未熟なカメラマン さてものひとりごと

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北政所ゆかりの木下家の陣屋町・足守の町並みを歩く 岡山市北区足守

2019-10-24 20:44:49 | 古い町並み
2019年10月10日(木)久しぶりに足守の古い町並みを訪ねました。観光駐車場に車を入れると、朝から何も食べていないことを思い出し、急にお腹が減ってきました。
すると、ちょうど道の斜め向かい側に、‘商い中’と書かれた木札の下がる古民家のお店「お茶処ねね」を発見。時刻は8時過ぎでしたが、人通りの少ない平日のこの時間に客はあるのかと、疑問に思いながら戸を開けると、老夫婦の客がいて、なぜかほっとしました。
モーニングを注文し待っていると、すぐあとにまたしても二人の老婦人が別々に来店。
固定客で繁盛しているお店のようでした。



お茶処ねね ℡086-295-0080 ボリューム満点のモーニングがおすすめ

足守の町並み


美しい町並みです。車の通行量も多いので注意が必要です。


備中足守まちなみ館


内部の様子です。


味わいのある土塀


洪庵茶屋の店先のディスプレイ


足守プラザ前の巨木


足守の情報発信の中心。木工や陶芸などの体験もできます。


味わいのある小路


その先に大きなお屋敷がありました。


江戸時代の伝統的家屋の姿を留める


通りのはずれ、道幅は狭くなります。

藤田千年治邸


旧足守商家 藤田千年治邸


戦前まで醤油醸造が行われていました。


古い資料が並べられていました。


当時の醤油醸造の様子が再現されていました。


中庭の様子です。


風情のある暖簾

このあと、いよいよ町並みを散策です。備中足守まちなみ館、旧足守商家藤田千年治邸を訪ねた後、足守プラザへ。雰囲気のよい路地があり、その奥の右手に格子戸がありました。中を覗くと、立派なお庭がある豪邸です。すると、横から「どうぞ、中に入ってご覧いただいてもいいですよ!」と声を掛ける御仁がいました。足守プラザの関係者のようでしたが、この住宅は、中鉄バス創業者のお宅のようで、現在は岡山市に寄付され、庭の一角にある米蔵をギャラリーとして使用しているとのことでした。

足守藩侍屋敷


白壁の長屋門と土塀に囲まれた家老杉原家旧邸宅


中ほどに大きな柿の木があり、熟柿の落下に注意と書かれていました。


唐破風の玄関の母屋、江戸中期の建築です。


花頭窓が美しい

次に町並みを離れ、足守藩侍屋敷に向かいました。茅葺の屋根にとても風情を感じました。おもしろかったのが、玄関を入ってすぐのところにある大きな柿の木です。「熟柿の落下に注意」と札が下がっていました。
係りの人に、「この枯山水のお庭は、小堀遠州の作と以前に聞いたことがあったのですが、間違いありませんか?」と尋ねてみました。アルバイト待遇の方で、「詳しいことはわかりませんが、遠州と関わりはあったようです」との返事でした。
昨年7月の西日本豪雨の最は、大変だったそうです。現在は、岡山市教育委員会の管理下にあり、相応の予算がなかなかつかないのだそうです。


近水園


木下利玄生家


遠州流池泉回遊式庭園


数寄屋造りの吟風閣が美しい


吟風閣からみる園内、手前が亀島です。


近くで見る吟風閣

最後に、一番の目的地である、近水園(おみずえん)に向かいました。道のところどころに案内板があるので迷うことはありません、この頃、空は快晴。風も無く池の水はまるで鏡面のよう、悠々と泳ぐ池のコイに木々が映り込んでいます。数寄屋造りの吟風閣がとても絵になっています。
このときの時刻は、9時半過ぎ、一人のご老人がせっせと竹箒で庭を掃いていました。「一人なので、なかなか大したこともできません」と、麦藁帽子をかぶり、とても真面目そうな方でした。
亀島、鶴島と説明していただき、ちょうど周辺の彼岸花が咲き終わったあとで残念でしたね、と被写体のことも気にかけてくださいました。井原には立派な桜並木がありますが、こちらの土手沿いに咲く桜も、きれいですよ、とのことでした。

また、違う季節に訪れてみたい足守でした。

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広島の名園・縮景園と人気の回転寿司・すし辰

2019-10-17 23:46:06 | 庭園

広島県立美術館の縮景園に面する開放的なロビー

令和元年(2019)10月8日、広島県立美術館で開催されている特別展、「入城400年記念 広島浅野家の至宝 -よみがえる大名文化―」展に行ってきました。
書画、武具、能道具、茶道具、婚礼調度などの浅野家ゆかりの名宝が一堂に展示され、見応え十分でした。
中でも、華鴒大塚美術館所蔵の、織部肩衝茶入「喜撰」は、織部自身が名付けたもので、胴部の軽いへこみ、灰釉と光沢のある黒飴釉が評判通り素晴らしいと思いました。代々の仕覆も同時に展示されており、桃山時代から続く、時の移ろいを感じることができました。
美術館を堪能したあと、せっかくなので、縮景園を見て帰ることにしました。美術館の半券を提示すると、100円で入園できます。



回遊式庭園です。


茅葺きの東屋、とても情緒があります。


東屋から見る濯纓池(たくえいち)

