未熟なカメラマン さてものひとりごと

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昼時の三朝温泉をミニ散歩 お目当ての旅館は休業日でした(泣)鳥取県三朝町

2022-07-27 23:34:04 | 温泉
訪問日:令和4年7月7日

岡山県の名瀑・岩井滝につづく

岡山県県北の岩井滝を訪ねた後、せっかくなので隣接する鳥取県の三朝温泉で日帰り入浴を楽しみたいと思いました。
岩井滝を出てすぐのところに茅葺きの建物が数棟立ち並ぶ一角に遭遇。いっぷく亭というのぼりが立っていました。のどかな田舎のたたずまい、まるでその昔に戻ったような懐かしい感覚を覚えます。スタッフの方が遠くから「こんにちは!」とあいさつをしてくれました。
地元の家庭料理が味わえるお店のようですが、お昼には少々早かったので、次回に持ち越すことにしました



うたたねの里 いっぷく亭 恩原高原の近くにある木地民家を移築した農村レストラン。たんご汁や山菜の天ぷらなどが味わえます。地元のお母さんたちの手による”おふくろの味”です。

山陰の名湯 三朝(みささ)温泉

さて、30分ほどで県境を越え鳥取県三朝温泉に到着です。天気は真夏のいわゆるカンカン照り状態でした。お目当ては、「三朝館」という旅館で、前回と同じく、河川敷の駐車場に車を入れました。お風呂に入る前に温泉街を散策することにしました。まず、三徳川にかかるかじか橋を渡ります。橋の中央に、足湯が設置されていましたが、当然のこと観光客は誰もいません。


橋の中央に足湯がある 当然、誰もいない


熱すぎたら手動で調整できる


リアルなカジカのオブジェ。 三朝川に生息するカジカガエルは三朝のシンボル


対岸の山側に来ると、遊歩道が整備されており、脇の斜面には、アジサイの花が彩を添えていました。100mほど歩くと、橋のたもとに、名物河原風呂がありました。
以前は、橋の上から入浴する人が丸見えでびっくりしたことがありますが、さすがに現在では、橋側を目隠しの塀で囲ってあります。
この時間の入浴者は誰もいませんでした。利用者向けのマナーが掲示されていました。


振り返ると大きな旅館が見える




山側の遊歩道


3体の石仏様 それぞれいわれがあるようです


三朝川(三徳川)のせせらぎに癒される


山すそのアジサイ


旧温泉街のメインストリート 昭和レトロの面影を残しています


三朝温泉の三朝橋のたもとに、昭和4年に制作された映画「三朝小唄」の主人公、男女の二人の寄り添う姿のブロンズ像があります。「三朝小唄」は野口雨情が三朝温泉を昭和2年8月20日に訪れた際につくった唄です。


開放的な河原風呂


入浴についての注意書き

橋を渡り大通りに出ると、大きな旅館が立ち並んでいます。さすがに山陰では有名な温泉地。
お昼のこの時間では情緒は感じられませんが、歴史のある木造の温泉旅館もあり歴史を感じることができます。
さらに進むと、ちょうど、お客さんを見送る男性スタッフ2名を見かけました。車が見えなくなるまで大きく手を振る温泉地ならではの光景です。



三朝橋を渡ると見えてくる大きな旅館


旅館大橋は国登録有形文化財に指定された建築物を含む非常に希少価値の高い旅館。

そうこうするうちに、お目当ての三朝館に到着です。入り口横の駐車場には作業車が数台止まっていました。なにやら嫌な予感がしました。
入口前に立つと、張り紙があり、「本日は館内メンテナンスのため、休業させていただきます。」とありました。これにはショックでした。せっかくここまで来たのにと、意気消沈しました。事前に確認すればよかったと思っても、どうにもなりません。空いた時間を利用して、倉吉の古い町並み「白壁土蔵群」を久しぶりに訪ねることにしました。

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岡山県の名瀑を訪ねて 岩井滝 岡山県苫田郡上斎原

2022-07-19 23:10:49 | 
訪問日:令年4年7月7日(木)

