深夜から風が吹き出し、終日の強風。
お昼少し前から、上映のシネマ歌舞伎を鑑賞に、隣市のシネマ・コンプレックスへ。
新作歌舞伎・沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)と舞踊・楊貴妃の二本立。
お正月らしいお年玉企画・・・とでもいうのでしょうか。
シネマ歌舞伎は、年齢層が、極めて高く、映写室の階段は、少し渋滞気味。
シニアのおばさんは、御膝が痛いのよね・・・。
お友達連れで、楽しそうなのは、いつもの事。
私は、今日は、おひとりさまで。
相方から、株主優待カードを拝借しての・・・タダ観です。
坂東玉三郎という希代の女形演じる淀君。
大阪城落城直前のドラマが演じられます。
いつもは、同じ女形で、競演する中村七之助が、息子の豊臣秀頼を演じているのは、珍しいかも???
舞踊は、黄泉の国の楊貴妃の浮遊する魂を演じますが、この歌舞伎役者は、重力からも自由になったのか・・・そんな印象を毎回受けます。
もう、還暦はとうに過ぎたのに・・・。
女以上に、女らしく、芸術の女神に愛された類まれな素質、一日一日の舞台を演じ切るその強靭な精神力が、希代の名女形を作り上げているのかもしれません。