昨日の強風も止んで、穏やかな冬晴れ。
ずっと降雨がないので、空気がカラカラ状態。
昨日(29日)、相方と隣市シネマ・コンプレックス迄、『ヴィクトリア女王・最後の秘密』を鑑賞。
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老齢のヴィクトリア女王は、齢80歳を越え、体調の波もあり、それでも、分刻みの堅苦しいスケジュールで、政務をこなし、生ける屍状態でありました。
この気難しい老女王に仕える王室の職員、そして彼女の息子達も、上辺は、彼女のご機嫌を取りながらも、さっさと崩御してくれることを望んでいるようでした。
女王は、植民地であったインドからの金貨の献上役に任命されたインド人若きアヴドゥル・カリムと出会います。
周囲の人間とは違い、アヴドゥルは、正直で、飾らない言葉で、女王に接し、やがて、侍従に抜擢され、ふたりの間には、信頼関係が生まれます。
お互いに尊敬しあい、女王は、アヴドゥルから聞くインド文化に傾倒していきます。
宮廷内で、異質な存在のアヴドゥルは、周囲から、排除されようと画策されますが、やがて、老齢の女王は、その最後を全うするときを迎えます。
アヴドゥルは、女王に安らぎの言葉で、彼女の最後を見送りました。
老齢のヴィクトリア女王を演じたジュディ・デンチもまた80歳を越えての主役がみどころかと思います。
またヴィクトリア朝と呼ばれた時代のアンティークな宝飾品、家具、食器類、衣装などを中心にみても興味深いものがあります。
英国滞在中のアヴドゥルへの女王からの書簡は、息子である王太子により、全て、燃やされ、無きものとされてしまったようですが、ひとつだけ、彼のてもとにのこった金のロケットには、エメラルド、真珠、ダイヤモンドの美しい象嵌で、ロケットの中には、老齢の女王の肖像画がありました。
佳き家庭人でもあったヴィクトリア女王ですが、その晩年のアヴドゥルの存在は、無きものとされていたようですが、100年の時を経て発見されたアヴドゥルの日記により、その知られざる晩年を切り取った映画となったようです。
(↓若いころは、お綺麗でしたね)
図説ヴィクトリア女王:英国の近代化をなしとげた女帝 | |
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