未熟なカメラマン さてものひとりごと

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新庄不動滝で不覚にも転んでしまいました! 岡山県真庭郡新庄村

2022-08-24 18:15:20 | 
訪問日:2022(令和4)年8月1日 

玉泉寺のレンゲショウマを撮影したあと、不動滝を訪ねることにしました。所要時間は20分ほどです。駐車場には車が一台だけ停まっていました。
不動滝と称する滝は、全国にたくさんあり、岡山県にも山乗渓谷の不動滝があります。一方こちらの不動滝は、一般に新庄不動滝とよばれ、さらに二つの滝があることから、それぞれ男滝(おんたき)女滝(めんたき)と呼ばれることもあります。
駐車場からすぐの広場に大きな東屋(六角堂)とトイレがありました。渓谷に分け入る感じで渓流沿いの遊歩道を進むと、まず出迎えてくれるのが女滝です。穏やかなとてもやさしい水の流れ、落差もわずか5mほどです。耳に入ってくるのが渓谷の水の音。マイナスイオンでしょうか、さわやかな清涼感に癒されます。
三脚をセットし、何枚か撮影したのち、男滝に向かいました。起伏のある遊歩道を進むと、小さくてきれいな滝がいくつかありました。そしてさらに100mほど進むと、「ザー」と、ひときわ大きな滝の音が聞こえてきます。落差40mの男滝が眼下に見えます。岩伝いに遊歩道から河原に降りようとしたそのとき、苔むした岩に足を取られ滑ってしまいました。



道路わきに建つ女滝周辺案内板


木製の太鼓橋を渡ります


すぐに、不動滝(男滝)と女滝の案内板があり、向こうに女滝が見えます


女滝 わずか5mほどの小さなやさしい滝です


さらにアップで


さらに進むと小さな滝をいくつか見ることができます


大きな堰もありました

三脚にカメラをセットした右手は動かせず、バランスを崩してしまいました。お尻を岩に打ち付け、さらに左足の筋を声が出ないほど痛めました。ただじっと痛みに耐えるしかありません。これは大変なことになったと思いました。もう歩けないかもしれないと思いました。先客は先ほど帰ったばかり、ということで周囲にまったく人の気配はありません。
約10分ぐらいだったでしょうか。徐々に痛みが引いて来て何とか歩ける状態になりました。
やれやれ、大事に至らなくてよかったと、ゆっくり撮影にかかりました。



大きな音を立てて流れる男滝


よく見ると二段になって流れていることがわかります


すごい迫力です


滝つぼから流れ出る清らかな水


そして渓谷を下ります

岡山県の滝の中で、日本の滝百選の「神庭の滝」は別格として、新庄不動滝ほど豪快に流れる滝を知りません。水量、音とも群を抜いています。音は遠くまで響きわたっています。
大河ドラマ「武蔵」のロケ地、武蔵が滝に打たれるシーンは、この新庄不動滝で撮影されたと思っていました。主人公・武蔵を演じた市川新之助(現:十一代目市川海老蔵)は命を懸けて撮影に臨んだと思っていましたが、あれは山乗渓谷の不動滝だと気づいたのはつい最近のことです。

少し痛みは残るものの、何とか撮影を終え不動滝を後にすることにしました。
次に向かったのが、がいせん桜で有名な、新庄宿です。
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森の妖精レンゲショウマに三度出会った! 岡山県真庭市玉泉寺

2022-08-16 22:43:39 | 花の名所
訪問日:2022(令和4)年8月1日(月)

(前回=”備中松山城展望台近くでサルの集団に出会った”のつづき)
備中高松城展望台に寄り道をしたあと、急ぎ玉泉寺に向かいました。米子自動車道・湯原ICで高速を降り山道を進むこと15分、玉泉寺に到着です。時刻は、自宅を出てちょうど2時間後の8時半でした。
駐車場に他の車は見当たらず、今回もゆっくり鑑賞できると思いました。駐車場から本殿が急斜面の上に見え、青空と緑とのコントラストが実に絵になります。



駐車場から見上げる本堂


参道は石段となっています


参道脇の見ごろを過ぎたアジサイ


参道脇のアジサイ


参道脇のハンゲショウ


参道脇のシュウカイドウ


かわいい童地蔵が出迎えてくれます

参道の石段を進むと、斜面にいろんな種類のアジサイが植栽されていますが、さすがにこの時期、見ごろはすでに終わっています。山門でかわいいわらべ地蔵さんが出迎えてくれます。まず本堂にお参りをしたあと、レンゲショウマが咲く裏山に向かいます。境内には、スカシユリや季節の花々が咲いています。(このお寺は“山陽花の寺二十四か寺”に選定)


境内 参拝者やカメラマンは誰もいません


チェーンソーで制作された木製の七福神


一番奥側に建つ本堂 玉泉寺は高野山真言宗のお寺です

(境内の花たち)


