選挙の季節である。
ポストにチラシが入っている。読んでみるがなかなか心に飛び込んでくる文章に出会わない。こうしてみると、私も12年間、機関紙を作り続けて自分の考えを伝えてきたが、何人の方の心に届いたのだろうかと思う。
今朝の中日新聞に、2大政党化が進み無党派には逆風という記事が載っていた。もともと10,000票以上を獲得しなければ当選できない選挙では無党派の当選は難しい。しかし、1000票前後の地方議員選挙では、地盤・看板・かばんのない人でも、政策と人柄を必死で訴えかければ当選できる。何しろ有権者の2~3%の人に投票してもらえばよいのだから。誰からも支持をもらおうと考えずに、自分の考えに賛成してくれる人を見つけ出せばよい。既成政党ではダメだと考えている人は結構いる。そういう人たちに自分をアピールし続けることだと思う。
「マニフェストが定着して選挙がより政策本位になった」と分析している人もいるが、私は懐疑的だ。まだまだ地方議員選挙では、議員を地域代表かグループや個人に利益持ってくる人という意識が強い。それでも「政策本位での選挙」に近づけるためには、「私は自治体の将来のために働くが、あなたのためには働きません」とハッキリ言える議員が生まれる必要がある。
国会での中継を見ていると、この野党議員は何を引き出すために質問をしているのだろうと思う。質問するために質問しても、議員の務めは果たせると考えているのかもしれないが、一歩も追い込めないし、何も引き出せない。論争は相手の矛盾に食い込んでいかなければ、ただの言いっ放しでしかない。矛盾を追及できないのは、自分に力量がないか相手が正しいかである。質問しておいて、その答えについて追求できないふがいなさに驚くとともに腹が立つ。
東京都知事選挙では、現知事の石原氏と前宮城県知事の浅野氏の戦いに注目されている。この二人と元足立区長の吉田氏と建築家の黒川氏の4人による公開討論会の様子をテレビでチラッと見た。この限りでは、浅野氏は当選できないのではないかと思った。出馬の経緯もあまりに慎重だったというか、策に溺れた感じだった。そこは目をつぶるとしても、東京オリンピック誘致についての曖昧な態度は評価を下げたように感じた。賛成なのか反対なのか、有権者はもっと明快な意見を求めていたはずだ。公開討論を少し聞いただけで評価してはいけないかもしれないが、浅野氏の発言は官僚的だなと感じてガッカリした。
地方には、これからの政治のあり方を先取りしたような首長がいる。自治のあり方を真剣に考えていった結果自ずと至ったのだろうが、いずれの首長もよく似た施策を実行している。その基本は徹底した情報の開示であり、住民参加である。行政は効率的であるに越したことはないが、効率は目的ではない。市民一人ひとりの意思が反映される仕組みづくりが大切だ。
ポストにチラシが入っている。読んでみるがなかなか心に飛び込んでくる文章に出会わない。こうしてみると、私も12年間、機関紙を作り続けて自分の考えを伝えてきたが、何人の方の心に届いたのだろうかと思う。
今朝の中日新聞に、2大政党化が進み無党派には逆風という記事が載っていた。もともと10,000票以上を獲得しなければ当選できない選挙では無党派の当選は難しい。しかし、1000票前後の地方議員選挙では、地盤・看板・かばんのない人でも、政策と人柄を必死で訴えかければ当選できる。何しろ有権者の2~3%の人に投票してもらえばよいのだから。誰からも支持をもらおうと考えずに、自分の考えに賛成してくれる人を見つけ出せばよい。既成政党ではダメだと考えている人は結構いる。そういう人たちに自分をアピールし続けることだと思う。
「マニフェストが定着して選挙がより政策本位になった」と分析している人もいるが、私は懐疑的だ。まだまだ地方議員選挙では、議員を地域代表かグループや個人に利益持ってくる人という意識が強い。それでも「政策本位での選挙」に近づけるためには、「私は自治体の将来のために働くが、あなたのためには働きません」とハッキリ言える議員が生まれる必要がある。
国会での中継を見ていると、この野党議員は何を引き出すために質問をしているのだろうと思う。質問するために質問しても、議員の務めは果たせると考えているのかもしれないが、一歩も追い込めないし、何も引き出せない。論争は相手の矛盾に食い込んでいかなければ、ただの言いっ放しでしかない。矛盾を追及できないのは、自分に力量がないか相手が正しいかである。質問しておいて、その答えについて追求できないふがいなさに驚くとともに腹が立つ。
東京都知事選挙では、現知事の石原氏と前宮城県知事の浅野氏の戦いに注目されている。この二人と元足立区長の吉田氏と建築家の黒川氏の4人による公開討論会の様子をテレビでチラッと見た。この限りでは、浅野氏は当選できないのではないかと思った。出馬の経緯もあまりに慎重だったというか、策に溺れた感じだった。そこは目をつぶるとしても、東京オリンピック誘致についての曖昧な態度は評価を下げたように感じた。賛成なのか反対なのか、有権者はもっと明快な意見を求めていたはずだ。公開討論を少し聞いただけで評価してはいけないかもしれないが、浅野氏の発言は官僚的だなと感じてガッカリした。
地方には、これからの政治のあり方を先取りしたような首長がいる。自治のあり方を真剣に考えていった結果自ずと至ったのだろうが、いずれの首長もよく似た施策を実行している。その基本は徹底した情報の開示であり、住民参加である。行政は効率的であるに越したことはないが、効率は目的ではない。市民一人ひとりの意思が反映される仕組みづくりが大切だ。