未熟なカメラマン さてものひとりごと

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平成28(2016)年 高校女子駅伝 今年の優勝校と見所を探る

2016-12-24 09:14:56 | 駅伝

室津港で釣りを楽しむ親子 本文とは関係ありません

いよいよ、高校女子駅伝全国大会が明日に迫りました。果たして栄冠をつかむのはどの高校でしょうか。今年の注目点をピックアップしてみました。例によって敬称略、過去の駅伝記事はカテゴリーから‘駅伝’をご覧ください。

①都道府県のランキングから
まず、各都道府県予選会のタイム順から注目してみましょう。
1.08.15 神村学園(鹿児島)
1.08.56 西脇工業(兵庫)
1.09.10 豊川(愛知)
1.09.10 熊本信愛女学院(熊本)
1.09.27 薫英女学院(大阪)
1.09.37 筑紫女学院(福岡)
1.09.53 長野東(長野)
1.09.54 荏田(神奈川)
1.10.05 成田(千葉)
1.10.17 大分東名(大分)
1.10.26 世羅(広島)
1.10.41 諫早(長崎)
1.10.49 青森山田(青森)
1.10.50 仙台育英(宮城)

今年度、注目すべきは、タイムランキング1位の神村学園ではないでしょうか。昨年は、県の予選会で、倉岡奈々を擁する鹿児島女子高校に破れたものの、記録は24秒差の1.10.14。同じコース(指宿)で開催された今年は、逆に2分50秒の大差をつけての圧勝でした。昨年の全国ランキング1位は岡崎学園(愛知)の1.8.23でしたからそれよりも8秒早いタイムとなりました。

この強さの要因はなんだったのでしょうか。これはひとえに外国人留学生の起用といえます。1年生のカマウ・タビタ・ジェリ(以下、ジェリ)は、5区で15.36の大会新記録を出しています。
今年の4月21日にケニアから駅伝部に入部し翌日の22日の練習で初めて陸上用のスパイクシューズを履いたというから驚きです
わずか3日目にして鹿児島県陸上競技記録会女子高校・一般3000mに出場し9分26秒96で見事1位、そして7月の岡山インターハイでは堂々の2位となっています。
他に3000mで、9.16.25の記録を持つ平田歩弓(1年)、9.18.05の記録を持つ中島愛華(3年)がいます。最終5区のジェリにどの位置で渡せるのかが大きなポイントとなります。鹿児島県勢女子の全国制覇なるか、県民の期待もかなり大きなものがあります。

②エースの存在
何といってもスーパー女子高生、田中希実(2年)を擁する西脇工業ではないでしょうか。その走りは女子とは思えないほどの堂々ぶりです。11月の県大会では1区を走り、19.14の新記録を出しています。他にもインターハイ1500mで上位を独占した、高橋ひな(3年)、後藤ゆめ(2年)がいます。後藤は県大会では最終5区を走り強豪須磨学園を逆転する活躍を見せました。昨年の全国大会でも4区を走り区間賞をとっています。
あと、今枝紗弥(2年)が続いていますが、問題は、あと一人。

昨年の大会では、4区まで首位を死守していましたが、体調になにかアクシデントでもあったのでしょうか、最終5区の大西結菜が区間41位の大ブレーキで結果5位に終わり、ほんのそこまで掴みかけていた優勝を逃してしまいました。さらに地区代表で出場していた須磨学園にも敗れてしまうという残念な結果に終わってしまいました。
リベンジを狙う今大会、大本命といわれる西脇工業、前田監督はどのようなオーダーを組み、選手がどのような走りを見せるのか注目です。
平成27年(2015)1.08.51 5位
平成26年(2014)1.10.40 17位

次に注目すべきは、やはり大阪代表の薫英女学院でしょう。本年度の3000mランキングをみると、8.58.86で3位の記録を持つ、高松智美ムセンビ(2年)、9.15.78の村尾綾香(1年)、9.17.18の竹内ひかり(2年)らがいます。県大会では、1.09.27の大会新記録、近畿大会ではさらに、1.08.50と記録を延ばして、まさに上昇気流に乗っています。

昨年は、1区を予定していたエースの嵯峨山佳菜未をケガで欠き、1区14位で出遅れましたが、そこは層の厚い薫英女学院、高松姉妹や、田中綾乃、前田梨乃の活躍で表彰台を死守しています。その嵯峨山佳菜未が復調してきていますので、今年も優勝にからんでくるのは間違いないでしょう。一昨年の1区をあの美しいフォームで走った姿を再び見ることができるのかどうか、西脇工業、田中希実との戦いも見どころです。
平成27年(2015)1.08.10 3位
平成26年(2014)1.07.26 優勝
平成25年(2013)1.08.33 8位
平成24年(2012)1.08.15 5位
平成23年(2011)1.09.12 9位

以上の3校が、今年の3強と言われています。はたしてどのような展開を見せるのでしょうか。次回はその結果をデータから分析してみたいと思います。
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