未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

こんな身近にとても器用な人がいた。

2010-10-26 22:21:23 | 工芸


華鴒大塚美術館の、「はなとり展示室」の小スペースにご覧のような竹細工が飾ってありました。題は「コオロギのオーケストラ」とあります。目以外の材料はすべて竹だそうで、実によく出来ています。ひとつの大きさはせいぜい6・7センチ程度。バイオリン、ホルン、ハーブ、ピアノとオーケストラのパーツが揃っており、どれもがとても細かい造りです。一番おもしろいのは、竹の部材の使い方。脚などは、まさに本物そっくりです。
制作者は、何と同じ社内のとても身近な人でした。そのような趣味があるとは聞いたことがありませんでしたが「能ある鷹は爪を隠す」といいますからね。ピアノはわざわざカタログを取り寄せて作ったそうですが、その熱の入れようはたいしたものです。細工は、ごみが出るため戸外でするそうですが、ご本人にとってはまさに癒しの時間なのでしょうね!いやはやいろんな趣味をお持ちの方がおられます。
「おじさんに、作ってみんか!」といわれたのが最初の動機だそうですが、次回作がとても楽しみです。興味のある方は是非、華鴒大塚美術館に行って力作をご覧ください。
(11月の初旬まで展示予定)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伝統工芸作家・七代金城一国斎

2009-06-23 22:24:28 | 工芸



 20日土曜日に華鴒大塚美術館主催の美術講座がはなとり展示室であり出席させていただきました。当日は久しぶりにローカルテレビ取材のカメラも待機して、少しだけものものしい感じもしました。
 当日の講座は、事前の案内で講師:漆芸家・七代金城一国斎先生、演題:「異彩を放つ漆芸 高盛絵」とありましたので、どんなに熟年の方かと思いましたら、ご覧のようにとてもさわやかな青年のような方でした。お話によると高校時代はとにかく剣道1本だったそうで、広島県の剣道のチャンピオンにもなられたようです。どうりですらりとして姿勢も声も素晴らしいものでした。
 またお話も聞き取りやすく、終わりの時間も正確。笑顔もたやさず、ユーモアもある。ルックスからすると役者さんのようでもありました。以前CM出演のお話もあったようです。
 では平平凡凡に育ったのかというと、そうではなく、6代(父)5代(祖父)を若いころ1週間のうちに亡くされ、技術の習得にとても苦労されたようです。ご苦労のかいもあって、工芸展への入選は数知れず。
 ところで、演題の高盛絵、字のごとく漆を高く盛り上げていく手法で、金城一国斎の漆芸ならではのものですが、七代は、従来の伝統に独自のご自分の技法とデザインを取り入れて現代人に合う作品を次々と創出されています。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする