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高校女子駅伝 感動をありがとう! 須磨学園高校(兵庫)の巻

2013-01-26 23:49:44 | 駅伝

2区で快走を見せる横江里沙

第24回高校女子駅伝競走大会の結果を分析しています。本日、取り上げるのは、大会第6位となった須磨学園高校(兵庫)です。

まず、須磨学園高校の概要をおさらいしてみましょう。
須磨学園高校は、兵庫県にある男女共学の私立高校です。
所在地は、兵庫県神戸市須磨区板宿町3-15-14 
学校は、1922(大正11)に須磨裁縫女学校として須磨区大手子守前に創設されたのが始まりです。1954(昭和34)に神戸市街を見下ろす2万8000坪もの緑豊かな丘陵地に移転します。1995(平成7)の阪神・淡路大震災が大きな転機となり、1999(平成11)に男女共学へと移行し、須磨学園高校と改称しました。平成16年に中学校を開設。中学・高校の一貫校となりました。こうして実学中心の女子高校から男女共学の進学校へと歩んで行くことになります。昨年、創立90年を迎えました。
クラブ活動も、運動部、文化部ともに盛んで、特に女子陸上競技部は、全国高校女子駅伝大会で、優勝2回を含む17年連続入賞を果たしています。この陸上競技部の関連施設として、周囲300メートルの全天候型総合グラウンドがあります。最近、全国的にもめずらしい制服ならぬ制携帯を取り入れ話題となりました。国公立・有名私大への進学率も高い、文武両道の学校です。生徒数は、約1500名です。
同校の卒業生に、掘江知佳(ユニバーサルエンターテインメント)、加納由理(資生堂)、小林祐梨子(豊田自動織機)などがいます。

今大会の目標は、控えめに上位入賞とのことですが、もちろん狙うのは全国優勝です。全国トップクラスの選手が3名おり、3度目優勝への期待も高まります。
全国大会での過去の成績は、以下のとおりです。
平成23年 4位 1:8:25
平成22年 8位 1:9:20     
平成21年 2位 1:8:48     
平成20年 4位 1:8:24 
平成19年 5位 1:8:47     
平成18年 1位 1:7:34
平成17年 2位 1:7:49
平成18年の1:7:34は、歴代総合7位の好成績でした。またこの大会で小林祐梨子は、2区の区間新記録(12:35)を出し、現在もこの記録は破られていません。

それでは、もう一度、今年(以下H24に読み替えてください)の記録を振り返ってみましょう。
今年の兵庫県大会の記録は、1時間10分6秒でした。
大雨という悪条件の中で行われた大会で、記録は望めませんでした。
第1区 太田 琴菜(2)19:45
第2区 小林 美香(3)13:58
第3区 前畑 有希(1) 9:30
第4区 宮永 梨沙(3) 9:43
第5区 横江 里沙(3)17:10
すべての区間が1位で、2位の西脇工業に1分22秒の大差をつけての完全勝利でした。
福田は夏の合宿後、右足首を痛め欠場しました。全国大会は、20年連続20回目の出場となりました。

さらに、近畿地区大会の記録は、1時間8分49秒で第2位でした。
第1区 小林 美香(3)19:19 区間3位
第2区 福田 有以(2)13:24 区間1位
第3区 森崎 舞 (1) 9:17 区間1位
第4区 前原 利香(1) 9:43 区間3位
第5区 横江 里沙(3)17:06 区間3位
全員が区間3位以内の成績で、戦力は非常に安定しています。総合1位の立命館宇治高校とは、32秒差、3位の大阪薫英女学院高校とは5秒差でした。

最後に全国大会の結果です。記録は1時間8分18秒で第6位でした。
第1区 太田 琴菜(2)20:17 区間25位
第2区 横江 里沙(3)13:04 区間2位
第3区 福田 有以(2) 9:22 区間2位(区間新記録)
第4区 小林 美香(3) 9:12 区間1位
第5区 前畑 有希(1)16:23 区間11位

