京都左京区「京大」の時計台がある正門の前を「吉田神社」方向に進んで、ちょっと入った場所にある「重森三玲庭園美術館」。

ミモロは、事前予約で見学します。


予約した時間に訪れ、開門の後、受付を済ませます。
重森三玲は、昭和を代表する作庭家であり、日本庭園の研究家でもあります。岡山生まれの重森は34歳から京都に暮らし、京都では、東福寺の方丈庭園、松尾大社、大徳寺瑞峯院の庭園など、さまざまな名園を手掛けています。茶道、華道など日本文化に深く通じる重森三玲の美意識が表現された庭園は、見る人の心を揺さぶるパワーを備えているのです。
受付を済ませたミモロは、この時間帯の参加者数名(1回の定員は、15名ほど)と共に、書院へと進みます。

書院の前には、大きな石組の枯山水の庭が広がっています。

まずは、書院にあがり、ここの館長さんから建物やお庭のお話を伺います。

重森館長は、実は、三玲のお孫さんです。
さて、2006年から庭園美術館として一般公開されているここは、重森三玲の旧宅だったところ。
昭和18年に、吉田神社の神官の邸宅を譲り受け、近衛家の協力により江戸時代の建物を移築したり、また自ら設計し、格式ある社家の建築を今に伝えています。
書院前の庭園は、1970年作。庭は約100坪と言われ、蓬莱島など大きな石がダイナミックに配されています。青い肌を見せる石・・・白砂と苔が、そこに動きをもたらしています。

見学者は順番に、ゆっくり庭を向かい合います。
「はい、あなたもどうぞ~」と言われ、ミモロは、庭に向かいます。静寂な時が流れる庭園と、しばし向き合うミモロです。


ミモロが座る縁は、なんと大きな杉の一枚板を使ったもの。禅の教えを表現した邸宅に使われる素材の見事さも見どころのひとつなのです。
[あ、この石、お舟だよね~きっと…」

そう、それは蓬莱島からの「戻り舟」を表現しているそう。「入り舟ってどこ?」とミモロ。どうぞ、みなさん、実際にお庭を見学して見つけてください。
書院から出て、次は茶室を拝見しに向かいます。


茶道にも深い造詣のある重森、茶室にも彼ならではの美意識が表現されているのです。


茶席「好刻庵」には、桂離宮にインスパイアされた青い格子の襖。それが波を表し、茶室に動きをもたらしています。
「こっちにも建物がある~」と覗き込むミモロ。「そっちは、見学できません。そこから見るだけにしてください~」

お庭や建物のお話をたくさん伺ったミモロ。

「重森三玲庭園美術館」のある通りは、住宅地の中なのに、やけに広いと思っていたミモロ。
実は、「吉田神社」の参道は、かつてはこちらで、現在の駐車場のある道は、後に造られたそう。
確かに、こちらの方が、山の頂にある「大元宮」に、ストレートで上がれます。ここが参道だったため、この邸宅のようなりっぱな社家の家がこの辺りに建てられていたのです。
「ここには、イサムノグチをはじめ、国内外の有名な芸術家なんかがいっぱい訪れたんだって~。吉田山の周辺って、学問と芸術のエリアなんだね~」と、改めて思うミモロでした。

*[重森三玲庭園美術館」の事前予約および詳しい情報は、ホームページで
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