たけのこ梅雨に突入?なのか・・・昨日よりも、最高気温10度近く低下。
日中は、どんよりとした曇り空で、夕刻より雨。
20℃前後が、一番過ごしやすい・・・とは思うのだけれども、昨日の蒸し暑さを体感してしまうと、何やら肌寒いような日曜日。
暫く、新しく読む本などご無沙汰状態で。
再読などは、していたのだけれど、ほんの少しのつまみ読みをしても、集中が難しくて、すぐページを閉じてしまう。
以前は、本を読むために生きていた?ようなところもあったのに、変われば、変わるもの・・・と思っています。
漫画家・池辺葵。
不思議な物語と不思議な画力。
画力は、上手いのか下手なのか・・・で言えば、そう画力のあるほうだとは、思えない・・・(違うのかもしれないが・・・)。
最初は、よくわからない・・・のだけれど、物語が進むにつれて、登場人物の名前、役割、関連が、繋がって来る。
20年前に大量破棄されたヒト型AIロボット達と、それらに関わる人物の物語。
喫茶店の老女主人、その友達、コールセンタークレーム部で働くリリィとショウとその上司・田岡。ガンを患うゲート管理の林田さん。旧ヒト型AI開発を担ってきた科学者兼社長と官僚。
数十年前・・・某・SONYから、ロボット犬AIBOが、発売されて、そして、生産を終了。
長年、ペット?として飼い続け、部品の寿命が来ても、修理できる体制がなくなった・・・。
AIBO開発に関わった社員のおひとりが、AIOBの修理会社を立ち上げて、修理は、数か月から数年待ち・・・とのことで、余命宣告をされたお年寄りなどが、修理されて戻って来るAIBOを待っているのだという・・・。
使い捨ての機械、心を持たない機械たち。
そのヒトと同じ形状の目のなかの監視カメラと、CPUから取り出された過去の記憶。
記憶に感情をのせない・・・というAI。
ジャンルは、SFということだけれど、今迄の人間のドロ臭さ・・・みたいなものを描き続けた池辺葵で、記憶とそれに伴う感情が全て・・・みたいな作品が多かったような気がしているけれど。
その記憶に感情をのせないAIには、破棄される悲しみも痛みも、なにもないハズなんですけどね・・・。
そこは、やはり池辺葵・・・なんだろうな・・・と自分でもよくわからない読後感であったりします。