とてもきれいに整備された園内、今回も欧米の外国人観光客の姿が多く目に留まりました。この日本庭園は、国の名勝に指定されており、広島藩浅野氏初代藩主である浅野長晟が別邸の庭園として、家老で茶人の上田宗箇に作らせたものです。
昭和20年、原子爆弾の投下により壊滅的な被害を受けましたが、昭和24年から復旧が開始され見事に復活、2020年には築庭400年を迎えます。
ひとつ残念なのは、背後にビル群がそびえ立つことですが、市内中心部であることからこれも仕方ありません。

紅葉には少し早いようでしたが、松をはじめとする緑の木々に心を洗われるようでした。ちょうど池の中ほどにある島の松の剪定作業中でした。手漕ぎボートで島に渡り、脚立で足場を固定しての作業は、とても大変そうでした。



小島の松の剪定作業は大変です。


見事な松です。


園のシンボル 跨虹橋(ここうきょう)


ゆったりと泳ぐ池のコイ


アオサギを意識する亀2匹


数寄屋造りの茶室・清風館(せいふうかん)


茶室・明月亭(めいげつてい)


造営当時の正式名称は泉水屋敷と呼ばれていました。


ナナカマドに似た真っ赤に紅葉した枝がありました。


秋の風情を感じさせるハギの赤い花

縮景園を散策したあと先月、「バナナマンのせっかくグルメ」で放映されていた回転寿司“すし辰”でランチをして帰ろうと思いました。番組で紹介されていたのは緑井本店でしたが、駐車と混み具合を考えて郊外のお店を探してみたところ、すし辰山本屋(可部店)があったのでそちらにしました。
すでに午後2時を過ぎており、店内に客は誰もいませんでした。お寿司もレーンには載っていませんでしたが、カウンターの中には、粋のよいお姉さんがどーんと構え、スタンバイです。
どれもおいしく、ネタも井原や福山のお店と比較して、随分大きく思えました。肉厚のバッテラは特価130円でしたが、食べ応え十分でした。
次回、広島に来ることがあったら、また寄ってみたいと思いながら、帰途に就きました。
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日本最大級 世羅高原農場のダリア園を訪ねて(広島県世羅郡世羅町)

2019-10-08 23:38:51 | 花の名所
2019年9月30日、被写体を求めて、世羅町の世羅高原農場を訪ねました。こちらのダリア園を訪ねるのは3回目です。春のチューリップや夏のひまわりを含めると、毎年1.2回は訪ねていると思います。
ずっと前のことで、たった一度だけですが、渡りをするチョウ、アサギマダラに出会ったことがありました。再び出会えるのではという期待もありました。
農園には起伏があり、それが実に趣があるのと、高原の空は特に美しく、こちらで被写体に困ることはありません。



水中花 水面をいくつもの花が埋めていました。






サルビアの鮮烈なブルー




見渡す限りのダリアには圧倒されます。



こちらのダリア園、パンフレットによりますと、550品種、7,500株で西日本最大級とありました。
そこで、日本の代表的なダリア園を調べてみました。


日本のダリア園
秋田県 秋田国際ダリア園 700品種 7,000株
秋田県 湯沢市燦ランド世界ダリア園 400品種 株数不明
山形県 やまがた川西ダリア園 650品種 株数不明
福島県 湯遊ランドはなわダリア園 300品種 5,000株
東京都 町田ダリア園 500品種 4,000株
埼玉県 両神山麓花の郷 300品種 5,000株
三重県 なばなの里 202品種 13,000株
広島県 世羅高原農場 550品種 7,500株
兵庫県 黒川ダリア園 430品種 1,200株
福岡県 八女市星の花公園 400品種 株数不明

以上のデータにより
品種の多いのが、
1位 秋田国際ダリア園、
2位 やまがた川西ダリア園 
3位 世羅高原農場

株数(不明除く)の多いのが
1位 なばなの里 
2位 世羅高原農場
3位 秋田国際ダリア園

ということで、世羅高原農場は、日本最大級と謳ってもまったく問題ないと思われます。



コスモスも咲いていました。










一番美しいと思ったダリアです。






とても暑い一日でした。




小輪タイプもあります。




いろんな形がありますね。


情熱的な赤です。


高原の空は美しい。






アキアカネが停まっていました。


風車付きの展望台です。


ブルーのサルビアの中に、ほんの一部ですが、白色を見つけました。

ダリアについて

ダリアはメキシコ産の非耐寒性球根で、初夏から秋の花壇で活躍する存在感抜群の花です。日本には、オランダから江戸時代の終わりに渡来し、美しい花姿から「天竺牡丹」と呼ばれました。
球根だけではなく種から育てられるタイプや、草丈2mにも達する高性種も登場し、ダリアの属品種数は3万を超えるまでに。花色は「青色以外はなんでもある」と言われるほどです。
花のサイズも、花径3~10cmの小輪から、20cm以上の大輪もあります。また咲き方もいろいろで、10数種以上に分類されます。(Pacoma 河村ゆかり氏)


ガーデンマムについて

1900年のパリ万博で、日本の菊が紹介されて、ヨーロッパでは、菊の大ブームが起こりました。その後、ヨーロッパで品種改良された鉢花がガーデンマムです。アフロヘア―のような丸いシルエットで、いくつもの花がついて大きな丸型になっています。(パンフより)


上から見るとパッチワークのようです。


近くから見るとこんな感じです。


びっしりと花弁をつけています。
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