未熟なカメラマン さてものひとりごと

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岡山県新見市の観光スポットを訪ねる 御殿町の古い町並み

2022-09-29 23:17:08 | 古い町並み
訪問日:2022(令和4)年8月29日(月)

御殿町(ごてんまち)

済渡寺から次に向かったのが、御殿町(ごてんまち)です。新見市は何度も訪ねていますが、土下座まつりで知られる御殿町の町並みを訪ねるのは初めてでした。車を御殿町センターに停め、観光パンフレットを片手に歩いていると、古い町家風の立派な建物の前で若くてきれいな女性の方と目が合い、挨拶をすると、どうぞ中へと案内していただきました。
観光協会の方かと思いましたが、その下部組織の方のようで、私以外は、全員がお年寄りですとのことでした。
ゆったりした空間、明治時代後期に建てられたものですが、近年に新見市に貸与されたそうです。とてもしっかりしたつくりで、井戸や中庭もありとてもきれいに管理されていました。
次に気になっていた三味線横丁ですが、わざわざ案内していただきました。
なんでしたらガイドさんをお呼びしましょうか?と声を掛けていただきましたが、時間もなかったので丁重に辞退し、田山花袋の石碑があるという城山公園まで歩いてみることにしました。小高い丘のうえから、新見市内が一望でき、最高のロケーションでした。


絹掛の滝

国道180号線沿いにあったので寄ってみました。白い絹布を岩肌に掛けたように優雅で美しいところから、滝の名が付けられたようです。高い岩肌を流れ落ちる様は確かに優雅ですが、この日は特に水量が少なかったようで、細くて一筋の糸のように見えました。


岡山県立自然公園 絹掛の滝(きぬがけのたき)


石製のコイがいました


滝つぼ


不動明王 この先に岩をくり抜いた祠がありました


正面中央に赤い不動明王


立派なトイレ

御殿町(ごてんまち)


車を停めさせていただいた御殿町センター。外観は商家の蔵をイメージしたとのことです。


作曲家の中川博之さんはこの町の出身だそうです。「ラブユー東京」の石碑


高梁川 新見の大動脈として昔は高瀬舟も往来していました。


カツマルギャラリー 大正から昭和の建物、中にモダンなギャラリースペースがあります。


寿福松原(松原通り)


津国屋 めずらしい瓦が見えます


まちかどの様子


修景された建物 向こうは高梁川です


最も雰囲気のあるところ

太池邸


明治末期の建物で新見初の百貨店として呉服をはじめ色々な商品を扱っていました。現在は新見市が借り受け、交流拠点施設として利用しています。


玄関を入ったところ


中庭もある豪華な設え


庭の燈籠


奥に蔵も見えます


現役の井戸もありました

三味線横丁


入り口に「全国路地百選」の看板がありました


三味線の音が聞こえてきそうです


反対側から

町並みをブラブラ歩く


小さな教会がありました


素敵な町並みです


城山公園に向かいました


独特の景観です


大きな提灯です


黒住教の教会所

城山公園


芝生がとても清々しい


子どもの鬼の像でしょうか


新見の市街が見えます


山あいの町


田山花袋の布団碑

町筋に戻る


通りに赤い花が咲いていました


人影の少ない通りです

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茶の湯音頭 上田宗箇流にて 岡山県井原市 アクティブライフ井原

2022-09-19 00:05:00 | 茶道
と き:令和4年9月10日(土)午後6時30分から
ところ:アクティブライフ井原メルヘンホール



アクティブライフ井原 メルヘンホール

3年ぶりにアクティブライフ井原のメルヘンホールで「観月の夕べ」が開催されました。コロナ禍ということもあって、茶席は設けられず、場所を変えて舞台での演奏のみとなりました。
このラストを飾るのが、茶の湯音頭で、今年は、我が上田宗箇流が担当でした。そして先生より指名された上田宗箇流オール井原から3名が登場、点前、正客、半東としっかりその役を演じ切りました。この茶の湯音頭、何が難しいかというと、三曲(箏、三絃、尺八)の演奏に合わせて、お点前をし、曲の終了に合わせてお点前も同時に終わらせるというところです。

設定時間は、14分15秒前後。三曲の演奏者は、終始、譜面を見ているので、お点前の動作に注視することはできず、合わせるのは非常に困難です、仮にできるとすれば最後のところだけでしょう。ということで、お点前で曲に合わせるしかありませんが、これがなかなか難しいのです。しかし何度か練習をしていると、水指の蓋をとるときに、箏の弦を「シュシュ」とこする音、終盤、水指の蓋をするときに後半の唄が始まる、などの点で、自分のお点前が早いか遅いかある程度判断することができます。