それでは、大会の経過をみていきましょう。
1区は、2年生の太田琴菜でした。いきなり競技場のバックストレートで、長野東高校の湯澤ほのかと接触して転倒してしまいました。幸い、全体がスローペースだったため、すぐに追いつきましたが、精神的ショックとあせり、肉体的にも何らかのダメージもあったのでしょう。後半、ペースがあがらず区間25位と、須磨学園としては苦しいスタートとなりました。この1区、県大会のときと比べ32秒遅いタイムでした。トップとの差は38秒ついていました。この転倒で思い出すのが、第21回大会で、優勝候補といわれていた興譲館高校の、同じく1区・赤松真弘が転倒し、11位と出遅れたときのことです。このとき、後続の選手が必死で追い上げ、3位となりました。

2区は、3年生、横江里沙です。ここからの3区間、怒涛の追い上げを見せます。横江里沙は15人抜きの快走。区間賞こそ大阪薫英女学院高校の松田瑞生に持っていかれますが、13:04で堂々の2位でした。これで順位は10位となりました。横江里沙は、昨年も全国大会でこの区間を走り区間1位(12:55)の成績、そして一昨年もこの区間を走り、区間1位(12:44)の成績でした。タイムは、毎年約10秒落としましたが、実に3年間走り切りました。

3区は、2年生・福田有以です。中継所10位からのスタートでしたが、3人抜いて7位に浮上します。記録は、9:22の区間新記録でしたが、同じく区間新の豊川高校・鷲見梓沙に1秒届かず、おしくも区間2位でした。福田由以は、昨年の大会でもこの3区を走り9:44で区間賞をとっていますが、今年の大会は実に22秒も早かったわけですから驚きます。しかし、昨年の9:44は、今年の区間7位(常盤高校:小林由佳)ですから今年のレベルがいかに高いものかがよくわかります。

4区は、3年生・小林美香です。4人抜いてついに3位に浮上します。この区間、トップは、豊川高校の関根花観と立命館宇治高校の廣田麻衣が競っていたわけですが、小林美香は彼女たちよりも5秒も早い9:12なのですから驚きます。この時点でトップとの差は、9秒に縮まっていました。ということは、太田琴菜の転倒がなければ、須磨学園高校は2位に20秒の差をつけてトップを走っていたかもしれません。

5区は、1年生・前畑有希でした。県大会で3区を走っていますが、経験のない5区への起用は、残念ながら裏目に出てしまいました。興譲館高校、筑紫女学園高校、大阪薫英女学院高校の3校に抜かれ6位に後退してしまいます。タイムは、16:23で区間11位、トップとの差は、56秒となっていました。個人的には、前畑有希を4区、小林由香を昨年と同じ5区ではどうだったかと思いますが、これは結果論に過ぎません。また、1区の転倒がなければ、ひょっとして、2位か3位の表彰台もあったかもしれません。
こうして須磨学園高校は、目標の上位入賞はなりませんでしたが、実に18年連続入賞を果たしました。来年度の健闘を期待して止みません。

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高校女子駅伝 感動をありがとう! 大阪薫英女学院高校(大阪)の巻

2013-01-22 23:35:34 | 駅伝

大阪薫英女学院高校 双子のタスキリレー 姉から妹へ

第24回高校女子駅伝競走大会の結果を分析しています。本日、取り上げるのは、大会第5位となった大阪薫英女学院高校(大阪)です。

まず、大阪薫英女学院高校の概要をおさらいしてみましょう。
大阪薫英女学院高校は、大阪府にある私立の女子高校です。
所在地は、大阪府摂津市正雀1-4-1
創立は、昭和6年で、大阪人間科学大学、大学院、大阪薫英女子短期大学、附属かおり幼稚園を擁する総合学園として着実に歩み、平成9年には大阪薫英女学院中学校を創立し中高一貫校となりました。
私ごとながら、その昔、社宅のある大阪市東淀川区井高野に住んでいたころ、摂津市千里丘の姉の家によく歩いて遊びに行っていました。その道筋にあったのが、この大阪薫英女学院高校でした。今となってはとてもなつかしい思い出です。
正月明けに、その姉と話をした際、今話題の高松望ムセンビ(薫英女学院中学)が親子で練習しているのを、よく見かけるという話をききました。都道府県対抗女子駅伝に備えてのものだったと思いますが、中高一貫校なので来年の高校女子駅伝での活躍が大いに期待されます。

