日付が、変わってしまい、23日の深夜の帰宅になってしまった。
昨日は、冬至。
二十四節季の相応しく、北風の冷たい一日。
夕刻より、日比谷・日生劇場へ、『モンテ・クリスト伯』を観劇に。
A・デュマ原作の『モンテ・クリスト伯』は、本邦でも、換骨奪胎されて、演劇・映像化されている。
近いところでは、劇団☆新感線の『蛮幽鬼』、かなり昔では、NHKの時代ドラマ『日本岩窟王』。
記憶にあるのは、コレくらいなのだけれど、東宝のミュージカル化で、主演の石丸幹二さん(エドモン・ダンテス)。ヒロイン・メルセデス役は、花總まりさん。
ヴィジュアル的には、美しいお二人で、歌唱力もある今、旬のゴールデン・コンビと言えるかもしれない。
A・デュマの原作を2時間半で、完結するのは、たぶん・・・物凄く難しいと思う。
ましてや、ミュージカルである。
セリフを歌にしなくてはならないし、ダンスも踊らなければならない。
・・・とにかく、見せねばならないからだ。
ミュージカルの上演で、やはり、東宝のアンサンブルは、レベルが高いなぁ・・・といつも感心させられる。セリフのない役者さん達のダンスは、流石で、いつみても上手い。
私は、先にあげたNHKの換骨奪胎版の『日本岩窟王』(草刈正雄さん主演)を思い出しながら、観ていたのだけれど、苦節ン十年?・・・絶海の孤島から脱獄するまでが、やや単調かと思う。
ココは、ひとつの山場だけれど、やはりソコはソレ・・・。上手く端折らないと、物語が進行しない。
もうひとつは、無実のエドモンが、自分を陥れた人間に復讐するのが、後半の山場なのだけれど、こちらもあっさり終わったカンジだった。
物語の面白さを味わうのならば、本を読めばいいのだし、本では、イメージが掴めない場合もあるから、私などは、『日本岩窟王』を楽しみに拝見させていただいた次第。
オーケストラ・ピットも入って、老舗の劇場で、クリスマス・シーズンに、ひとり観劇というのも、なかなかオツなものである。
雰囲気だけでも、充分楽しめた。
やはり、クリスマス・ウィークには、観劇なのである・・・私的には・・・。