鼎子堂(Teishi-Do)

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夏野菜(2)とうもろこし

2016-07-19 16:45:15 | 食・料理

真夏日。蒸し暑い。


トマト、茄子、胡瓜は、通年を通して、スーパーの青果売り場に並んでいるけれど、夏に収穫する野菜で、『とうもろこし』などは、夏の一時期だけ姿を現す典型的な夏野菜と言えるかもしれない。

一昨日も書いたけれど、『筍』同様、風味ものだから、もいだらすぐに、茹でるなり、焼くなり・・・の加工をしないとすぐに食べられなくなってしまう。
長期保存には、加熱冷凍処理をするか、缶詰などに加工するか、或いは、フリーズドライするか・・・に限られる(他にも何か別の処理方法があるのかもしれないが・・・)
皮とヒゲのまま、店頭で売られている期間は、ごく、限られている。

私は、とうもろこしが、大好きで、小学生の頃、父の勤務する会社の社宅付近の畑の一角を、数人で借りていたのだけど、父に頼み、その更に一角に、種を植えた(これは、以前、この拙なブログ内で書いたかもしれない)。
毎日、水をやったりして、目出度く収穫の時期を迎え、想像以上の出来・・・だったのだ。
見事な実入りのとうもろこし数本の収穫に成功したのだった。

しかし・・・とうもろこしを、もいでいると、もいだ幹から・・・虫が出てきた。

畑に虫は、当然だけれど・・・。

イモムシのようなムシで、2~3cmの小さな白い虫だったけれど、インパクトが強すぎて、それ以来、畑に行くことはなくなった。

そんなことがあって、直栽培は、諦めたけれど、やはり、とうもろこしの優しい甘さは、今でも大好きだ。


フレンチのコース料理の中に、スープというものが独立して存在する。

その中でも、コーンスープが供されると、とても嬉しい。

綺麗にうらごしされたコーンは、ミルクでのばされることが多い。

昔は、缶詰のクリームコーンのように、粒粒の残っているもの方が好きだった。
今は、どちらもすきだけれど、やはり、フレンチと『冠』されるなら、粒の残らないなめらかなコーンスープの仕事に軍配を上げたい気がする。

夏場にコーンスープを冷製にして、供される場合も多いけれど。

とうもろこし、じゃがいも、かぼちゃ・・・などの所謂、でんぷん質がメインの野菜類は、冷製にしても美味しいと思う。
色では、グリンピースなども、涼やかだ。

氷が貴重品となっていた夏に、冷たくしたものを供されるのは、最高の贅沢かもしれない・・・が、昨今は、冷房が効きすぎているうえに、料理も冷たいとなると・・・なんてこともよくある話かもしれない。

これも以前のブログに書いたけれど、とうもろこしは、茹でたてを、かぶりつくのが一番美味しい食べ方だけれど、いちいち実を外し、お醤油をかけ廻し、白いご飯に乗せて、混ぜながら食べる貧乏飯も捨てがたい。
もしかすると、この食べ方が一番好きかもしれない。

お祭りの屋台の焼きとうもろこしも、美味しいと思うけれど、自宅で、焼いてみて(たぶん、下茹などするのだろうけれど)、蜩(ひぐらし)の声など聴きながら、ビールなど飲むのも、夏ならでは、楽しみだろうな。

まだやったことがないけれども・・・。