未熟なカメラマン さてものひとりごと

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かわいい、かわいい子坊主さんに出会った! 水車の里フルーツトピアと矢掛宿を訪ねて 岡山県矢掛町

2024-09-26 20:09:28 | 神社・仏閣
訪問日:令和6(2024)年9月16日(月)祝日

矢掛町の水車の里フルーツトピアを訪ねました。何とメインの駐車場は満車状態、一段下がった別の駐車場になんとか停めることができました。こちらの施設は何度か訪問したことはありますが、このように盛況なのは初めてでした。ブドウ狩りや、梨狩りのベストシーズンで無理もありません。時間待ちの親子連れをたくさん目にしました。
辺りを見渡すと、山麓に青々と広がる棚田、上や下にぶどう園や、なし園が広がります。ぶどうや梨の即売も行われていて、私は梨を買って帰ったのですが、非常にみずみずしくて美味でした。やはり獲れたてに限りますね。


水車の里フルーツトピア


芝生が広がるお祭り広場 青空と白い雲が印象的


ハンドメイドマルシェが開催されていました


上にぶどう園


受付、即売所棟とBBQエリア


下になし園

古い町並み矢掛宿を歩く

次に訪ねたのが、矢掛の古い町並み(重要伝統的建造物群保存地区)です。一番の目的は、多聞寺で御朱印をいただくことでした。
高野山真言宗のお寺で水掛観音が有名です。眼病やボケ防止にご利益があるそうです。
風車を持った水子観音が整然と並ぶ様子にも心を打たれます



道の駅「山陽道やかげ宿」

高野山真言宗 多聞寺


境内の外から見る多聞寺 インパクトのある鐘楼

しかし、私が一番気になったのが、山門前で手を合わせる子坊主の像です。頭には赤いニット帽をかぶり、手には数珠を持っています。その瞳はつぶらで、見ているだけで笑みがこぼれます。ほんとに、ほんとにかわいいのです。
多聞寺を紹介する記事は多いのですが、この像に触れている記事は目にしたことがありません。
もちろん、この像に文化財としての価値はないと思いますが、最初に迎えてくれるかわいい姿にただただ癒され有難さを感じるのです。



かわいい小坊主の像 癒されます


アップでのお顔です


水子供養 風が吹くと一斉に回る風車


山門を入った正面は大玄関で、大きな千鳥破風に花頭窓が人目を引くデザイン。


後ろ姿もかわいい

このあと町並みを散策しました。あまりにもお昼の暑い時間帯だったので、矢掛屋で涼ませてもらったあと、有名店で食事をし、パンの有名店でおいしいメロンパンを買って、町をあとにしました。



美しい矢掛宿の町並み


国指定重要文化財 旧矢掛脇本陣 高草家住宅横の細い路地 大高草小路


ハンバーグが有名な侍イタリアン 幟に特徴


矢掛ビジターセンター問屋 


矢掛屋本館 冷房がしっかり効いていました。
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白い龍がうねるが如く 白亜の千本鳥居 済渡寺白龍門 岡山県新見市法曾

2024-08-31 21:17:49 | 神社・仏閣
訪問日:令和6(2024)年8月5日

前回の、鳴滝夢すき公園に続く
新見市の観光スポットを巡っています。本日最後の目的地、済渡寺を訪ねました。国道を下りもうすぐ高梁市というところで、目立つ大きな案内板があります。ここを右折して山道に入っていきます。
離合が難しいところや、工事中のところもあって、運転には慎重を要しました。



女人高野 済渡禅寺と書かれた石柱


弁天池にはスイレンがびっしり 黄色やピンクと華やかです


薄い黄色と白のスイレン 清楚で鮮やか


梵鐘 第二次世界大戦に供出されましたが無事に戻ってきたそうです


仁王門と枝垂れ桜

道案内の標識が出ているので、よく見て進めば問題ないのですが、うっかり見過ごすと大変なことになります。ナビの目的地とは違う順路となっていますので、注意が必要です。実は一度間違って引き返すはめになってしまいました。
第一駐車場は広くてゆったり、参道を下るとすぐに女人高野の標柱が迎えてくれます。坂道をさらに下ると、左手に弁天池、鐘楼があり、枝垂れ桜が覆う風情ある仁王門が寺院の歴史を感じさせてくれるようです。