お点前に会場内の視線が集中し、相当なプレッシャーとなります。


お点前と半東、正客の3名が堂々と演じ切りました。


最後もぴったり。よかったよかった。

茶の湯音頭(茶音頭とも)は、江戸時代の文化文政期に京都で活躍した盲人音楽家、菊岡検校(きくおかけんぎょう)が作曲、八重崎検校(やえざきけんぎょう)が箏の手付をした手事物の地歌曲です。俳人横井也有(よこいやゆう)の「女手前」から抜粋した歌詞で、茶道の茶の湯の道具を歌詞に詠み込んで、男女の契りの末永く変わらぬようにと願いを歌ったもので、曲の長さと薄茶点前との時間がぴたりと一致するところから、三曲愛好家と茶人たちが席を共にして楽しむ風流が生まれました。また、三絃の調弦が「六下がり」という非常に特殊なもので、独特な響きがこの曲独自の雰囲気を作りだしています。

<歌 詞>
世の中に勝れて花は吉野山、紅葉は立田、茶は宇治の、都の辰巳それよりも、
里は都の末申。数寄とは誰が名に立てし、濃茶の色の深緑、
松の位にくらべては、かこひというも低けれど、情けは同じ床飾り、飾らぬ胸の裏表、
帛紗捌けぬ心から、聞けば思惑違い棚、逢うて、どうして香筥の、
柄杓の竹は直すなれど、そちは茶杓の曲み文字、憂さを晴らしの初昔。
昔し話の爺婆と、なるまで釜のなか冷めず、緑は鎖の末永く、千代万代へ。

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岡山県新見市の観光スポット 白い千本鳥居 済渡寺白龍門を訪ねる 

2022-09-17 23:46:28 | 神社・仏閣
訪問日:2022(令和4)年8月29日(月)

最近、何かと紹介されることの多い、新見市の済渡寺(さいどうじ)を訪ねることにしました。私は最近までその存在すら知りませんでした。紫陽花寺としても知られているようです。自宅からは、一般道を通って1時間ほど。ナビにはセットできるものの想像以上の細い山道を8㎞も進むことになりました。
私の前に、一台の軽自動車が走っていましたが、途中何回も停まり、この道で合っているのかと不安げな様子に見受けられました。そして何とか駐車場に到着。
駐車場から少し下る感じで参道を進むと、まず迎えてくれるのが、弁天様の池です。近年、改修したらしく赤い鉄柵が目立ちます。



門柱 女人高野の文字が見えます


弁天池


スイレンが咲いていました。


きれいな花弁です


鐘楼 この梵鐘は第二次世界大戦に供出されましたが無事に戻ってきたそうです。

池には、スイレンが咲いていました。その向こうに、鐘楼があり、お参りの印にひと突き。
さて肝心の白龍門ですが、少し下ったところにありました。私のイメージでは、京都の伏見稲荷の千本鳥居のイメージで少し上向き設置されているのかと思ったら、まっすぐ下り、最後に少しだけ上向きに設置されていました。この鳥居、白龍門というのだそうです。



参道を下ると、白龍門が見えてきました


「白龍門」先代の住職が、済渡寺に眠る偉人・白龍の功績を知ってほしいと願い令和3年5月に完成しました。


真っ白い迷路の中に迷い込んだ錯覚を覚えます


整然と並ぶ鳥居


その数、78基


正面が白龍殿 鳥居の正面には桃が取り付けられています。白龍が唐から満ち込んだとの伝説によるものです。


白龍殿から見る白龍門


整然と並ぶ鳥居


反対側から


白龍門から見る済渡寺本堂 済渡寺は1200年の歴史を持つ曹洞宗のお寺です。行基が草庵を結び弘法大師が開山しました。


白龍の塚 白龍は1200年前に唐から弘法大師とともに済渡寺にある法曽の地に訪れ、法曽焼のもとになる陶器製造技術をもたらした人物です。


本堂の軒先にスズメバチの大きな巣を見つけました


タカサゴユリでしょうか


本堂前から見るサルスベリと白龍門


白が映えます

岡山県の観光WEBでは、設置されて間もないころに撮られたのでしょうか、生きた龍のごとく波打つ感じがしてさすがだと思いました。素人ではなかなかそうはいきません。
初夏には、一面の花をつけるアジサイも、すっかり役目を終え静かに花柄を残しています。
シーズンオフの山里の古寺、誰に気兼ねすることもなく、ゆっくり鑑賞できました。
次に向かうのは、新見市の中心地、御殿町(ごてんまち)です。
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~田中達也 見立ての世界~ MINIATURE LIFE展2 岡山シティミュージアム その5(最終回)

