令和6(2024)年11月4日(月)祝日
もうそろそろ柿のカーテンを見ることができるのではと、昨年と同じころの11月4日に御調町の尾道柿園を訪ねました。天候は上々、青い空とむぎたての柿のオレンジとのコントラストは、一服の清涼感さえ与えてくれます。
標高が高いので、空気もおいしいし、眺望も抜群。一番の景観は柿棚の下に広がる雲海とのコンビネーションですが、条件的になかなかお目にかかれるものではありません。
期待しながら、目的地に着き、柿棚を見ると、なんということでしょう。一面のオレンジのカーテンを想像していたのに、掛かっているのはほんの一部分だけ。今年は、裏年と聞いていたので取れる量は少ないことは想像できていましたが、それにしても少なすぎます。
菅野地区
たわわに実った柿の古木 串柿用の柿でしょうか
寂しい柿棚 今年は遅れているのかと思いましたがそうではないようです
柿渋工房を訪ね、社長の宗八重子(むねやえこ)さんにお話を伺いました。
このところ、雨が多く気温も高かったので、つるした柿にカビがきて、多くがダメになったそうです。良い干し柿づくりには、朝晩の寒暖の差が大きいこと、霧が発生しないこと、風がよく通ることなどの条件が必要です。
カビが来る前にまだ干し柿になっていない、果肉の柔らかい状態のものを道の駅「クロスロードみつぎ」にも出荷しているのだとか。
それでも、パートさん2名を含むスタッフ5人で、気象条件を見ながら、作業にかかっているそうです。作業の状況にもよりますが、今年は、昨年のような見事な柿のカーテンを見ることはできるのでしょうか。むく柿の数は例年、2万数千個だそうです。気の遠くなるような作業ですね。
(限界集落)
この菅野地区、世帯数は6世帯、11人だそうですが、宗さんがこちらに来られたときは11世帯あったそうですから、着実に過疎化が進んでいます。
岡山県矢掛町の山ノ上地区も、干し柿の里として知られていますが、こちらも高年齢化、人口減少で限界集落と言われています。
しかし、立地を比較すると、菅野地区は圧倒的に条件が悪いように思えました。
この菅野地区、江戸時代から続くお正月飾りの串柿の一大産地で当時150軒もあった柿農家も、串柿の需要が少なくなってほとんど無くなってしまったそうです。
そんな中、法人を立ち上げ、この里山にかつての賑わいを取り戻そうと、新しく西条柿の栽培に取り組み、干し柿づくりを始めた亡きご主人。その意思をついで前向き頑張る八重子さんには頭が下がる思いです。
そして、明るい材料が一つ、地域おこし協力隊の若い男性が一人加わったとか。嬉しそうに話す八重子さんに笑顔が見え、私も少し安心した気持ちになりました。
柿渋工房から見るテラスと遠い山並み 注文するのはいつも紅茶と干し柿のセットです
標高300mの山並み
手前が先代社長が育てた西条柿
オレンジのカーテン むぎたてのようです
反対側から
急ピッチで作業が進められています
かわいいヤギが2匹 人懐こいです
民家に植えられているシルバーの草花
ムラサキシキブ
アップです
昨年の様子
昨年の記事
もうそろそろ柿のカーテンを見ることができるのではと、昨年と同じころの11月4日に御調町の尾道柿園を訪ねました。天候は上々、青い空とむぎたての柿のオレンジとのコントラストは、一服の清涼感さえ与えてくれます。
標高が高いので、空気もおいしいし、眺望も抜群。一番の景観は柿棚の下に広がる雲海とのコンビネーションですが、条件的になかなかお目にかかれるものではありません。
期待しながら、目的地に着き、柿棚を見ると、なんということでしょう。一面のオレンジのカーテンを想像していたのに、掛かっているのはほんの一部分だけ。今年は、裏年と聞いていたので取れる量は少ないことは想像できていましたが、それにしても少なすぎます。
菅野地区
たわわに実った柿の古木 串柿用の柿でしょうか
寂しい柿棚 今年は遅れているのかと思いましたがそうではないようです
柿渋工房を訪ね、社長の宗八重子(むねやえこ)さんにお話を伺いました。
このところ、雨が多く気温も高かったので、つるした柿にカビがきて、多くがダメになったそうです。良い干し柿づくりには、朝晩の寒暖の差が大きいこと、霧が発生しないこと、風がよく通ることなどの条件が必要です。
カビが来る前にまだ干し柿になっていない、果肉の柔らかい状態のものを道の駅「クロスロードみつぎ」にも出荷しているのだとか。
それでも、パートさん2名を含むスタッフ5人で、気象条件を見ながら、作業にかかっているそうです。作業の状況にもよりますが、今年は、昨年のような見事な柿のカーテンを見ることはできるのでしょうか。むく柿の数は例年、2万数千個だそうです。気の遠くなるような作業ですね。
(限界集落)
この菅野地区、世帯数は6世帯、11人だそうですが、宗さんがこちらに来られたときは11世帯あったそうですから、着実に過疎化が進んでいます。
岡山県矢掛町の山ノ上地区も、干し柿の里として知られていますが、こちらも高年齢化、人口減少で限界集落と言われています。
しかし、立地を比較すると、菅野地区は圧倒的に条件が悪いように思えました。
この菅野地区、江戸時代から続くお正月飾りの串柿の一大産地で当時150軒もあった柿農家も、串柿の需要が少なくなってほとんど無くなってしまったそうです。
そんな中、法人を立ち上げ、この里山にかつての賑わいを取り戻そうと、新しく西条柿の栽培に取り組み、干し柿づくりを始めた亡きご主人。その意思をついで前向き頑張る八重子さんには頭が下がる思いです。
そして、明るい材料が一つ、地域おこし協力隊の若い男性が一人加わったとか。嬉しそうに話す八重子さんに笑顔が見え、私も少し安心した気持ちになりました。
柿渋工房から見るテラスと遠い山並み 注文するのはいつも紅茶と干し柿のセットです
標高300mの山並み
手前が先代社長が育てた西条柿
オレンジのカーテン むぎたてのようです
反対側から
急ピッチで作業が進められています
かわいいヤギが2匹 人懐こいです
民家に植えられているシルバーの草花
ムラサキシキブ
アップです
昨年の様子
昨年の記事