境内が見えてきました 手前が白龍門です


「お参りについて 弘法大師様と共に唐から来朝され功績があった白龍様、白龍大権現様を信仰する方々には諸願成就幸福が得られますのでお参りください 令和三年吉祥日 山主敬白」と書かれています。


美しい千本鳥居・白龍門 下に下って白龍殿に続いています


もう少しアップで


それぞれの門に取り付けられた桃の彫刻


真正面から奥を覗くとなんだか不思議な感覚が襲ってきます

そして、白い鳥居の白龍門が見えてきます。個人的には数年ぶりの訪問ですが、白亜の千本鳥居はとてもきれいに管理されていました。夏の青空と、白い鳥居のコントラストがとても鮮明でインパクトを感じます。
鳥居は78基、正面中央に取り付けられた桃の意匠が何ともかわいいですね。鳥居の幅は、人が一人通れる広さです。きっちり前方を見下ろすと、鳥居が連なり異次元の世界に飛び込んだようです。
鳥居を進み、90度折れたところで行きつくのが白龍殿です。白龍門の入り口の紹介文には、842年10月23日に成仏し石棺で済渡寺に葬られたとか。白龍殿の後ろにあるのが塚でしょうか。



向日葵が咲いていました


花ショウブが一株残っていました


正面が白龍殿です


白龍様について 白龍様は唐(中国)に生まれたお方です。唐で弘法大師様と親交があり、大師様と親交があり、大師様と共に来朝され、片腕として功績がありました。西暦842年10月23日、成仏され、石棺で済渡寺に葬られました。白龍大権現様を信仰する方々には諸願成就幸福が得られます。 山主敬白 と書いてあります。


白龍殿の後ろにある白龍の塚


本殿 遠景


本殿 正面左側から


石柱 本尊 子安観音大菩薩 と書いてあります


水鉢にハスが一輪、花を付けていました


観音菩薩像


白龍塚と白龍門 遠景

弘法大師・空海は804年に遣唐使船で唐に渡り、真言密教を学び806年に帰国。このとき白龍も随行して来たということでしょう。時は奈良時代から平安時代に変わったころ、今から1200年以上も前のことです。この地にいつ来たかはわかりませんが、36年間、日本で過ごしたことになります。白龍はこの法曽の地で焼き物の技術を伝えたとあります。
しかし、いくらネットで探しても白龍のことは何もでてきません。まさに伝説の人ですね。



サルスベリと白龍門


望遠で見る白龍門

空海が創建したといわれる済渡寺、子安観音、女人高野からてっきり真言宗のお寺だと思い込んでいましたが、実は禅宗の曹洞宗だと知ってびっくり。いつから宗旨が変わったのかそのいきさつを知りたいと思いました
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岡山県指定名勝 矢掛・大通寺庭園を訪ねて 岡山県小田郡矢掛町

2022-12-18 08:35:27 | 神社・仏閣
訪問日 令和4(2022)年11月7日(月)


大通寺は宿場町矢掛の北方1.7㌔に位置する山里の中にある。後方は高峰山。

矢掛町小田の限界集落・山ノ上地区を訪ねたあと、井原市の紅葉の名所・鬼ヶ嶽に向かう途中、ふと大通寺を思い出し寄ってみることにしました。
石庭の紅葉が見られるかもしれないと思ったからです。訪ねたとき、お寺は法事の最中だったようで、どこかバタバタした感じでした。
境内のイチョウの黄葉はもう少し先のようでした。いつものように拍子木をたたくと住職(前住職)が出て来られました。