今大会の目標は、上位入賞です。昨年の大会では、同タイムながら惜しくも9位で入賞をのがした経緯があります。リベンジということで、まずは入賞を最低限でも達成したいということでしょう。全国大会は、7年連続7回目の出場です。

全国大会での過去の成績は、以下のとおりです。
平成23年  9位 1: 9:12
平成22年 13位 1:10:46     
平成21年 22位 1:12:25      
平成20年 38位 1:12:03 
平成19年 23位 1:11:33     
平成18年 16位 1:10:20
平成23年から、いい選手に恵まれたのでしょうか。急に力をつけてきました。

それでは、もう一度、今年(以下H24に読み替えてください)の記録を振り返ってみましょう。
今年の大阪府大会の記録は、1時間10分6秒でした。
当日は、晴れでしたが風が強くて気温も高く、決して好条件ではなかったようです。
第1区 松田 瑞季(2)19:41
第2区 黒田 みな(3)13:53
第3区 加賀山恵奈(1)10:02
第4区 加賀山実里(1) 9:52
第5区 松本 彩花(2)16:38
大会には53校以上が参加しました。2位の大阪桐蔭高校には5分以上の差をつけて圧勝しました。くしくもこのタイムは、全国の各都道府県の記録で9番目でした。大森菜月は、右足の故障で出場しませんでした。

さらに、地区大会の記録は、1時間8分54秒で3位でした。
第1区 松田 瑞季(2)19:17
第2区 大森 菜月(3)13:34
第3区 加賀山実里(1) 9:24
第4区 黒田 みな(3) 9:42
第5区 松本 彩花(2)16:57
全員が区間3位以内の成績で、戦力は非常に安定しています、特に1区の松田瑞季の走りは見事でした。ちなみに1位は立命館宇治高校、2位は須磨学園高校でした。

最後に全国大会の結果です。記録は1時間8分15秒で念願の入賞5位でした。
第1区 大森 菜月(3)19:43
第2区 松田 瑞希(2)13:00
第3区 加賀山実里(1) 9:49
第4区 加賀山恵奈(1) 9:24
第5区 松本 彩花(2)16:19

それでは、大会の経過をみていきましょう。
1区は、けん制しあう中でのスローペースでした、そんな中、筑紫女学園高校の由水沙季のスパートに4秒差でついていったのが区間2位となった、3年生・大森菜月でした。昨年の大会も、同じ大森菜月でしたが、そのときは19:58で区間15位の成績でしたから、大阪薫英女学院高校としては、願ってもない展開です。大森菜月はその後の都道府県対抗女子駅伝でも大阪代表として5区を走り、堂々たる区間1位で、大健闘しています。いずれにしても最後の全国大会、いい思い出になったことでしょう。

2区は、同校のエース、松田瑞季。昨年も2区を走りましたが、その時のタイムは、13:21で区間10位の成績でした。タスキを受け取ると腕を横に振るとても力強いフォームで、前を行く筑紫女学園高校の山下未来をあっという間に抜き去ります。2位の興譲館高校に11秒の差をつけて堂々の区間1位の記録でした。昨年は2区終了時点で11位でしたから、今大会の1区・2区は素晴らしい流れとなりました。昨年9位のチームが、今年度1位、例年にない展開に、最終的のどのような結果になるか、予想もつかない状況になってきました。

