未熟なカメラマン さてものひとりごと

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いやすごい!弥高山の雲海 岡山県高梁市 平成26年10月27日(月)

2014-10-30 21:20:26 | 風景

水平線がオレンジ色に染まる

先日、NHKのニュース番組・ニュースウオッチ9で、雲海を紹介していました。素晴らしい雲海でしたが、何とその場所というのがお隣の町、高梁市(たかはしし)の弥高山(やたかやま)だったのでびっくりしました。岡山県人なら誰もが知っている弥高山の雲海ですが、全国ネットで紹介されたことと、10月の半ばでこのような素晴らしい雲海をみることができるということに驚きました。

弥高山の雲海、一度は行ってみたいと思いながら、早朝であること、山道が凍結しているのでは、といろいろ躊躇することも多く、実現に至りませんでした。しかし、この時期から見ることができるのであれば、是非、行ってみたいと思いました。

ということで、代休をいただいていた27日の月曜日、井原の自宅を早朝5時に出発、ルートはいろいろありますが、一番安全な国道313号線から川上町へ至るルートにしました。途中、濃霧が発生しており、非常に運転しにくい状況でした。途中思ったのが、雲海の発生要件です。昨晩、雨だったので湿度は十分ですが、気温が高かったことが気になっていました。

弥高山へは、6時前に無事到着。しかしグラウンド駐車場に停まっていたのは一台だけ。あれ、やっぱり今日は日がよくないのかな、と心配しながらも三脚とカメラを提げてゆっくり山頂に向かいました。時間的に少し明るくなっており懐中電灯は必要ありません。徐々に眼下に広がってくる雲海。これが弥高山の雲海かと、感動しながらスロープを歩いて行くと、間もなく頂上に到着です。



東屋から見る雲海

何と頂上での先客は、中年男性の二人組だけでした。空は徐々にオレンジ色に染まり間もなく朝陽が顔を出す直前でした。雲海の間から山々の峰がのぞき、まさにそれは瀬戸内海の多島美を連想させます。そして太陽が揚がると雲がオレンジ色に染まります。何と美しいことでしょう。初日の出でなくても手を合わせお祈りしたくなります。

ちょうど、その頃、夫婦1組が山頂にやってきました。奥さんはデジカメで意欲的に撮影しています。ご主人は眺めるだけ。話を聞くと、私と同じようにNHKの番組を観て、どこかと思ったら岡山県内とわかり、倉敷市水島からやってきたとのことでした。それでは、朝早く出られたのですね、と聞くと、いえいえ、昨晩から来て車の中で待機していたとこのことでした。そして、頂上は人でいっぱいかと思ったら、あまりにも少ないので拍子抜けした、とのことでした。

同じように、テレビを見てやってきたと聞いて、改めてテレビの影響力を思いました。弥高山の標高は、たったの654mですが独立峰で360度の展望、北は大山、南は瀬戸内海を望むことができます。頂上展望台は広く、けっして混み合うことはありません。駐車場から徒歩10分ほど。気軽に上れる山です。プロのカメラマンにいわせると、メジャーではなく、穴場的存在だとか。この山が一番賑わうのは春先でしょうか。10万本のツツジは圧巻です。

今回はそれほど期待していなかったものの、素晴らしい雲海を見ることができました。でももう一度、最高の条件のもとで撮影に来てみたい、そう思いました。



朝陽を受けてオレンジ色に染まる雲海
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平成26年高校女子駅伝 有力校の実力を探るその1 豊川高校の巻

2014-10-29 20:35:07 | 駅伝

美星町のさわやかな秋空。日本の星空の美しい町3選に選ばれています。本文とは関係ありません。

いよいよ、暮れの都大路まであと2か月あまりとなりました。11月2日頃までには各都道府県の予選会も終了するようですが、結果が楽しみですね。そんな中、今年も有力校の実力を分析してみたいと思います。(例によって敬称略とさせていただきます)

まずは、昨年の優勝校、愛知の豊川高校を取り上げてみたいと思います。 

豊川高校の最近の話題というと、何をいっても、男女合わせて優勝5回に導いた森安彦監督の退任です。上のステージを目指したいと、次の目標を、低迷する実業団チーム(ユタカ技研駅伝競走部)の駅伝入賞を掲げ貢献したいというのがその理由のようです。豊川高校では、わずか5人で出発した女子駅伝部の創立以来、試行錯誤の過程が最も楽しかったとのことですが、そういえば、興譲館高校の森政監督も同様に、上のステージを目指し、実業団(TOTO陸上競技部)で指導したいと退任しています。高校女子駅伝の顔ともいえる二人の監督の姿が、今大会から見ることができないのは寂しい限りです。

