2018年秋ドラマ『下町ロケット2』を録画していて、年明けから、見ていたのですが、最終回が、なんとお正月の特別枠で、放送されていたのを知らずにいました・・・今年の年末に、一挙に再放送してくれるでしょうか?TBSさん。
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小学館 |
・・・で、一昨年の秋ドラマになるんでしょうかね?『陸王』。
こちらも、年末の3日間にわたり、再放送してくれたんで、録画をして、最近、視聴を終えました。
陸王 | |
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集英社 |
下町ロケットにしろ、陸王にしろ、空飛ぶタイヤにしろ・・・とにかく、池井戸潤の作品の醍醐味は、イチ中小企業が、大企業に、戦いを挑み、絶体絶命のピンチになりながらも、最後は、大逆転・・・というパターンが、爽快です。
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松竹 |
そして、何より、技術開発の面白さが、一番の魅力ではないでしょうか?
・・・過去に、ものづくり日本と言われた技術を持ちながら、低迷している日本企業の今後の在り方を、問う作品なのかもしれません。
私たちの身近にある日用品などにも、トライ&エラーを繰り返し、失敗の山を築いてきた企業努力が、形になっていることを忘れてはいけないのでしょう。
『陸王』は、行田の老舗の足袋屋さんが、マラソン・シューズを開発するお話です。
そのモデルとなったきねやさんの作った『MUTEKI』というスポーツシューズが、販売されているようです。
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利益優先の大企業・アトランティスは、アスリートを使い捨てにして憚らない傲慢さを前面に押し出してきます。
それに対抗する百年の歴史を持つ老舗のこはぜ屋は、シルク素材・シルクレイで、シューズのソールを作ることを思いつきますが、シルクレイを作ることができる唯一の企業は、すでに倒産の憂き目に。
ようやく特許をもった元社長を探し出し、顧問に迎えるも、製造機のトラブルで、生産不能に。
再開するための資金調達も難航を極め・・・。
負傷の末、再起を目指すランナーのために、中小企業が、一体となって、最後のシューズを作り上げます。
アスリートを喰いものにする大企業・・・それは、金銭至上主義となって、カネの亡者になり果てた日本人の象徴のようにも見えます。
しかし、その金銭がないと、即、経営危機に陥り、企業ブランドとして走るランナーもその舞台をはく奪される・・・純粋なスポーツさえも、金銭絡みといった現実が、そこにあります。
一番、純粋であるべき、スポーツにも・・・それは、オリンピックを始め、各スポーツ界の現状が、隠しとおせなくなった平成のお仕舞いに、相応しいドラマだったのかもしれません。
こはぜ屋のシューズを履いて、再起をかけて走るランナーには、ただもう走ることしかありません。
カネでも名誉でも、未来でもなく・・・ただ今を精一杯走ることが、そしてそれを可能にしてくれる一足のシューズがあれば・・・たぶん、他に何も要らなかったのかもしれません。
今週末、池井戸潤原作の『七つの会議』の映画公開が、始まります。
七つの会議 (集英社文庫) | |
池井戸 潤 | |
集英社 |
こちらの作品も楽しみにしています。