3区は、双子姉妹の姉・加賀山実里、区間9位の記録で、後半順位を2つ下げましたが、折り返し地点をトップで通過。大健闘をみせます。中継所でトップとの差は、わずか3秒でした。この時点でトップは豊川高校、2位が立命館宇治高校となりました。

4区は、双子姉妹の妹・加賀山恵奈、区間4位のタイムでしたが順位をひとつ落とし第4位で5区の松本彩花にタスキを繋ぎます。トップとの差は、それでも10秒でした。

5区の松本彩花も、3キロ付近で興譲館の足立知世に抜かれて順位をひとつ落としましたが、最後の意地を見せ、須磨学園に遅れることなく、そのままゴールインしました。大阪代表が、兵庫代表に勝ったのは実に22年ぶりのことだそうです。

薫英女学院高校としても初の入賞、そして堂々たる5位。過去、大阪成蹊女子高校、大塚高校と歩んだ大阪府の女子高校駅伝。まさにここにきて開花した感じです。
特に3年生の大森菜月が抜けたあと、そのまま4名が残り、加えて高松望ムセンビが新1年生で加われば優勝という2文字も見えてきます。来年の都大路がますますおもしろくなってきました。

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尾道の町をぶらり

2013-01-22 21:57:23 | 観光名所

尾道の町にネコはよく似合う

 1月12日の土曜日、当日はよい天気でした。ふと、しまなみ海道(島は限定せず)に行っておいしいミカンでも買って来ようと思い、家を出ました。尾道大橋近くになって、今日なら千光寺からいい写真が撮れるかも、と思いつき、急遽、寄り道をしていくことにしました。
 いつもの港近くの市営の駐車場に車を入れ、商店街方面に歩いて行くと、まだ11時頃だというのに、尾道ラーメンの名店にはすでに行列ができていました。時間があれば、千光寺公園の駐車場に車を入れて一帯をゆっくり散策するのですが、今日のように短時間でちょっとだけ、というときにはいつもこのルートを歩きます。
商店街に入り、天寧寺の三重塔が見える筋を、北にあがります。国道を横切り、急な石段を上がると天寧寺山門が迎えてくれます。境内に入り裏側にまわってカーブした急な坂道をのぼると、三重塔の前に出ます。

 ここで息を切らしながら、新聞紙に包んだ花をかかえて坂道を登るお年寄りに会いました。「こんにちは。この坂はちょっときついですね」というと「年寄りには堪えます」との返事。おそららく三重塔横にある墓地にお参りに行かれるのでしょう。このあたり、千光寺につづく斜面には住宅もあるわけですが、観光客には情緒のある坂道でも、住人が生活するにはとても不便なところです。車の乗り入れもほとんど難しく、廃屋になった住居をところどころで目にします。

三重塔前を横切り、千光寺道に突き当たる付近には、ネコがあちこちにいます。公園のベンチには、観光客に体を撫でてもらってうっとりしているネコがいますし、屋根の上で日向ぼっこをしているネコもいます。これらもいい被写体になります。そしていよいよ最初の撮影ポイントです。天寧寺の三重塔と尾道市街、尾道水道と尾道大橋、運がよければロープウエーも同時におさめることができます。
さらに急な石段を登ると、千光寺に到着です。ここでは、本堂前の欄干を無理やり入れて尾道水道、尾道大橋を撮ります。すこし霞んでいますがまさに絶景。参拝のあと、すぐに引き返し、坂道を商店街まで下っていきましたが、急いだのでひざがガクガクします。お目当ての商店街のコーヒーショップでピザとレモンティーでお腹を満たし、いよいよ、しまなみ海道へ出発です。