豊川高校、幸いにも後任には、実績のある森氏の知人・深山弘樹氏が務めています。各大会の選手の成績も順調のようですので戦力的には、特に問題ないと思われます。

昨年の全国大会の結果は以下のとおりでした。(学年当時)区間順位 
タイム:1時間6分54秒 優勝
1区 関根 花観 (3)3位 
2区 堀  優花 (2)2位
3区 加治屋ななこ(3)1位
4区 榊原 海紗 (2)5位
5区 鷲見 梓沙 (2)2位

2位 興譲館に、57秒の大差をつけての完全優勝でした。

次に、昨年10月6日に行われた「南部忠平杯第28回くらよし女子駅伝」の成績をみてみましょう。
タイム:1時間7分56秒 大会記録(学年当時)
1区 関根 花観 (3)1位 区間新
2区 加治屋ななこ(3)3位
3区 酒井 愛菜 (3)5位
4区 堀  優花 (2)1位
5区 鷲見 梓沙 (2)1位 区間新

次に、今年10月5日に行われた「南部忠平杯第29回くらよし女子駅伝」の成績をみてみましょう。
タイム:1時間8分51秒
1区 猿見田 裕香(1)4位
2区 森藤  凪 (2)10位
3区 滝 紋奈  (2)4位
4区 田中 美帆 (2)5位
5区 鷲見 梓沙 (3)1位



笠岡ベイファーム付近で見かけたネコ 本文とは関係ありません。

くらよし女子駅伝、昨年と同じく優勝でしたが、タイム的には55秒遅く、しかも昨年は常に1位をキープする独走でしたが、今年は最終区でやっとかわすという苦しい展開でした。ただメンバーを見ると、実力者の山田日菜野や堀優花は入っておらず、1.2年生主体で様子を見る余裕のオーダーだったのかもしれません。
1年生の猿見田裕香は、石川県の金沢市立西南部中学の出身で昨年の都道府県対抗女子駅伝では、3人を抜いて区間10位の成績を残しています。チームでは一番の成長株のようであり、メンバー入りは間違いないと思われます。

次に、3000mの持ちタイムを見てみましょう。
鷲見 梓沙 9.01.19
山田日菜野 9.15.78
猿見田裕香 9.19.86
堀  優花 9.22.49
田中 美帆 9.37.32
滝  紋奈 9.38.95
森藤 凪  9.41.41

アバウトですが、上位5名の平均タイムは、9分19秒になりました。昨年の大会前の平均タイムが、9分12秒でしたので、それよりは、やや低いレベルですが、ここにきて追い上げていると思いますので期待もできます。
山田日菜野は、一昨年の東海地区で2区、昨年の県大会で3区を走っていますが、未だ都大路の経験はありません。今年は、かなりいいタイムを出していますので、メンバー入りは間違いないでしょう。鷲見梓沙、堀優花とのトリオで最後の大会をどのように飾るか楽しみです。

ただ、不安材料は、5番目の起用です。上位4人とかなりタイム差がありますので、監督も悩ましいところではないでしょうか。
また、高校生NO1の鷲見梓沙は、大阪薫英女学院の高松望ムセンビとどのような戦いをするのかそれも楽しみのひとつです。

次回は、大阪の薫英女学院高校を取り上げてみたいと思います。



美星町・中世夢が原付近にて 本文とは関係ありません。

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アサギマダラに再び出会った! 鳥取県大山 その2 平成26年10月25日(土)

2014-10-28 21:30:28 | 昆虫

桝水高原天空リフト 

鍵掛峠の絶景を堪能したあと、次に向かったのが桝水原です。途中の大山環状道路はヘアピンカーブが連続するところもあり、運転には細心の注意が必要です。駐車場に車を入れて、すぐに大山桝水高原天空リフト乗り場に向かいました。料金は往復700円、所要時間は片道8分ほどです。とにかく暖かくて気持ちがよかったので、衝動的に乗ってみたい気分になったのです。今日は天気も良いし上に行くと、いい写真が撮れるかもしれないという期待もありました。

リフトは二人乗りで裾野に沿って緩やかに登っていきます。高さは、足が地面につくほど低くて安心です。足元にはマツムシソウのブルーのお花畑がつづき、両側にはススキの美しい原野も見えます。終点に着くと、まず眼下に広がる眺望を楽しみます。美保湾や遠く隠岐の島も見えるそうですが、遠くになるほど白く霞んでいて、はっきりとはわかりませんでした。 