仁王門


山門前に立つ観音菩薩像


山門


境内の様子

お庭を拝見したいと申し出て拝観料を払った後、取り込み中のようだったので、「何度も参らせていただいているので、勝手が分かっていますどうぞご遠慮なく!」というと申し訳なさそうに、いったん引かれました。
代わりに奥様が出てこられ、「いまちょうど、涅槃図がかけられているのでご覧になりませんか」と誘われ、それは是非と拝見させていただくことにしました。
大きなお軸に書かれた立派な涅槃図です。(江戸時代 矢掛町指定重要文化財)
北枕で横たわる釈迦の周りで、嘆き悲しむ人や動物たち。「この中に猫が一匹いますが、どこでしょう?」とクイズをいただきました。
顔こそ、見せていませんが、丸く描かれた後ろ姿は間違いなく猫でした。
「ここにいますね!」と答えると「ご名答です。」
このような会話のあと、じっくり庭園を鑑賞させていただきました。
本格的な紅葉は、もう少し先のようでした。



書院から庭園を望む


書院表の主庭150坪 庭園を代表する景観。大通寺庭園は石寿園ともいわれる


季節の花、ツワブキがアクセントになっている


涅槃図 矢掛町指定需要文化財


客寮表の庭園 まるで額縁


衆寮裏、北の裏 本格的紅葉はもう少し先


小さな池


襖に書かれた忍の一文字


巨大な龍


向こうに虎


帰り際、住職に、「資料を差し上げましょう」と言われたので、「以前いただきましたよ」と答えると、「いえいえ、それとは別のものです。」
岡山県には、江戸時代からの日本庭園が多く残っていますが、はっきりした年代のわかる資料が残っているのは、この大通寺だけだそうです。
中に戻られ、しばらくすると冊子「備中地方の禅文化 柴口成浩」を持参され出てこられました。ご自身が書かれ編集された立派な資料です。住職ご夫妻の温かいご対応にどこかほっこりした気持ちで、大通寺をあとにしました。


大通寺庭園 作庭者 中西源兵衛 作庭時期 寛政5年(1793)~文化10年(1813) 
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あこがれの奈良に行ってきました。二日目その1 夜明けの橿原神宮参拝

2022-11-10 22:34:23 | 神社・仏閣
訪問日: 令和4年10月24日(月)

前回の「藤原宮跡のコスモス畑」につづく

(橿原神宮参拝

絶妙なスプリングのベッドと羽毛布団で熟睡していましたが、翌朝、ガタンゴトンという音で目が覚めました。朝の5時半ごろでした。
ホテルが橿原神宮前駅に近接しているため、動き始めた電車の音が静まり返った早朝によく聞こえるのです。辺りはまだ薄暗く、視界もよく利きません。少し明るくなるのを待って、神宮に向かいました。

目的地まで、徒歩5分の距離です。大きな鳥居をくぐると砂利道が続きます。この砂利道、歩きにくくて本当に疲れます。脇道にアスファルトや石畳でもあれば、楽なのですがそのようなものはありません。
朝のウオーキングを日課としている人たちでしょうか、早朝の澄んだ空気の中、黙々と歩いている人を何人も見かけました。開門は6時でしたがその時刻は過ぎていたと思います。

筋を付けて掃き清められた境内、入るのもためらわれます。
建物内を潜り抜け、拝殿の前までやってきました。毎日、拝礼を日課としている方たちでしょう。お互いに軽い言葉を交わし、お参りしたあとすぐに立ち去っていきます。

境内に、盆栽と、菊花の展示が行われていました。



夜明け いえいえ前日の夕方でした。


第一鳥居 (時刻 6:05)


第二鳥居 砂利道の表参道はとても歩きにくく疲れます。


第二鳥居を過ぎると南手水舎 センサー式です。


深田池 池の周辺は絶好の散歩コースです。


南神門


第二鳥居方面を振り返る


履き清められた境内の砂利


広い境内 左手に神楽殿、外拝殿が見える


参拝に訪れた人たち 互いに軽い挨拶をかわす

橿原神宮は奈良県の橿原市、初代天皇の神武天皇の宮(畝傍橿原宮)があったとされる地にある、広大な神社です。
神武天皇と皇后をまつっている神社で、民間有志の請願に感銘を受けた明治天皇により1890年(明治23年)4月2日に創建されました。
本殿は京都御所の賢所(かしこどころ)を移築したもので、文華殿と共に重要文化財に指定されています。近代の創建ですが、奈良県内では春日大社と並んで初詣の参拝者数が多い神社です。