どこにしようかと迷いましたが、結局、瀬戸田(生口島)にしました。平山郁夫美術館前の観光駐車場に車を入れ、試食がウリの生産直売のみかんのお店へ。柑橘類、これだけ種類があるのかと驚くほどです。いつものことながら店主の「ちょっと食べてみてい!」(広島弁=ちょっと食べてみてちょうだい)のことばに誘われて試食をしてみることに。取りあえず一番甘かった品種を少しだけ買ったあと、しおまち商店街を歩いてみることにしました。美術館ができたころには、大いに賑わった、であろう商店街も、この日、ほとんど人通りはなくひっそりとしています。小さな自転車に乗った小学校低学年の子どもが、店先で作業をしている自転車屋の主人に「おっちゃん!」と声を掛け親しげに話をしている光景に、どこか昭和の懐かしい匂いを感じました。このあと島を車で一周して帰ることにしました。周遊道路を走っていると、ポツンと一軒だけあるミカンの生産直売の店がありました。こちらでもいろいろ試食させてもらいましたが、結局、一番甘かった「大津4号」という品種のミカンを買い島をあとにしました。

帰りにふたたび尾道に寄りました。以前、テレビで放映されていた「てっぱん」で有名になった尾道風お好み焼きを買って帰ろうと思ったからです。ブームの頃に一度だけ行った「村上」というお店。年老いた義理の姉妹がやっている店です。前回来た時は、大変賑わっていましたが、この日はそうでもない様子。あのころは、行列ができるほどお客さんが来たそうで、休む暇もなかったそうです。あのブームはなんだったんだろうと、当時のエピソードを聞きながらゆっくり焼きあがるのを待って、尾道をあとにしました。



絵になる景色 千光寺から尾道水道を望む
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高校女子駅伝 感動をありがとう! 筑紫女学園高校(福岡)の巻

2013-01-17 22:36:00 | 駅伝

最終5区で力走を見せる園田聖子

第24回高校女子駅伝競走大会の結果を分析しています。本日、取り上げるのは、大会第4位となった筑紫女学園高校(福岡)です。

まず、筑紫女学園高校の概要をおさらいしてみましょう。
筑紫女学園高校は、福岡県にある私立の女子高校です。
所在地は、福岡県福岡市中央区警固二丁目
福岡県下の私立女子高校の中では最大の生徒数を擁し、地元では筑女(ちくじょ)と呼ばれています。浄土真宗の教えにもとづく人間教育を建学の精神とし、「自立・和平・感恩」を校訓としています。龍谷総合学園加盟校で、開校は1907年(明治40年)です。
スポーツ・文化の盛んな学校で、有名大学への進学率も高い文武両道の学校です。特に陸上部は、過去3回の全国優勝の経験がある伝統高です。

福岡県は、全国でもまれな激戦区で、筑紫女学園高校と北九州市立高校(旧戸畑商業高校)が毎年激しく競い合っています。ですから都大路を目指すには、まず県大会を勝ち抜かなければなりません。これが他県の有力校と違うところです。
同校陸上部の卒業生に、稲富有香、高藤千紘(ワコール)、浦田佳小里(天満屋)、田中華絵(第一生命)などがいます。
今大会は、「平常心」でレースに臨み、上位入賞(5位以内)が目標です。

監督は、同校を約40年にわたって指導してきた河村邦彦氏から一昨年バトンを引き継いだ岩元雅輝監督(48歳)です。福岡市中央区の大濠公園で、一日20キロを周回して走り込む選手に並走し指導をしてきました。

全国大会での過去の成績は、以下のとおりです。
平成23年 10位 1:9:35
平成22年 -------      北九州立高校 5位 1:08:59
平成21年 -------      北九州立高校 11位 1:10:49
平成20年 6位 1:8:50 北九州立高校 12位 1:9:41 *筑女は北九州代表
平成19年 ------      北九州立高校 10位 1:09:46
平成18年 10位 1:9:37
平成17年 9位 1:9:50