遠くは隠岐の島まで見える展望台

一段落すると、さらに階段を登って横手道(大山古道)まで出ました。思えば数年前、大山寺までウオークを楽しんだこともありました。今日あたりは、黄葉も進み、さぞかし気持ちのよいことでしょう。ここからは、樹木に阻まれてなかなか頂上付近の様子はうかがい知ることはできませんが、実は一角だけ、見渡せる場所がありました。そして15分ほど滞在の後、降りることにしました。

下る途中で、マツムシソウに停まる蝶たちを観察していましたが、終点付近で大型の一匹の蝶が目に留まりました。リフトから降り、急いで近づくと、何とその蝶はアサギマダラでした。ここで会えるとは、まさに感動でした。リフトの係の人が「この蝶のこと、ご存知ですか?」と訊ねたので、「はい!渡りをする蝶ですよね!」ということで、少しだけ話をしていただきました。なかなか羽を開かないので、苦労しましたが、一度だけ開いた瞬間がありました。この蝶は人間を怖がらず、飛び方も優雅。体の色もアサギ色でとても美しい蝶です。

私がこのアサギマダラに出会うのは人生で2度目です。最初は数年前の9月の終わり頃、広島県世羅町の世羅高原農場でダリアを撮影していたときでした。動作がゆっくりしているので撮影は比較的容易でした。帰って種類を調べていくうちに、渡りをする蝶だと知りました。記録では2000キロ以上移動した例もあるそうです。どこにそのようなエネルギーがあるのか不思議でなりません。フジバカマの蜜を好むそうなので、一時、自宅に植えようかと思ったほどです。
さきほどの親切な係の人によると、ここ数日この付近で姿を見せているとのことでしたが、早く飛び立たないと、冬が来てしまうと、そのことが心配になりました。とにかく憧れた蝶に出会うことが出来て、最高にうれしい一日となりました。



アサギマダラ その美しさと優雅さに魅了されます。
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アサギマダラに再び出会った! その1 鳥取県大山 平成26年10月25日(土)

2014-10-26 22:00:35 | 昆虫

岡山県の鬼面台展望休憩所から見る烏ヶ山と大山

25日の土曜日、久しぶりに県北・山陰方面に出かけることにしました。最終目的地は、足立美術館でしたが、せっかくなので、蒜山まで行き、そのあと、蒜山大山スカイラインを通って鬼面台展望休憩所へ。眺望を楽しんだあと、鏡ヶ成から大山環状道路に出て、大山の一番のビュースポット鍵掛峠から桝水原へ出て小休止。その後、山陰道の安来ICで降りて足立美術館で日本一の日本庭園を鑑賞したあと、一般道を通り、帰りに奥出雲町の八川で出雲そばを食べて帰るという欲張りのルートです。 

井原の自宅を出たのが、午前9時15分ごろ。高梁まで例によって一般道を通り、賀陽ICから高速に乗って、蒜山ICで降り、最初に向かったのが、道の駅「風の家」です。一番の目的は名産、蒜山大根を買うためです。1本100円から130円ほどの大根がずらり並び、大勢の買い物客でごったがえしていました。知り合いへのおみやげとして4本と、蒜山おこわを2パック買って、次に向かったのが蒜山ジャージーランドです。

ここでジャージー牛の優しい瞳に癒されたいと思いましたが、放牧された牛たちは草原の遠くにいて、なかなかこちらにやってくる様子はありません。しかたなくあきらめて次に向かったのが、鬼面台です。到着すると展望台休憩所駐車場には約10台の待ちの車が並んでいました。
せっかくなのでここは我慢して待つことに。10分ほどするとなんとか駐車することができました。今日は素晴らしい天気で、展望所からは、烏ヶ山(からずがせん)と、その向こうの大山を一望できます。ここはススキの名所としても知られています。
鬼面台から車を走らせること10分ほどで、休暇村奥大山のある鏡ヶ成に到着です。広い草原と針葉樹がどこか西欧的な趣きがあります。国民休暇村の白い建物もあたりの景色にマッチしてなんともいい感じです。こちらでのお目当ては。この時季に咲くマツムシシウでした。



鏡ヶ成から日本のマッターホルンといわれる烏ヶ山(からすがせん)を望む

そして次に向かったのが、大山一番のビュースポット鍵掛峠です。大山環状道路の周辺にはブナの林が広がり、木々は一様に黄葉しています。どこかに車を停めて撮影したい気分に駆られますが、ほとんど駐車できるような場所はなく、交通量も多いので、美しさに感嘆するのみで、しかたなく通り過ぎていきます。