外拝殿から、本殿方向を見る (時刻 6:16)


さらに近づいてみる


回廊 


見事な盆栽 つい見入ってしまいます


土間殿


見事な松


皇后陛下美智子様 御歌の碑


菊花展


外拝殿の大きな絵馬


段々と空が晴れてきた (時刻:6:21)


ホテルの窓から見る市街地 すっかり晴れ上がり絶好の観光日和となりました。

一通り巡ったあと、ホテルに引き上げました。朝風呂と、朝食をとって、遅くとも8時には出発しようと思いました。行き先は、奈良公園です。

奈良公園 興福寺・東大寺大仏殿につづく
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岡山県新見市の観光スポット 白い千本鳥居 済渡寺白龍門を訪ねる 

2022-09-17 23:46:28 | 神社・仏閣
訪問日:2022(令和4)年8月29日(月)

最近、何かと紹介されることの多い、新見市の済渡寺(さいどうじ)を訪ねることにしました。私は最近までその存在すら知りませんでした。紫陽花寺としても知られているようです。自宅からは、一般道を通って1時間ほど。ナビにはセットできるものの想像以上の細い山道を8㎞も進むことになりました。
私の前に、一台の軽自動車が走っていましたが、途中何回も停まり、この道で合っているのかと不安げな様子に見受けられました。そして何とか駐車場に到着。
駐車場から少し下る感じで参道を進むと、まず迎えてくれるのが、弁天様の池です。近年、改修したらしく赤い鉄柵が目立ちます。



門柱 女人高野の文字が見えます


弁天池


スイレンが咲いていました。


きれいな花弁です


鐘楼 この梵鐘は第二次世界大戦に供出されましたが無事に戻ってきたそうです。

池には、スイレンが咲いていました。その向こうに、鐘楼があり、お参りの印にひと突き。
さて肝心の白龍門ですが、少し下ったところにありました。私のイメージでは、京都の伏見稲荷の千本鳥居のイメージで少し上向き設置されているのかと思ったら、まっすぐ下り、最後に少しだけ上向きに設置されていました。この鳥居、白龍門というのだそうです。



参道を下ると、白龍門が見えてきました


「白龍門」先代の住職が、済渡寺に眠る偉人・白龍の功績を知ってほしいと願い令和3年5月に完成しました。


真っ白い迷路の中に迷い込んだ錯覚を覚えます


整然と並ぶ鳥居


その数、78基


正面が白龍殿 鳥居の正面には桃が取り付けられています。白龍が唐から満ち込んだとの伝説によるものです。


白龍殿から見る白龍門


整然と並ぶ鳥居


反対側から


白龍門から見る済渡寺本堂 済渡寺は1200年の歴史を持つ曹洞宗のお寺です。行基が草庵を結び弘法大師が開山しました。


白龍の塚 白龍は1200年前に唐から弘法大師とともに済渡寺にある法曽の地に訪れ、法曽焼のもとになる陶器製造技術をもたらした人物です。


本堂の軒先にスズメバチの大きな巣を見つけました


タカサゴユリでしょうか


本堂前から見るサルスベリと白龍門


白が映えます

岡山県の観光WEBでは、設置されて間もないころに撮られたのでしょうか、生きた龍のごとく波打つ感じがしてさすがだと思いました。素人ではなかなかそうはいきません。
初夏には、一面の花をつけるアジサイも、すっかり役目を終え静かに花柄を残しています。
シーズンオフの山里の古寺、誰に気兼ねすることもなく、ゆっくり鑑賞できました。
次に向かうのは、新見市の中心地、御殿町(ごてんまち)です。
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