鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

優先順位をつけぬ日々

2013-12-30 22:53:00 | Weblog

穏やかな歳末。


会社勤めをしていた頃は、生活に優先順位なるものが存在した。
存在した・・・というよりは、優先順位をつけて行動しないと、立ちいかなくのである。

まず、なにより、定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。
コレが最優先。コレのために、本来、行いたいことの全てを犠牲にしなければならかった。

そして、余力があれば、更に、やらねばならぬことをやる・・・。
もともと、体力・気力において、ヒトより劣っているため、『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』と、他に何も出来ないのであった・・・。

しかも、納期が厳しく定められているため、月末・月初は、ほんとうに、もうコレ以外・・・なにもできないのであった。

コレの他は、ただ、生命維持のため、受動的に食事をする。
そして、その次は、『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』ために、入浴し、身支度を整え、服を選ぶ。

通勤の為に、乗りたくもない自動車を運転する・・・。

そして、なにより、『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』ために、睡眠を取らねばならないのだった・・・ところが・・・。
『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』ために、眠れなくなった。
要因はいろいろあれど、とにかく、私の命題は、『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』
ことだったから、兎に角・・・コレのために、命を削られねばならなかった・・・。

生活の全てを犠牲にして・・・。
・・・というのは、随分と極端な話かもしれない。

よくよく考えてみれば・・・何故、『定時に起床し、会社へ行って、仕事をする・・・。』のだろうか?
つまり、コレを行わないことには、生活が出来ない・・・つまり、生活するための資金が得られぬということなのだ・・・。

生活をするために働いて、人間として立ちいかなくなるなんて・・・何処かオカシイし、何かが間違っていたような・・・そんな気がする。

そして、今は・・・。何の優先順位も無い・・・或る意味、阿呆で、或る意味、極楽な日々でもある。

人間らしく生きるって・・・難しいことだったのね・・・。