。ホテルにチェックインし、少し休憩したあと清水寺のライトアップを見に行くことにしました。実はこれが大変だったのです。(つづく)


開山堂のモミジは見事です。
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