それでは、もう一度、今年(以下H24に読み替えてください)の記録を振り返ってみましょう。
今年の県大会の記録は、1時間9分28秒でした。
第1区 由水 沙季(2)19:40 区間1位
第2区 山下 未来(2)13:22 区間1位タイ
第3区 楢崎 夏美(1) 9:39 区間1位
第4区 木村 友香(3) 9:54 区間2位
第5区 園田 聖子(3)16:53 区間1位
強敵、北九州市立高校に対し、3区楢崎夏美と5区の園田聖子が圧倒的な強さを見せました。1区・由水沙季は、ライバル矢野栞里にかろうじて勝利しはずみをつけました。

さらに九州大会の記録は、1時間8分57秒で1位でした。
第1区 園田 聖子(3)19:36  区間5位
第2区 由水 沙季(2)12:52  区間2位
第3区 楢崎 夏美(1)9:35   区間1位
第4区 木村 友香(3)9:51   区間2位
第5区 山下 未来(2)17:03  区間6位
2区の由水沙季の走りは素晴らしいものでした。

次に全国大会の結果です。記録は1時間8分14秒で4位でした。
第1区 由水 沙季(2)19:39 区間1位 全体1位
第2区 山下 未来(2)13:26 区間10位 全体5位
第3区 楢崎 夏美(1)9:37  区間4位 全体6位
第4区 清水 真帆(2)9:34  区間11位 全体7位
第5区 園田 聖子(3)15:58 区間4位 全体4位

昨年の全国大会の結果と比べると、1分21秒も早いタイムで、筑紫女学園高校としては近年にない好記録でした。それでは、オーダーを見てみましょう。1区は、今年度1500m日本人1位の記録を持つ由水沙季、2区は双子の妹・山下未来、3区は、1年生で伸び盛りの楢崎夏美、4区は安定感のある清水真帆、5区は監督の期待も厚い園田聖子。高校陸上中距離界第一人者の木村友香は、調子が出ないのか、今大会はキャプテンとして控えに回りました。
それでは、大会の経過をみていきましょう。

1区は、各校の監督が最も重要視する区間です。花の1区とはよくいったもので、各校のエース級が並びます。筑紫女学園高校の由水沙季、立命館宇治高校の菅野七虹、大阪薫英女学院高校の大森菜月、豊川高校の岩出玲亜、興譲館高校の川内理江などです。ほかでも書きましたが、選手同士のけん制によりスローペースとなりました。記録は望めませんが、最後のスパートで飛び出したのが由水沙季、福岡県民は大いに喜んだことでしょう。これこそ、駅伝の醍醐味です。後続との時間差は、5位の豊川高校まで約6秒でした。ここで水をあけられると上位入賞はなかなか難しくなるところです。筑紫女学園高校としては、願ってもない結果でした。

2区は、双子の妹、山本未来です。大阪薫英女学院高校の松田瑞生が快走を見せてすぐにトップに立ちます。テレビの映像には映りませんでしたが、須磨学園高校の横江理沙も15人抜きで10位になり、立命館宇治の岩井朝香も4人抜きで3位に、興譲館高校の矢本桜子も順位を一つ上げ2位に浮上しました。山本未来は、結局4人にかわされ5位に後退し、この時点でトップとの差は22秒に広がりました。1区・2区で波に乗りたいと考えていた岩元監督、この状況を見て、なんとかこのまま上位で踏ん張ってもらいたいと思ったことでしょう。

3区は、1年生の楢崎夏美、区間4位の好タイムでしたが、順位はひとつ落として6位になりました。しかし、この時点でトップとの差は、逆に13秒に縮まり、勝負は俄然面白くなりました。ここでの踏ん張りが、最終結果につながりました。楢崎夏美、来年のエースに間違いないでしょう。

4区、清水真帆は区間11位の9分34秒で、さらに順位をひとつ落とし7位に後退してしまいました。ここで各校の実力の差が出たのでしょうか。3区では13秒差でしたが、4区終了時点で、30秒に広がってしまいました。順位をひとつでも上げたい。最終区に期待がかかります。

