未熟なカメラマン さてものひとりごと

ようこそ、おいでくださいました。

熟年カメラマンのパワーには圧倒されました。

2010-03-30 22:24:39 | 撮影


3月28日の日曜日、岡山市曹源寺の枝垂れ桜を見たあと、宿場町やかげの流しびなを見て帰ることにしました。この催しは、2007年から行われており今年で4回目になるそうです。11時から流しびな行列、午後から河原で流しびなが行われますが、私は午後から来客の予定があったので、午前中の行列のみ見て帰ることにしました。
10時ごろに早くも着いてしまったので、時間待ちに苦労しました。時間が迫るにつれてたくさんのカメラマンが集まってきました。殆んどが熟年のカメラマンです。さすがに皆さん、いいカメラを持たれとてもうらやましく思いました。
そして接待用のもちつきが始まると、その様子をカメラに収めます。そしてついに、「少女が拉致され、カメラマンの餌食」になりました。いえいえ、不謹慎な表現で申し訳ありません。
正しくは、小さい少女を見つけると、まつりの担当の方が、母親の了解を得て、用意したかわいい着物を着せ、用意した縁台の上に座らせます。するとこれを写さんと大勢のカメラマンが一斉に周りを取り囲みます。後ろから、前は低くするよう声が飛びます。すごい!なんという熱気。なんという熟年パワー。
そして行列が始まると、アップで撮ろうと、迫るカメラマンたち。この行列、30人ほどですが、4箇所で踊りを踊るため、都度そのスペースが必要です。そのたびに後ろに下がるよう係りの方がお願いする始末。望遠レンズをつけてない人もいて至近距離での撮影です。横からなだまだいいのですが、周りのひとの迷惑も考えず正面から堂々と撮る人もいました。
1時間半、ずっとこの調子でした。私はこのような催しの撮影は殆んど経験がないので技術的にもいい勉強になりました。また最低でも人の迷惑になるようなことはしないで常にマナーを意識したカメラマンでありたいとも思いました。
それにしても、これだけ見物客が集まるとこの催しも開催するだけの価値がありますね。踊りもゆっくりで風情たっぷり。最高でした。踊りの行列の人たち、決して皆さんが若い方ばかりではないようですが、踊り方も上品でなんとも言えません。秋に開催される大名行列と並んで宿場町、やかげの新しいイベントの地位を確立したようです。来年がまた楽しみです。

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柳井の町並み(撮影日記)

2010-03-27 20:57:08 | 観光名所

白壁の町並みが続く岩国藩の商都

3月22日の月曜日(祝日)、念願の山口県柳井市の古い町並みを訪ねました。福山東ICから高速に乗り、西に一直線、宮島SAで食事を摂り柳井に到着したのはもう昼過ぎでした。この日の天気は上々で、歩いていると汗ばむほどです。観光駐車場に車を止めて町並み散策開始です。町並みの印象はとてもきれいで清潔、約270mの間に江戸時代からの白壁の商家が直線で立ち並ぶ姿は壮観でした、道路は少し広めでタイル調の石畳もいいですね。他の古い町並みとは少し違った感じです。柳井は岩国藩の商都。かつては海運による商業活動で栄えました。名物は、やはり金魚ちょうちんでしょうか!ところどころに大小の赤白のかわいいちょうちんがさがり風に揺られています。
まず、佐川醤油蔵の甘露醤油資料館に行ってみることにしました、こちらでは実際の醤油造りの一部が資料として無料で見学できます。仕込蔵では大きな木の樽が並び、独特の匂いを発しています。以前龍野でも醤油の資料館を見たことがありますが、このように実際の仕込蔵を見たのは初めてでした。そうそうこの資料館の入口でペットボトルに筒から出る水を汲みいれている女性がいたので、「この水はおいしいですか?」と尋ねたところ、「おいしいですよ!いつもいただいているんですよ!」と上品なお答え。案内板によりますとこの水は琴石山系の伏流水だそうで、地下70mから汲み上がられ、醤油造りにもこの水が使用されているとか!もちろん無料でした。



甘露醤油資料館の汲み上げ水(伏流水)

この通りには観光客相手のお土産さんは数軒しかありません。若い女性がたくさん入っているお店があったので覗いてみたら小物屋さんでした。
もう少し歩くと、とてもいい感じの小路がありました。この小路、かけや小路というそうですが、端に数十センチの水路が流れていて、カニが横断しますので注意してください、との注意書き。海に近いのでカニも出るのでしょうね。
近年、古い町並みにはどこでも3月にはお雛様が飾られるようになりましたが、こちらもご多分にもれず飾られていました。他と違うのは、買ったいきさつや家に伝わる経緯のような説明書きがあったことでした。それぞれの家の事情がわかり、読んでなるほどと改めて見直し、少し親近感も沸いたような気もします。めずらしく犬を連れたお雛様もありましたよ!
しばらく町並みを散策したあと、2階から見下ろす感じで写真を撮りたいと思っていたところ、重要文化財に指定されている国森家の2階の戸が開いていたので、ひょっとして撮れるかもと入館料200円を払って上がってみることにしました。2階の鉄格子の間からカメラを持った手をいっぱいに伸ばし何とか撮影することができました。そして最後に地名の由来になった柳と井戸を見て柳井をあとにしました。柳井はどちらかというと生活観のある町並み。岩国に行かれるときはもう少し足を延ばして訪ねて見られたらいかがでしょう!

