カメラマンの数がすごい
矢掛の流しびな行列が気になっていました。3年前に行って以来で、時間が取れれば是非と思っていましたが、スケジュールの調整ができたので、10時45分、いざ自宅を出発。11時過ぎに矢掛の国道側から入って観光駐車場になんとか停めることができました。
通りに出ると町並みの西方面に人だかりを発見。1回目の踊りの指定場所なのでしょう。行列は通りの西から進み、最終、脇本陣前まで歩きます。途中3回の踊りを披露します。町筋にスピーカーから流れる、お馴染みの「ひなまつり」のメロディーなのですが、聴きながら下向きに静かに歩く行列を見ていると、とてもその曲が哀愁を帯びているように感じられ、感傷的な気分になるから不思議です。
最初の踊りの場所は本陣前でした。その行列ですが、まず人力車に乗って姫様の登場です。そして流しびな行列。前回のときと比べ、メンバーが随分若返っているのがわかります。パンフレットを見ると、高校生や中学生の有志も多く参加しているようです。それにしてもカメラマンのなんと多いことか。他人のことはいえませんがほとんどが中高年です。それもカメラを首から2台下げている人や、高倍率の立派な望遠レンズをつけている人も多くいました。この行事は絶好の被写体なのですね。メインキャストである「お使い姫」3年前と同じ方でしたが、とてもきれいな女性になっているので驚きました。
アップで撮ろうと思うと300㎜~500㎜のレンズは欲しいところですが私はせいぜい200mm。撮影場所を変えようと移動を試みますが、人の多さで通り抜けるのも困難なほどです。踊りの中心部でカメラを構えるのがベストなのですが、当然、それだと事前に場所取りをする必要があります。あとから中心部で撮ろうと思うと、人をかき分けかき分けて前列に出るしかありませんが、それでも2列目ぐらいがやっと。限られた空間からレンズを向けても、障害物がいろいろ映り込んでまずいい写真は撮れません。またカメラ教室の方たちでしょうか。グループの人が多くいるようでした。
古い建物が建ち並ぶ矢掛の町並みですが、和服姿の行列は実に絵になります。どうせなら電線を地下に格納してもらうと最高なのですが、そういう予定はないのでしょうか。
さて最後の踊りの場所、脇本陣前で歩いて場所を確保し、最後のチャンスに臨みました。今度こそは思いましたが、結果的に中心からややずれてしまいました。しかし、なんとか写真に収めることができました。最後にもう一度町並みを散策し、家族のおみやげに馴染みの店で「いちご大福とみたらし団子」を買って矢掛をあとにしました。
今日はかつてないほどのいい天気で申し分ありませんでしたが、家に帰って画像を整理していると、TVのニュースで、矢掛町のイベントでテントが飛ばされ重軽傷者が出たと放送していました。午後から会場を河原に移して流しびなが行われていたはずでした。今日のような穏やかな日に、突風が吹くとは誰が想像したでしょう。被害に遭われた方の傷が早く癒えることを祈念して止みません。(当日の画像はHPをご覧ください。)
姫と記念撮影のつもりでしたが、多くのカメラマンの被写体となってしまいました。