訪問日:令和5(2023)年11月20日(月)
(宝福寺の紅葉)
朝、時間に余裕ができたので、天気の良いうちにと岡山県の紅葉の名所・宝福寺を訪ねることにしました。最近は、午前中に近場を訪ね、お昼までに帰ってくるパターンが多くなってきました。到着したのは10時頃でしたが、平日にも関わらず、すでに駐車場は8割がた埋まっていました。
ひとつ残念だったのは、朝、真っ青だった空が徐々に雲に覆われてきたことです。紅葉鑑賞に、光が差すのとそうでないのとは、美しさがまったく違います。そしてついに曇天状態になり、陽が当たらなくなってしまいました。
それでも、山門横の漆喰の土塀には、赤く紅葉したモミジが大きく枝を伸ばし、否が応でも期待が膨らみます
山門を潜り、正面に仏殿を望むと、左側のエリアに小木のカエデの林が赤やオレンジ色に染まり実に見事でした。まさに見ごろと言えるでしょう。
紅葉の名所と言われるスポットは、どこもそれなりに素晴らしいと思うのですが、要は、見ごろの時期に訪問できるかどうかにかかっています
山門付近の紅葉、見事な紅葉で期待も膨らみます。
「少年雪舟像」 水墨画で有名な雪舟は、応永27年(1420)備中赤浜(現岡山県総社市赤浜)に生まれました。幼くして宝福寺へ入り、涙でネズミを描いたという逸話を残しています。それにしてもリアルな像です。
山門:明治期後半に建立。六本柱の楼門で十段の石段の上に、東に面して建っています。屋根は入母屋造りの桟瓦葺で、上層は正面3間、側面2間とし、周囲に高欄付きの縁を廻らしています。
山門を潜り参道の左側のカエデの紅葉
黄色も見事ですね
赤く染まったカエデの一枝
仏殿近くの紅葉
ちょうど見ごろでした。枝の先までしっかり残っています
(仏殿(法堂)近くの紅葉)
仏殿は江戸時代後期の建立。寺域の中心に位置して東に面して建っています。禅宗様式の意匠が典型的に示された、方三間一重裳階(もこし)付き仏殿です。
素晴らしい紅葉、出るのはため息ばかり
赤と黄色のモミジ
見上げるとご覧のような景色
赤が鮮明なモミジ
仏殿の天井にはご覧のような龍の絵 仏教において龍は守り神であり「龍神」とも呼ばれています。龍には法の雨を降らすという教えがあり、また龍神は水をつかさどるとされていることから、寺院を「火災から守る」という意味としても描かれたようです。
仏殿の内部から見る幾何学的なデザインの窓。どうしてこんなに繊細な造形ができるのでしょう。答えは次の画像です。
唯々驚くばかりです
こちらはまた、くねくねとしたデザイン
格子の丸窓から見える紅葉
どこを見ても、このような景色
国の重要文化財三重塔にかかる真っ赤なモミジ
宝福寺の一番のスポットは、やはり仏殿横のエリアです。高木が多いのですが、こちらも赤は勿論、オレンジや黄色に染まり、実に見事でした。
それから、石段の上にそびえる三重塔にかかる手前の真っ赤なモミジも実に絵になります。
絵になる景色。真っ赤なモミジはこの1本だけ。臨済宗の寺院の塔は、伽藍の後方や脇の小高い所に建てられることが多く、宝福寺の場合も例外ではなく、仏殿の後方の小高い所に建っています。
ほんとに美しいです
苔むした石像とモミジ
奥側にもこのような景色がありました
引き返します
モミジに覆われる仏殿
どこか京都のお寺にいるような錯覚を覚えます
少し晴れ間がみえてきました
さらにアップで
苔の庭 しっとりとしていい感じです。
このカットも有名な一枚です
楽しませていただきました
こうして、境内を散策したあと、引き上げることにしました。時刻は11時ごろでしたが、
駐車場はすでに満車で、空きを待つ車で列ができていました。
そば処 博吉(ひろよし)
お昼は、事前にネットで調べていた備中国分寺境内のはずれにある蕎麦屋にしました。しかし近くまで来ても、駐車場がわかりません。少し進んだ近くの道路わきに「そば」と書かれた幟がたっており数台の車が停まっていました。ここで間違いないようです。
そこから歩いて数分。時刻は開店間もない11時過ぎ。先客が1組いました。
このお店は、オープンしてから5年ほどとか。口コミによると、ミシュランガイドにも掲載されたそうです。「鴨汁付きもりそば」にしましたが、そばは白くて細く繊細。味は申し分ありません。
幹線道路からはずれ、奥まったところにあるので、まさに穴場中の穴場ではないでしょうか。
若いご主人が一人で、何もかもやっているようで、とにかく忙しそうでした。
てんぷら類は、ありません。メニューは効率を考えて絞られているようです。
駐車場からお店に向かう途中にあった福祉施設。屋外でスタッフの方でしょうか。テンポのいい曲「高校三年生」を演奏していました。
お店の外観。左手の林は、備中国分寺に続く参道。まさに穴場中の穴場です。
信州そばでしょうか。白く、細く繊細です。味は申し分なし。部屋の片隅で石臼で蕎麦が挽かれていました。