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倉敷春宵あかり

2010-03-25 22:59:55 | 観光名所


倉敷春宵あかり、という甘い言葉に引かれて20日の土曜日、倉敷美観地区を訪ねました。自宅を夕方の5時半ごろ出て着いたのが7時前。何より心配だったのが、午後から雨という予報でした。1時間だけでも降るのを待って!と願いながら撮影を始めましたが、それにしても何と人通りの多いこと。駅から近いという利便性もあってのことでしょうね!
それから気温も20度以上あり暖かかったせいもあるでしょう!
さすがに子どもは少なめでしたが、カメラや携帯で写真を撮る人、若いカップルなど多くの人がそぞろ歩きを楽しんでいました。倉敷川沿いには等間隔で、蝋燭の灯りがともり、照明をうまく使った傘や灯篭などの光のオブジェも置かれ、小路にも照明がともされるなど、蔵屋敷の白い土塀と一体となって幻想的な雰囲気を醸し出しています。倉敷川には、たくさんの提灯を提げた舟も行き来してムードを盛り上げています。それからさらに先の東町あたりにはずらりと軒先に提灯が提げられ、いつもとは違うおもむきでした。




ただ、ひとつ残念だったのは、夕方から雨の予報ということで提灯や照明に雨よけのナイロン袋がかぶせられていたことでした。
また貸し出しの小さい提灯をぶら下げて歩く人が多かったのですが、照明という点では効果があるのか疑問です。雰囲気を楽しむにはいいでしょうね。
何とか撮影を終えて駐車場に変える頃から雨がぽつぽつと降ってきました。まさにグッドタイミング。しかし暗い中での撮影は難しいですね。いつものことながらその出来上がりにがっかりします。多少の手振れ防止機能はカメラに付いているものの、三脚は必需品です。これが他の人の迷惑にならないようにと気を使います。
それにしても、いろんなイベントが開催される美観地区、年中、被写体としては事欠きませんね。



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坂本龍馬と平成いろは丸

2010-03-15 22:07:00 | 観光名所


 土曜日の午後、福山市内に買い物に出た際、ついでに鞆(とも)に寄ってみることにしました。目的は1月に就航した市営渡船「平成いろは丸」を見るためでした。
 いろは丸とは、ご存知のようにあの坂本龍馬率いる海援隊が大洲藩から借り受けて瀬戸内海を運行中、現在の笠岡市六島沖で紀州藩の明光丸と衝突し、鞆沖で沈没したあの船です。イギリス製で鉄製の蒸気船だったそうです。
 本物は全長50メートル、160トンでしたが、平成いろは丸は全長22メートルでわずか19トンにすぎません。しかし3本のマストを有し、その走る姿は本物を彷彿させるようでなかなか壮観です。
 乗り込みは船首部分からです。先の方がもちあがり、まるで人を飲み込むような感じです。
走り出すと次第に船首部分が降りてきます。
 でもその黒い船体は、一見するといま何かと世間を騒がせているシーシェパードか某国の不審船のようでもありますね。実際のいろは丸はどのような姿だったのでしょう。
 鞆の浦は、アニメのポニョの里や架橋問題で全国的にも知られるようになり大変多くの観光客で賑わっています。観光バスの中には福岡ナンバーのものもありました。(許容限度を超え、逆に弊害も出ているような話もきいています。)
そこで福山市はさらに観光客を呼び込もうとNHK大河ドラマ「龍馬伝」に合わせて8000万円を投じいろは丸を模したこの渡船を建造しました。
どうです、船はお客さんで一杯です。いつまでもこのように盛況であればいいのにと思う、反面、宮城道雄の筝曲「春の海」や朝鮮通信使が「日東第一形勝」とたたえ、はたまた大伴旅人が歌った瀬戸内海国立公園「鞆の浦」、静かに眺めていたいとも思うそんな複雑な心境にもなります。
 そうそう今度の女性宇宙飛行士、山崎直子さん宇宙で福山市のミニ琴を演奏するそうですが、その宇宙からの音色を鞆の浦の情景を思い浮かべながら聴いてみたいものです。

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観照寺の見事な枝垂れ梅

2010-03-07 21:19:31 | 神社・仏閣


土曜日、矢掛町横谷の観照寺に梅を見に行ってきました。昨年も同じ日に行きましたが、今年は残念ながら朝から雨でした。天気予報では午後から止むとのことでしたので止むのを待ってから出かけることにしました。2月の28日には梅まつりも開催され、音楽コンサートや梅の種飛ばし大会などの催しや、うどんの接待などもあって多くの町民で賑わったそうです。
こちらの梅で有名なのが樹齢200年の臥竜梅です。幹が竜のようにうねっています。お祭りはこの臥竜梅の開花に合わせて行われるようですが、私が見たいのは、見頃がもう少しあとの枝垂れ梅です。特に白とピンクの枝垂れ梅は見事で、カメラの被写体としては申し分ありません。特にこの2本を前後に並べて撮るとなかなかの迫力です。お寺の住職によると枝垂れの見頃はちょうど今頃とか、祭りも終わって静かな境内ですが、次ぎ次とお客さんがやってきます。
建物の中では、住職みずからお茶を入れてくださり、いろいろなお話もきけます。お菓子やストーブも用意してありいたれりつくせりですね。梅の盆栽やひょうたんの細工物の展示も見ることができとても興味深いものがあります。特に盆栽の古木は見事です。
境内の梅はほんの十数本で、枝垂れは3本のみですが、白梅の香りと華麗な枝垂れは心を優しく豊かにしてくれるような気がします。

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