鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『モンテ・クリスト伯』② 

2013-12-24 22:50:50 | Weblog
 
一昨日の冬至に、久しぶりに、日比谷の映画街など歩き、クリスマス・ウィークを気分だけ、味わってきた。
日本のブロード・ウェイ・・・有楽町周辺から、東は銀座、西は日比谷、映画館、劇場、コンサートホール・・・文化娯楽の殿堂?が、距離を置かずして並ぶ。

『モンテ・クリスト伯』の先行予約販売が、あったのは、今年の7月末で、あのときは、まだ失業するとは、思っていなかったけれど、それなりの予感が、あるには、あった。
それは、拙ブログ2013年7月25日:5ヵ月後・・・鬼に嗤われるで、書いている。
あのときの不安と予感が、現実のものとなったのは、その1ヶ月後だし、あれから、4カ月。
あのときの怖れや不安などは、具現化した。

そして、今の私には、何もない。

ただ・・・モンテ・クリスト伯のチケットが、1枚手許に残っただけだった。

そんな思いを抱きながら、電車に乗った。
このところ、通勤する必要がなくなったから、朝夕の通勤の音楽タイムもなくなったので、あまり聞く機会もなかったのだけれど、久々に、電車に乗りながら、昔の曲など聞いていた。

『モンテ・クリスト伯』
このミュージカルを観劇に行く日は、どんな気持ちなのだろうか・・・5ヵ月前の私は、そう思った。

しあわせ・・・だろうか?それもと不幸・・・だろうか?

しあわせかと・・・自分自身に問えば、そうしあわせでもないけれど、思ったよりも、不幸ではない。
今の処、そんな曖昧な答えしか返ってこないのだ。


5ヵ月前の予感は現実のものとなり、冬の年末の日比谷を歩いている。


ザ・ペニンシュラから続く、丸の内オフィス街の白いイルミネーションが、幻想のように美しく、冷蔵庫のような冷気に包まれながらも、ひとり、歩いている・・・。

こんなにもしあわせで、こんなにも不幸だ・・・。

『モンテ・クリスト伯』が上演されたのは、帝国ホテル前の日生劇場。

この劇場は、私が、6歳の夏に、母に連れられて生まれて初めて訪れた劇場で、その後、十数年を経て、再び、訪れ、通うことになった劇場でもある。

そして、それから、再び、季節はすぎて、今、改めて、この劇場を訪れることができた幸福感を味わいながら、冬の街を歩く・・・。

そして、今日は、クリスマス・イヴ・・・。
Merry Christmas!

何処へ行くアテもなし・・・。