ヤマユリ 


ナツズイセン


ノリウツギ


サギソウ

裏山のレンゲショウマの群生地


レンゲショウマは3分咲き程度でした。3年ぶりですが、その数、随分増えた感じがします。50株以上はあるでしょうか。山道を挟んだ、すぐ反対側のキレンゲショウマの周囲にも見ることができます。レンゲショウマの自生地は、東北から近畿地方まで、こちらのレンゲショウマはもちろん自生ではありません。こつこつと住職が手植えし増やしていったものです。風に揺れる花弁は、とても涼しげで、可憐なそのさまから「妖精」とも言われています。

三脚を準備していきましたが、花の位置が随分低いので断念、手持ち撮影に専念しました。花径わずか3cmから4cmほど、望遠で撮影しますが、風で揺れたり、花弁の厚さがうすく縁が変色したり、枯れたりと完全無垢の花弁を見つけ、撮影するのはなかなか難しいのです。何枚も撮って一枚でもお気に入りのものが見つかればと期待するしかありません。



山道の脇に植栽されたレンゲショウマ 株数推定50~100でしょうか


花茎の先に提灯のように下がる花弁


三分咲きのレンゲショウマ 今月中旬までは楽しめそうです


風に揺れる様はとても涼しげです


さらにアップで近づきます


花の直径はわずか2㎝から3㎝


清楚で可憐 森の妖精といわれるだけのことはあります


縁が傷んだり、変色したりと完全無垢の花はほとんどありません


下向きに咲くので撮影は特に困難を極めます


お気に入りの一枚です


逆光で撮った一枚


透き通るような美しさです


今度いつ会えるのでしょう


右側がキレンゲショウマの群生地


キレンゲショウマ 名前はよく似ていますがまったく別の花です。自生地として剣山が有名です。開花はもう少し先のようです


もう少し先の山道 青空が夏らしい


裏山から見る田園風景

新しく気づいたことが一つ、木の幹に括りつけられた監視用のカメラでした。株や花径を持ち帰る人がいるのでしょうか。そうであれば、これは実に残念なことです。
キレンゲショウマの見ごろは、もう半月以上あとのようです。
こうして、撮影を終え、いつものように、新庄不動滝に寄って帰ることにしました。所要時間はここから20分ほどです。
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備中松山城展望台に向かう途中、ニホンザルの集団に遭遇 岡山県高梁市

2022-08-13 23:21:50 | 動物
訪問日:2022(令和4)8月1日

数年ぶりに、玉泉寺のレンゲショウマを撮影したいと思いました。自宅を早朝6時半に出発し高梁市に入ったところで朝霧に遭遇しました。そこで閃いたのが備中松山城の雲海でした。ひょっとすると「展望台からあの雲海が見れるかもしれない」と、急遽寄り道をすることにしたのです。
4㎞の道のり、目的地まであと半分の道路上でサルの集団に出くわしました。
数匹なら、どうということはないのですが、その数、20匹以上。赤ちゃんを抱いた母ザルもいました。一番手前付近のセンターライン上には、ボスザルと思われる比較的大きなサルが陣取っていました。
こちらはびっくりしても、サルたちは一向に動じる様子はありません。ちらちらと見ながら最徐行で邪魔にならないように進みましたが、このようなところで、リラックスしてくつろいでいようとは、ただただ驚くばかりです。
サルの集団の前後には、高梁市天然記念物パトロールカーの文字が入ったワゴン車が止まっていました。



展望台への登り口 所要時間は約1分です


「サルに注意」の看板


木製の展望台 秋から春にかけての早朝には雲海が一面に広がり、運が良ければ「雲海に浮かぶ備中松山城」を見ることが出来ます。ただし、雲海は昼と夜の寒暖差が大きいことや無風などの気象条件がそろわないと発生しません。また、雲海が薄すぎても厚すぎても、「雲海に浮かぶ備中松山城」を見ることができません。


展望台からの素晴らしい眺望 右側の山の頂上付近に小さく見えるにが備中松山城


少しアップで撮影


「備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)」は日本100名城の一つ。現存天守12城の一つでもあり、この中で唯一の山城です。臥牛山山頂(標高487m)から南稜線にかけて遺構が残っており、そのうち一つである小松山城跡に現存天守(標高430m)があります。NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに石垣などが使用されました。


霧がかかる高梁市市街地

さて展望台からの備中松山城ですが、残念ながら雲海はみられませんでした。自然現象なので、なかなかそううまくはいきません。
先ほどの帰り道、サルたちに変わったところはありません。あまりにもかわいいので、写真を一枚撮りたいと車を停車し中からカメラを構えたところ、一瞬サルたちは警戒したようでした。ちょっと申し訳ない気持ちですぐに現場を後にしました。