七夕のこの日、涼を求めて県北の岩井滝を訪ねることにしました。自宅を7時前に出発、目的地には2時間後の9時頃到着しました。
平日で、時間も早いこともあって、駐車場には私の他、ほぼ同じ時刻に入った1組だけでした。
駐車場から滝までは400mもあります。それもほとんど坂道で随分体力を要します。遊歩道には、木材のチップが撒かれていて、ぬかるんだり、滑ったりということはありません。
朝のこの時間、杉木立の中の空気はひんやりとして、とてもすがすがしく感じます。ただ一つの難点は、小さな虫です。刺されることはありませんでしたが、体の周りを飛び交うのがうっとうしく感じました。

途中楽しみなのが、環境省の日本名水百選に選定された「名水岩井」です。駐車場からちょうど300m上ったところにあります。
岡山県の百選には、この他岡山市の「雄町の冷泉」、真庭市蒜山の「塩釜の冷泉」が選定されています。折角なので、手で掬っていただいてみました。くせのない山水という感じです。ひんやりとしてとてもおいしくいただきました。

さて、ここから目指す滝までは、100m、それでも随分歩いた感じがします。遊歩道沿いに大きな岩が目に入ると、もうすぐそこです。この岩越しに滝を見ることができます。そして到着。残念ながら水量が少なく、あまり迫力は感じられませんでした。
折角の裏見の滝、洞窟のようにえぐられた滝の裏側に入ったり、横に回ったりと30枚ほど撮りました。スローシャッターにすれば流れるような滝を撮ることができるのですが、三脚を持参していないので、あきらめるしかありません。
そのころ、もう1組の若い女性3人組がやってきました。何枚も記念写真を撮っていましたが、裏側には回っていないようでした。気づいていないのかどうかわかりませんが、結局教えてあげることもなく、滝を後にしました。

駐車場に着くころ、別の家族がやってきました。これからの時間、だんだんと観光客が増えることでしょう。



駐車場から少し戻ったところにある滝入り口


杉木立の遊歩道、とても歩きやすい


ヤマアジサイがあちこちに咲いていました


急な坂道が続く


日本名水百選 名水「岩井」


冷たい水 登山口から300m上ったところ


巨大な岩が見えたらもうすぐそこ


正面奥に滝が見えてきた


岩井滝、別名「裏見の滝」分厚い岩盤を流れる 水量が少ないのが残念


右側面から見たところ


滝の裏側は深くえぐられており、奥に石仏が祀られている


左側側面から見たところ


さらに離れてみたところ


滝のアップ


人の姿と比較すると滝の大きさがわかる


麓にアジサイが咲いていました


これはカマキリの卵でしょうか

うたたねの里

岩井滝から三朝温泉に向かう途中に、茅葺の民家風の建物が何棟かありました。いっぷく亭は、山菜てんぷらなどの山菜料理、やまめの塩焼きなどの郷土料理を提供しています。木地師の館では、木地師の造っていたお椀、お盆などの木工製品を展示販売し、木工体験の場を提供するなど木地師の生活ぶりがわかる里を再現しています。


いっぷく亭 青空の雲とのコントラストが美しい


里山の風景が広がる


奥に、木地師の館がある

筆者がお勧めする岡山県の名瀑

第1位 神庭の滝 日本の滝百選 高さ110m 岡山県真庭市神庭

訪問日:2019.8.5 運が良ければ野生の猿とセットで見ることができる

第2位 新庄不動滝 別名・男滝 高さ40m 岡山県新庄村

訪問日:2019.8.5 その迫力に圧倒される

第3位 布滝(のんたき)岡山県津山市阿波大杉

訪問日:2017.7.16 黒い岩肌を流れるさまは実に優雅

第4位 岩井滝 岡山県苫田郡鏡野町上齋原

第5位 不動滝 (山乗渓谷)岡山県真庭市蒜山下和

訪問日:2021.11.7 

第6位 琴弾の滝 岡山県美作市滝宮

訪問日:2020.8.11




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吹屋ふるさと村周遊券で観光スポットを巡る 岡山県高梁市成羽町吹屋

2022-07-10 17:49:39 | 観光名所
訪問日:令和4(2022)年6月4日(土)