最終区5区は、3年生の園田聖子、高校生活最後の大会で意地を見せました。この追い上げは見事でした。神村学園の濱田美蘭、大阪薫英女学院高校の松本彩花、須磨学園高校の前畑有希、の3人を抜いて4位になりました。5位以内という目標を達成した瞬間でした。近年にない好タイムです。1・2年生も大半が残っていますので、来年の活躍がとても楽しみになりました。

次回は、大会5位となった大阪薫英女学院高校を分析してみたいと思います。

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不洗観音寺(あらわずかんのんじ)に行ってきました。

2013-01-15 22:34:13 | 神社・仏閣

両側にずらりと並ぶ絵馬は壮観です。

H24全国高校女子駅伝・結果の検証、次回は福岡県の筑紫女学園高校を予定していますが、今日は、一休みして、最近のお話です。
1月6日(日)娘が、厄払いで不洗観音に行くので付いて来て欲しい、というので、家族で出かけてきました。山陽自動車道から瀬戸中央自動車道に乗り換え、最初のIC・早島で降りると、そこから約5分。井原から1時間程で着きました。 6日ともなると参拝者も少ないのではと思っていましたが、これが結構な人出でした。私はこちらのお寺は初めてでした。途中、道路の細いところが何か所かありますが、小高い山の中腹に駐車場は、十分確保してありました。(無料駐車場2箇所で300台)

 ここで一番感心したのが、境内がとてもきれいに管理されているということです。参拝客の多いお寺というと、どこか埃っぽいイメージがありますが、歩道のほとんどが広くコンクリートや御影石などで整備され、それ以外のところは、主に小石が敷き詰められています。建物の一部には茅葺き屋根のものもあり、なかなかおもむきもありました。
 不洗観音寺、正式には、景光山くらしき不洗観音寺(けいこうざん・くらしきあらわずかんのんじ)といいます。ただ、山門前の石柱には、景光山観音寺とのみ記されていました。もともとはこの名前だったのではないでしょうか。約1200年の歴史があるそうで、本尊は「十一面観世音菩薩」、33年に一度ご開帳される秘仏です。

 このお寺は、古来より子宝・安産の寺として有名で、不洗の由来は、このお寺で安産を祈願して生まれた赤ちゃんは、三日三晩のあいだ産湯をつかわせなくても、体が血で汚れることも不浄になることもなく、きれいな子に育つと言われ、このことから観音さまは、いつの間にか、「不洗(あらわず)観音」と呼ばれるようになったそうです。

 山門を入ると、まず迎えてくれるのが、何とも愛らしい表情をしたわらべ地蔵です。よくここで幼いわが子を並ばせて写真を撮る人も多いそうです。本殿に続く屋根つきの石段の両側には絵馬がびっしり。ちらりと目に入ったのは、「五体満足の元気な赤ちゃんが生まれますように」という言葉です。遠くは関東や九州からも訪れる人があるようです。本殿前でお祈りしたあと、祈祷の受付のある紫雲殿に向かいます。ここも大勢の人でいっぱいでした。さすがに子連れの若いファミリーが目立ちます。娘ひとりが祈祷をしてもらい、家族は表で待っていました。

 祈祷を終えて出てきた娘によると、同じ時間に祈祷を受けていた人の中には、同じ井原市や福山市神辺町の方も何人かいたとか。知る人ぞ知る、ですね。紫雲殿横の芝生広場には、参拝記念の撮影用スペースがありますが、三脚も用意されていて、至れり尽くせり。折角なので記念に家族写真を何枚か撮りました。絵馬を書き、おみくじを引きましたが、こちらでは、凶は入っていないそうです。(確かな情報ではありません)ここで思うのが、最上稲荷のおみくじ。確か2年連続で大凶でした。でも特に悪いこともおこりませんでしたが、これも気の持ちようでしょうか。最後に倉敷市の天然記念物になっている樹齢300年といわれる見事な松(影向の松)を見て、不洗観音をあとにしました。今年も平和な一年でありますようにと、ただただ願うばかりです。



とてもきれいな境内です。
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