道路上でリラックスするニホンザルの集団


少し警戒したようでした


赤ちゃんザルを抱いた母ザルが目立ちました


しっかり母親に抱きつく子ザル

野生のサルで、ニュースになるのは、「住宅街に凶暴なサルが出現」とか、「菜園の野菜類を取るやっかいもの」としての扱いが多く報じられていますが、この臥牛山周辺は違います。昭和30年代には、自然動物園もありサルもたくさん飼育されていました。この自然動物園はその後閉園したものの、「天然記念物・臥牛山のサル生息地」として、高梁市社会教育課文化係が、保護監理を行い最低限の餌付けを行っているそうです。
このあと、真庭市の玉泉寺に急ぎ向かいました。まずは岡山道、賀陽ICに向かいます。

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倉吉の古い町並み 打吹の白壁土蔵群を散策する 鳥取県倉吉市打吹町

2022-08-09 21:40:46 | 古い町並み
訪問日:令和4年7月7日(木)

三朝温泉での日帰り入浴が無しになり、代わりにやってきたのが、倉吉市の古い町並み「白壁土蔵群」です。道路を走っていると、観光駐車場の標識が目に留まりました。どうやら市役所の駐車場の一角にあるようです。奥に進みできるだけ日陰のある場所に車を停めました。桜の名所・打吹公園の隣でした。目的地の白壁土蔵群までは坂道を下り、道路を横切るとすぐです。琴桜の銅像が公園の一角にあり、ここにも駐車場がありました。観光客を迎える施設は十分に備わっていると思いました。



倉吉出身の大相撲第53代横綱・琴櫻 母校の倉吉市立成徳小学校前に存在する土俵入り姿の銅像

(さわやかトイレ)

目指すは玉川沿いの土蔵群ですが、いつも感心するのが公衆トイレです。とてもきれいに管理されています。そして人工池には鯉が優雅に泳ぎ、どこか山陰の城下町・津和野に似ていると思いました。


「童子」は、東京芸術大学大学院教授・籔内佐斗司さんの作品世界を代表的するキャラクター


カエル 呉市立美術館前通りにもあった籔内作品


こちらも2003年制作の籔内作品 


さわやかトイレ横に設置された人工池が涼を呼ぶ

赤瓦一号館と書かれた大きな暖簾が下がる建物が目に留まりました。ちなみに赤瓦とは石州瓦のことです。歩いている目線では特に目に入りませんが、土蔵群の屋根はどれも赤瓦で葺かれています。


本町通の角にある Maize TOTO(マイストト)は地元食材を使ったこだわりタコスのお店


本町通の静かな佇まい


玉川と土蔵群の紹介文

玉川沿いの白壁土蔵

そして一番の見所は、玉川にかかる石橋でしょう。少し弧を描いて架かっています。それらを川上・川下から眺めると、いくつも連なり独特の風情があります。赤瓦三号館では石橋を渡ってお客さんを見送る店の人の姿がありました。とても絵になる景色でした。


代表的景観 白壁の土蔵が立ち並び、川にかかる石橋と赤褐色の石州瓦が倉吉特有の町並みを形成しています。


外壁は、漆喰壁と杉焼き板の縦目板張りで統一されている


別角度から


もう少し歩いて振り返ってみたところ


情緒が感じられる石橋


別角度から


一番端まで行って振り返ったところ


格子の窓にアサガオ 季節を感じる


赤瓦一号館 大正時代に建てられた醤油の仕込み蔵を改装した建物


気になる石橋の向こう側


赤瓦三号館「中野竹藝」造り酒屋の蔵を改装した建物

周辺の街なかを散策
公園の一角にあった、打吹流しびなの像 流しびなは倉吉春まつりの期間にあわせ、子どもを禍から守るよう子どもの分身をひな人形に託して玉川に流すイベント


京都的な風情を感じる閑静な住宅街


どこか懐かしい建物


赤瓦六号館「桑田醤油醸造場」明治10年創業の老舗の造り酒屋 倉吉唯一の京風町屋


赤瓦七号館「元帥酒造本店」江戸時代末期の造り酒屋


おしゃれな外観の成徳小学校は、琴桜関の母校


打吹公園の石碑


緑に覆われた公園 赤い橋が印象的

あとは当てもなく路地を散策しました。メイン道路を離れ、日常の生活が感じられる空間、どこか懐かしい町並みが残っていました。最後に観光案内所に入り、観光パンフレットを入手しました。先にパンフレットを求めるのが順番ですが、その時間が惜しくて、いつも先にスポットを巡ってしまうのです。そしていつものことながら、「ここに行けばよかった」とあとで後悔するのが私のパターンです。
こうして、倉吉の町並みを後にしました。とにかく暑い一日でした。

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