前々回 保存修理工事が完了した旧吹屋小学校を訪ねました
前 回 ジャパンレッドの美しい町並みを歩く

旧片山家住宅で購入した吹屋ふるさと村周遊券もあと3つ、帰途のみちすがら順番に訪ねることにしました。

(ベンガラ館)

ベンガラ館には初めて入りました。他に2組の観光客がいました。ベンガラの製造過程を忠実に、そしてわかりやすく再現しています。行程に従って何棟かの建物があります。ジャパンレッド=ベンガラ色=落ち着いた朱色は、町並みを彩り、焼き物の塗料の原料にもなりました。
建物の内部は、ベンガラ色一色で、とにかく服に付かないようにと注意を払いました。
建物に隣接して陶芸館があり、登り窯もあって体験もできるようです。若い女性がひとり作陶に励んでいました。



駐車場から見るベンガラ館(正面)と陶芸館(右の建物)

弁柄は江戸中期(1707年)全国で初めて吹屋で生産されて以来、江戸末期から大正と大いに繁盛を続け、吹屋の町並みの基礎をつくりました。


製造工程に伴い、建物が並んでいます。往時、この谷あいには弁柄工場が4か所ありました。


<釜場室> 原料のローハをよく乾燥して焙烙(ほーろく)に少量ずつ盛り、それを200枚前後土窯の中に積み重ねて松の薪で700℃くらいの火力で1日~2日赤褐色の焼キができる


<水洗ひき臼室> 焼キに水を加え、水車を動力に石臼でひき、粗いものと細かいものに分離する


<脱酸水槽室> きれいな水を入れて10回から100回かきまぜ酸を抜く、このあと、うすくのばして干棚で乾燥してできあがり


お隣り陶芸館の登り窯


弁柄焼きの作品が展示販売されていました

(笹畝坑道)

実は、朝の9時半ごろ、一度訪ねましたが、10時からとなっていたので出直すことにしたのです。受付に黄色いヘルメットがいくつも並んでいました。上からの落石防止用でしょうか。同じ時間の観光客はいませんでした。少し冒険心が沸きます。入り口は大人がやっと通れるような狭い空間。坑道内は湿度が高く、壁面には水がしみ出し、床は濡れています。しばらく進むと、とても広い空間が現れます。まるで鍾乳洞に入ったような錯覚を覚えます。
何体かのリアルな作業を再現した人形は、不気味さをも感じさせます。当時の過酷な労働は想像を絶するものだったでしょう。
通路の天井は低いところがところどころにあるので、頭上注意ですが、実際に頭をかする程度に数回打ちました。ヘルメットを借りてくればよかったと思ってもあとの祭りです。この笹畝坑道は、かつて日本三大銅山と言われた、吉岡銅山の支坑道でした。以前は出口は山の小高いところにあり、一歩通行でしたが、現在は対面通行となっています。入口左側の山からの坂道にロープが張られていたのはそのためだったようです。



道路の手前に広い駐車場を完備している


笹畝坑道入り口


吹屋銅山の歴史 発見されたのは807年 鉱山としては1690年から1930年まで続き日本三大銅山の一つとなった


坑道内の湿った狭い通路 天井の低いところがあるので注意が必要


固い岩肌


とても広い空間 鍾乳洞を思わせる


リアルな人形


磁硫鉄鉱はローハの原料


背負子で運ぶようす


奥に女性の人形


酒造メーカーの貯蔵庫


以前は一方通行で出口は山の上にあった 

(旧広兼邸)

最後に訪ねたのが、有名な旧広兼邸です。駐車場から見上げる見事な石垣。まるでお城のような威圧感があります。映画やテレビの「八つ墓村」のロケ地として知られています。
入口を目指し、坂道を進むと楼門があります。ちょうど、その楼門を内側から見上げるとツバメの巣がありました。数匹のひながいるようでした。この旧広兼邸、高梁市の重要文化財に指定されていますが、これだけの規模と、歴史があるのにどうして国の重要文化財、少なくとも県の重要文化財に指定されないのか、疑問に思いました。一度、その理由を聞いてみたいと思います。
久しぶりに水琴窟の清らかな音を聞いてみたいと思いました。数滴垂らすとやがて聞こえてくる小さくて高い音。最初に考えた人はすごいと思いました。



