鼎子堂(Teishi-Do)

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相対的美人画考(鏑木清方と上村松園)

2013-11-11 22:48:48 | Weblog

くもりがち。

土曜日に目黒雅叙園を訪れて、昭和初期の建築、室内装飾、絵画、彫刻などに触れて、楽しいひと時を過ごしました・・・ということは、昨日、一昨日のブログに記載済ですが・・・。

雅叙園・百段階段に位置する6つの部屋の中でも、特に、美人画の大家・鏑木清方の筆をまじかに観たのは初めてで、透明で清楚な美しさに、改めて感動しました。

(ご参考:鏑木清方↓)
https://www.google.co.jp/search?q=%E9%8F%91%E6%9C%A8%E6%B8%85%E6%96%B9&hl=ja&rlz=1T4SNJB_ja___JP444&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=EON_UoT5HofPkQWkxIGQBQ&ved=0CEQQsAQ&biw=1157&bih=587


明治から昭和にかけての美人画と言えば、西(京都)の松園(上村松園)、東(東京)の清方(鏑木清方)と言われております。
上村松園については、宮尾登美子氏の『序の舞』の主人公・津也のモデルにもになっています。

美人画の大家・上村松園の描く、女性の手による美人と、鏑木清方という男性画家の描く美人画は、どちらも清潔な透明感がありながらも、何処か違う・・・何かが違う・・・と思った訳でした。

(ご参考:上村松園↓)
https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B8%8A%E6%9D%91%E6%9D%BE%E5%9C%92&hl=ja&rlz=1T4SNJB_ja___JP444&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=g-N_Us-iPMWjkgWa_YDoDA&ved=0CDYQsAQ&biw=1157&bih=587


やはりこれは、ジェンダーなのね。

対象(美人)を、男性の目で、捉えるか、女性の目で捉えるか・・・その違いでしょうか・・・。

そして、これは、全くの私見で、何の根拠もないのですが、鏑木清方は、乙女座。
対する上村松園は、牡牛座。

潔癖な程に清らかさを画面に押し出す鏑木清方は、緻密で、計算された冷静な美学が、紛れもなく乙女座的?なのかもしれません。

対する上村松園は、豊饒の母性・・・というか、暖かさ・・・などを感じてしまいます。
豊かさの牡牛座的・・・。

・・・もっとはっきり言ってしまえば、処女性と母性の違い・・・なのかもしれません。
まあ、当然と言えば、当然でしょうか・・・鏑木清方は、男性だから、母にはなれません。
だから、徹底した女性観察型の美しさ、冷たいまでの透明感があるのかもしれません。
男性の目を通した一種理想の女性美。
対する上村松園は、生身の女性、子供を持つ母の視点での女性像なのでしょうかねぇ?

全く、見当違いかもしれませんが、感じたままの私見です。

・・・で、どちらが、好みかと言えば・・・私は、鏑木清方の画風の方が、好きになりましたね。
いや・・・上村松園も好きですよ。

私、山羊座だし・・・。牡牛座・乙女座とは、相性イイらしいし・・・。