(宝福寺の紅葉)
朝、時間に余裕ができたので、天気の良いうちにと岡山県の紅葉の名所・宝福寺を訪ねることにしました。最近は、午前中に近場を訪ね、お昼までに帰ってくるパターンが多くなってきました。到着したのは10時頃でしたが、平日にも関わらず、すでに駐車場は8割がた埋まっていました。
ひとつ残念だったのは、朝、真っ青だった空が徐々に雲に覆われてきたことです。紅葉鑑賞に、光が差すのとそうでないのとは、美しさがまったく違います。そしてついに曇天状態になり、陽が当たらなくなってしまいました。
それでも、山門横の漆喰の土塀には、赤く紅葉したモミジが大きく枝を伸ばし、否が応でも期待が膨らみます
山門を潜り、正面に仏殿を望むと、左側のエリアに小木のカエデの林が赤やオレンジ色に染まり実に見事でした。まさに見ごろと言えるでしょう。
紅葉の名所と言われるスポットは、どこもそれなりに素晴らしいと思うのですが、要は、見ごろの時期に訪問できるかどうかにかかっています
山門付近の紅葉、見事な紅葉で期待も膨らみます。
「少年雪舟像」 水墨画で有名な雪舟は、応永27年(1420)備中赤浜(現岡山県総社市赤浜)に生まれました。幼くして宝福寺へ入り、涙でネズミを描いたという逸話を残しています。それにしてもリアルな像です。
山門:明治期後半に建立。六本柱の楼門で十段の石段の上に、東に面して建っています。屋根は入母屋造りの桟瓦葺で、上層は正面3間、側面2間とし、周囲に高欄付きの縁を廻らしています。
山門を潜り参道の左側のカエデの紅葉
黄色も見事ですね
赤く染まったカエデの一枝
仏殿近くの紅葉
ちょうど見ごろでした。枝の先までしっかり残っています
(仏殿(法堂)近くの紅葉)
仏殿は江戸時代後期の建立。寺域の中心に位置して東に面して建っています。禅宗様式の意匠が典型的に示された、方三間一重裳階(もこし)付き仏殿です。
素晴らしい紅葉、出るのはため息ばかり
赤と黄色のモミジ
見上げるとご覧のような景色
赤が鮮明なモミジ
仏殿の天井にはご覧のような龍の絵 仏教において龍は守り神であり「龍神」とも呼ばれています。龍には法の雨を降らすという教えがあり、また龍神は水をつかさどるとされていることから、寺院を「火災から守る」という意味としても描かれたようです。
仏殿の内部から見る幾何学的なデザインの窓。どうしてこんなに繊細な造形ができるのでしょう。答えは次の画像です。
唯々驚くばかりです
こちらはまた、くねくねとしたデザイン
格子の丸窓から見える紅葉
どこを見ても、このような景色
国の重要文化財三重塔にかかる真っ赤なモミジ
宝福寺の一番のスポットは、やはり仏殿横のエリアです。高木が多いのですが、こちらも赤は勿論、オレンジや黄色に染まり、実に見事でした。
それから、石段の上にそびえる三重塔にかかる手前の真っ赤なモミジも実に絵になります。
絵になる景色。真っ赤なモミジはこの1本だけ。臨済宗の寺院の塔は、伽藍の後方や脇の小高い所に建てられることが多く、宝福寺の場合も例外ではなく、仏殿の後方の小高い所に建っています。
ほんとに美しいです
苔むした石像とモミジ
奥側にもこのような景色がありました
引き返します
モミジに覆われる仏殿
どこか京都のお寺にいるような錯覚を覚えます
少し晴れ間がみえてきました
さらにアップで
苔の庭 しっとりとしていい感じです。
このカットも有名な一枚です
楽しませていただきました
こうして、境内を散策したあと、引き上げることにしました。時刻は11時ごろでしたが、
駐車場はすでに満車で、空きを待つ車で列ができていました。
そば処 博吉(ひろよし)
お昼は、事前にネットで調べていた備中国分寺境内のはずれにある蕎麦屋にしました。しかし近くまで来ても、駐車場がわかりません。少し進んだ近くの道路わきに「そば」と書かれた幟がたっており数台の車が停まっていました。ここで間違いないようです。
そこから歩いて数分。時刻は開店間もない11時過ぎ。先客が1組いました。
このお店は、オープンしてから5年ほどとか。口コミによると、ミシュランガイドにも掲載されたそうです。「鴨汁付きもりそば」にしましたが、そばは白くて細く繊細。味は申し分ありません。
幹線道路からはずれ、奥まったところにあるので、まさに穴場中の穴場ではないでしょうか。
若いご主人が一人で、何もかもやっているようで、とにかく忙しそうでした。
てんぷら類は、ありません。メニューは効率を考えて絞られているようです。
駐車場からお店に向かう途中にあった福祉施設。屋外でスタッフの方でしょうか。テンポのいい曲「高校三年生」を演奏していました。
お店の外観。左手の林は、備中国分寺に続く参道。まさに穴場中の穴場です。
信州そばでしょうか。白く、細く繊細です。味は申し分なし。部屋の片隅で石臼で蕎麦が挽かれていました。