駐車場から見る広兼邸(ひろかねてい)壮大な石垣の上に城郭を思わせるような豪壮な建物


撮影スポット 坂道を上がったところにある


吹屋地区観光案内板


坂道を上がったところにある楼門


母屋 正面の廊下に受付がある


玄関 客人を迎える玄関は意外と小ぶり


母屋前の庭園


白と赤のサツキが満開


離れ座敷 当主の結婚式に一度使用しただけ


天井は高い、梁が見事


台所のかまど


台所から四つの部屋が続いている


敷地内別棟にある下男部屋、向こうに番頭部屋がある


眼下に見下ろす里の様子、駐車場が見える

こうして、観光周遊券の観光スポットすべてを消化し、吹屋を引き上げることにしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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ジャパンレッドの美しい町並みを歩く 岡山県成羽町吹屋

2022-07-07 23:03:17 | 古い町並み
訪問日:2022年6月4日(土)




緩やかな傾斜とカーブに趣きがあります


軒下にかわいいネコちゃんを見つけました


吹屋小学校に通じる小さな峠から見る石州瓦の吹屋の町並み

千枚駐車場に車を停めてまず向かったのが、保存修理工事が完了した旧吹屋小学校です。
(前回掲載済み→保存修理が完了した旧吹屋小学校を訪ねる


旧吹屋小学校の向こうに見えるのは「ラ・フォーレ吹屋」山荘風の宿泊施設

このあと久しぶりに町並みと観光スポットをじっくり巡りたいと思いました。


とても見やすい案内板


唯一賑やかな麻田百貨店のお店


コウヤマキの木がありました

(重要文化財 旧片山家住宅)

旧片山家住宅で初めて観光周遊券「吹屋ふるさと村周遊券」(1000円)を購入しました。受付で担当の方が、「個別で払うよりも600円お得ですよ。」とのことでしたが、今度は、旧吹屋小学校をぜひ加えていただきたいと思いました。
この旧片山家住宅は吹屋地区で、唯一国の重要文化財に指定されている建物です。土間を入ると、奥に台所があり、天井は吹き抜けになっています。矢掛の本陣・石井家(重文)に似ていると思いました。座敷に上がると、一部の座が高くなったり(上段の間)、2階では細い廊下に間取りが複雑、おまけに急な階段といろんな特徴があります。
敷地内には、蔵などいくつかの建物があり、ベンガラで栄えた豪商の当時の繁栄を伝えています。数々のロケ地にもなっています。



通りに面した主屋と宝蔵


主屋の内部


急な階段(2階から見下ろしたところ)


台所天井の木組


台所から見る玄関先


米蔵と弁柄蔵 ベンガラが服に付かないようにと注意書きがあります


道具蔵ともう一つの弁柄蔵(右側)

(郷土館)

旧片山家住宅とは、道を挟んで斜め向かいにあります。この建物は明治初めの商家。片山家住宅ほどではありませんか、畳の間から出格子越しに眺める町並みがとても印象的でした。
坪庭に面する雨戸の収納の工夫にも感心しました。



郷土館はベンガラを扱った明治初期の商家、銘木をふんだんに使っている


玄関を入ったところ


中庭は母屋の採光のため


二階の出格子

(吹屋食堂)

11時の開店と同時に並びました。同時に3組が入りました。店主の銘形さんも随分落ち着かれた様子、なんだか余裕が感じられました。この時間のスタッフは、若い女性一人と、先代から吹屋食堂を支えてきた、ご婦人一人。連携はしっかり行われているようでした。
何度も来ていますが、ざるうどんをはじめて注文しました。味は申し分ないのですが、量がちょっと少ないような気がしました。



吹屋食堂外観 随分きれいになりました


ざるうどん


ジャパンレッドの美しい町並み


緩やかな傾斜とカーブに趣きがあります


「つくし」はスープカレーのお店


長尾酒店 杉玉が軒先に見える


べんがら屋はカラフルな傘が目印


さらに進むと静かな通り


山神社は三菱の寄進


静かな町並みです


駐車場前の地元民御用達の「いろり」

こうして次の目的地、ベンガラ館、笹畝坑道、広兼邸に向かいました。


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