もったりと曇った一日。
満開になった庭の山桜も、くもりがちの空でどんより・・・。
庭先には、菫(すみれ)、たんぽぽ。春の野の花。
母の好きな野の花たち。目立たぬように、ぽっちりと咲いていた。
母は、イエローのよく似合うひとだった。
蒲公英(たんぽぽ)の色。
お仏壇の掃除。
経机を拭いたり、香炉灰を均したり。
先月の始め頃買った菊花は、まだ咲いていて、少し色褪せてはきているけれど、まだ少し持ちそうだ。
4月に入って寒い日が続いたから、生花も長持ちしてくれる。
気温が上がると、たちまち水が濁り、枯れてしまう菊花だけれど。近所の某・反日スーパーのショッピングモールの花屋の廉価品だけれど、優秀だな。
3束600円で、1カ月以上、長持ちしているし。
正午過ぎから、お寺へ。
13回目の月命日。
特に、言うこともなかったけれど。やっぱり、ちゃんとお別れ言いたかったよ。意識があるうちに・・・。なんてことを思ったりした。
去年の今頃は、来る四十九日の納骨を控え、そして、市役所だとか、年金事務所だとか・・・空虚な気持ちで、過ごしていたんだった・・・なんて思いだしたり。
今日は、市内の公立高校の入学式だったようで、高校前に入学式の看板の前で、写真をとる親子連れとか。
街中は、盛装(正装?)の父兄(・・・というか、おかあさんとか)。
春は、スタートの時期なんだな・・・と改めて思ったりして。
私は、留まったままだけれど。
日中は、なんとなく暖かだったので、冷たい蕎麦でも食べるか・・・と思って、切らしていた乾蕎麦など購入。
でも、夕刻になって、ちょっと冷え込んできたので、けんちん蕎麦に変更。
蕎麦類も、あまり食べなくなったな・・・母が亡くなってから。
母は、無類の麺類好きで、二日に一度は、麺類でいいと言っていた。
蕎麦だけは、冷たいものを好んだけれど、やはり寒い冬などには、けんちん蕎麦などは、食べてくれた。
根菜類をたくさんいれるから、栄養も有るし、温まるし、作るのか容易だったし。
夕刻。フクロウが鳴いていた。
昼間は、ウグイスが、大音量。
母が、ウグイスの鳴き声を聞いた最後って、何時頃だったのだろうか・・・5、6年前は、補聴器があれば、会話の聞き取りも可能だったかな。
今年も、ウグイスが鳴いているよ。
花爛漫の季節だよ。