2022-09-14 23:48:00 | 美術館・博物館
訪問日:2022(令和4)年8月28日


混雑する会場内   会期中、最後の日曜日とあって、相当な人出でした。これなら感染しても仕方ないかなと思うぐらいです。

その5#Vehicle 小さな乗り物大百科

前回:#Have Fun の続きです。


おスシティー  (レーンを流れるお寿司 会場唯一の電動装置です)


お皿の間に人の姿


鮪 実によくできた食品サンプルです


街の中の日常


箸(実物大)の先の作業中の人物(フィギュア)一体ごとの完成度がすごい


人ごみ


まるでお寿司屋さん


沈んだっていいじゃないか れんげだもの (蓮華を漁船に見立てています)


エビフライト (エビフライを飛行機に見立てています)


スリップしやすいスリッパ (スリッパの内側をトンネルに見立てています。ライトもしっかり点いています)


「この自転車誰んだー?」  (カレンダーのリングを駐輪止めに見立てています)


コーヒーショップ(実物大)一休みしたいところですが、コーヒーのサービスはありません


女の武器 (化粧品を戦車に見立てています)

#Family 小さな家族の大きな幸せ


裁縫のプロポーズ (ボタンを花畑に見立てています)


CD(カップルドキドキ) (CDの中心部を南の島に見立てています)


デートはキンチョウする (蚊取線香を庭園に見立てています)


ぎょう座 (餃子をソファに見立てています)


マミーサイドアップ (目玉焼きを南の島に見立てています)


ふとんがふっせんだ (付箋を布団に見立てています)


黄身といつまでも (黄身を月に見立てていま)


永遠に溶けない雪だるま (結婚指輪を雪だるまに見立てています)


会場内のポスター


ブロッコリーの根元にカメラを構える田中達也氏の姿(フィギュア)がありました。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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~田中達也 見立ての世界~ MINIATURE LIFE展2 岡山シティミュージアム その4

2022-09-13 23:37:21 | 美術館・博物館
訪問日:2022(令和4)年8月28日

世界中から注目のミニチュア写真家・見立て作家の田中達也。バームクーヘンが虹になったり、レタスが気球となって空を飛んだり…!?ユニークな発想から作り上げられる遊び心満載の作品の数々は世界各地でも大人気!
本展では、写真作品やミニチュア立体作品など新作を含め約170点を展示します。思わず「くすっ」と笑顔になる田中達也氏の世界観をご体感ください。
展示室内は写真撮影OKです!(フラッシュ、自撮り棒・三脚のご使用はご遠慮ください)HPより



その4 #Adventure 小さな大冒険

前回:#Sports #World Travel の続きです。


マップル (リンゴと道で、マップ+アップル)


クリップでトリップ (クリップを針葉樹に見立てています)


たまご温泉 


かがみンゴ


不自由からの脱出 (鎖をゴムボートに見立てています)


カミドメドンの発掘現場 (髪留め、クシを恐竜の骨格に見立てています)


ハングリーハンター (スプーンを木に見立てています)

#Have Fun 小さくても楽しみは大きい


「植木の手入れはコルクらいでいいか」 (画鋲を木に見立てています)


背中は広いな大きいな (アイロンを遊覧船に見立てています 移動するのはワイシャツの背中)


客を引き付けてやまない店 (磁石をカウンターに見立てています)


パンチの効いたピザ (ピザを穴あけパンチでカットしています)


再現された、田中達也氏の作業部屋 引き出しには数えきれないほどの人形が入っています


音程外してめんぼくない (綿棒をマイクに見立てています めんぼくない×めんぼう)


キレのある演奏 (カミソリをエレクトーンに見立てています)


約1万粒規模のコンサート (チョコスプレーを観客に見立てています。


田中 達也(たなか たつや) プロフィール
ミニチュア写真家・見立て作家。
1981年熊本生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以降毎日作品をインターネット上で発表し続けている。主な仕事に、2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバック、2020年ドバイ国際博覧会、日本館展示クリエーターとして参画など。Instagramのフォロワーは350万人を超える(2022年3月時点)。

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