鍵掛峠に到着すると、駐車場は当然満車状態、空きを待つ車が何台も並んでいます。やっと停めることができて、眺めるその美しさ。そこには、春夏秋冬、いつの時季も決して裏切らない大山南壁の素晴らしい姿があります。雪はまだいただいていないものの、荒々しく岩肌見せる大山と、なだなかに広がる黄葉したブナの樹海はまさに絶景です。(つづく)



鍵掛峠から見る大山と樹海


一部分を切り取ってみました。
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寄島町のアッケシソウ 平成26年10月19日(日)

2014-10-24 22:11:48 | 植物

見事に復活したアッケシソウ

先日の朝刊のエリア版に、浅口市寄島町のアッケシソウが見ごろとの記事が掲載されていました。昨年はガの食害に遭い、壊滅状態だったそうですが、アッケシソウを守る会の皆さんの、消毒や雑草の刈り取りなど保全活動の結果、今年は見事に復活したとのことでした。
 昨年、とある会員の方から、駐車場から見晴台までの道両サイドに、「はまゆう」と「はまなす」を百株ずつ植えたので、ぜひ見に来てください、とのメールを頂戴していましたが、結局行けず、そのことがずっと気になっていました。

 調べてみると、前回訪ねたのが、3年前の10月22日(土)。3年ぶりの訪問になります。
 この自生地、井原市内からは35分ほどの距離です。訪れたのは午前10時頃、幸いにも天気に恵まれ、空はあくまでも青く、風もない穏やかな一日でした。駐車場は20台ほどのスペースでしたが、早くもいっぱいでした。

「寄島アッケシランド」と書かれた幟が何本も立つ堤防下の遊歩道を歩くと、すぐにテントが目に入ってきます。お揃いの黄色の法被を着た会員の方が、対応におわれていました。ちょうど岡山から10名ほどの団体さんが来られ、ガイドの方が、見晴台前で説明されるというので、ここはご一緒させていただくことにしました。

(説明は次のようなものでした)
1.アッケシソウの自生地としては本州唯一。
 牛窓にもアッケシソウはあるが、あれは種を蒔いて栽培されたもので自生地ではない。

2.もともと北海道の厚岸町(アッケシチョウ)に自生したもので、名前はその地に由来している。現在、厚岸町には自生していないが、能取(のとろ)には、ここの20倍ぐらいの広さで自生している。紅葉は、こちらよりも1か月近く早く、期間も短い。

3.アッケシソウは塩水を必要とする。
 自生地には、海から塩水が入ってきている。何本か土管も通されている。(確か、水門の圧力を抜くためと説明あり)塩分に強いアシが繁茂するため、刈り取りが必要となる。アッケシソウは手を掛けないと生きていけない植物。

4.アッケシソウは葉っぱがない。1年草で絶滅危惧種に指定されている。

見晴台前に広がるアッケシソウの紅葉。色は真っ赤ではなく、どこか茶色がかかり赤茶色という感じです。まさに3年前と同じ景色。守る会の会員さんよる維持管理の努力のたまものと思われます。次から次に観光客がやってきます。近くで撮影できる場所はないか、訊ねると、400m先にあります、とのこと。そういえば前回も行った記憶がありました。無料レンタルの自転車を借りて、早速行ってみることにしました。

自転車で数分走ると、その自生地に到着です。入口付近に「アッケシソウを踏まないでください」という大きな看板がありました。茂みの中を進むと開けた場所に出ました。広さはそれほどでもありませんが、ロープが張られているものの紅葉したアッケシソウをすぐ近くで見ることができます。ひとりのカメラマンが座り込んで撮影していました。
アッケシソウは別名サンゴソウともいわれるそうですが、まさにアップで見る形状はサンゴそのものでした。

自転車でテント前まで帰ると、販売されている山菜おこわが目に留まりました。遠慮がちに「おいしいですよ」とのことばに、せっかくなので2つ(1つ300円)買って帰ることにしました。(お世辞抜きで最高においしかったです!)駐車場までの帰り道、堤防を歩いてみました。

眼下には穏やかな瀬戸内海が広がっていました。何と気持ちのよいことでしょう。お馴染みの三ツ山が遠くに見え、その向こうに瀬戸大橋も見えます。いつまでもこの景色を眺めていたい気分ですが、このあと、道の駅笠岡ベイファーム前のコスモス畑を見ることにしていたので、1時間ほど滞在の後、寄島をあとにしました。 



近くで見ると、まるでサンゴ礁のようです。
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