「わ~すごい~こんなにイチハツが咲いてるの見たことなかった~」とミモロが感激したのは鞍馬口にある「上御霊神社」です。
清々しい紫色のイチハツは、アヤメ科の花。毎年、2月下旬から咲き始め、5月初旬に満開を迎えるそうですが、今年は、例年よりも早めに満開になりました。
「ここにこんなに咲いてるって、知らなかった~」というミモロ。
この見事な花が見れるのは、「御霊神社」です。
ミモロは、実は何度も訪れていたのですが、イチハツのことは知らなかったのです。
「前にお祭りに来たよね~」神輿が巡行する昼間も、また夜も来ているに、全く気付かなかったミモロです。
イチハツの花が多くみられるのは、神社の外側の堀の中。
外壁と道の間にある堀は、低くなっている場所で、その周りには、コンクリートの柵がめぐらされ、自動車でそばを通っても花を見ることができません。「なんか通り過ぎてたのかな?」と思うミモロです。
神社の南側と西側をぐるりと巡る堀は、昔の水路で、賀茂川から引き込まれた水は、この水路を通り、相国寺の境内を抜け、御所まで流れていたそう。その水の流れが今出川で、現在は通りの名前としてその存在を留めています。
「え~今出川って、この水路なの?確かに今、今出川って川ないものね~」とそのことにも驚くミモロでした。
現在、この堀には、水は流れていませんが、その昔、水があったころは、カキツバタが群生していたのだそう。
神社から頂いた資料によると、そのころ、近所に尾形光琳の屋敷があり、あの有名な「燕子花図」は、その花にインスパイアされて製作したのではないかと推測も生まれると。
戦後、水がなくなった堀…そこに約20年ほど前から、地元の方や神社の氏子の有志の皆さんにより、水がなくても育ち、カキツバタに似たイチハツを植えられ、往時の景色復活に。その有志の方々の活動は、「いちはつの会」というボランティア団体となっています。
1年に8回ほど、イチハツの苗植えや、草取りなど、イチハツを育成、またその維持費捻出の活動を実施。現在、その活動の参加者を募っています。
ご興味のある方は、ぜひ「御霊神社インスタグラム公式アカウント」をご覧ください。
「すごくキレイ!でも、あんまり知られてないかも~」これを機会に、毎年、訪れたいと思うミモロです。
さて、平安時代、各地で疫病が蔓延した時、その原因は、御霊の祟りと考え、それを鎮めるために、崇道天皇(早良親王)など政争で非業の死を遂げた神霊を祀る御霊信仰が起こります。それにより桓武天皇の勅願で創建された「御霊神社」。寺町通の「下御霊神社」と共に、今も多くの崇敬を集めます。
「コロナ禍の今、お詣りして、鎮めていただかなければ…」と、ミモロは、真剣にお詣りを。そう、こちらのご神徳には、厄払いだけでなく、「こころしずめ」という今多くの人が求めるご神徳があるのです。
「また緊急事態宣言が出ちゃいました。みんなすごく困ってます。これ以上、コロナが人々を苦しめないように、早く収束させてください~。また、みんなで一緒に楽しく過ごせますように」と。
境内には、毎年5月1日に行われる神幸祭、5月18日の還幸祭に巡行する神輿の姿が…「今年もお祭りないんだって…」
今年は、人々でにぎわう祭りはなく、神事だけを関係者で行われるそう。
「この御神輿、立派なんだよね~巡行する姿、本当に凛々しくて感激ものなんだから…」と、何度も神輿の巡行を目にしたミモロ。
コロナの拡大により、昨年から神輿が担がれなくなった京都。あのホイット~ホイット~という掛け声とさし上げの勇ましさが見られないのが、なんとも寂しいミモロです。「わ~ん、寂しいよ~」と、いつまでも神輿を眺めるミモロの後ろ姿に、やりきれない思いです。
そんなミモロを慰めてくれたのが、美しいイチハツの姿でした。
*「上御霊神社」地下鉄鞍馬口駅徒歩5分 イチハツの花は外堀なのでいつでも見学できます。
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