友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

文化の日の自己矛盾

2010年11月03日 22時55分48秒 | Weblog
 今日は文化の日。朝から鉢植えの土の入れ替えをしようとバルコニーに出て準備をした。ところが強い風は一向に収まらない。寒いだけなら着込んで働き出せばすぐに熱くなる。しかし、こうも風が強くては作業ができない。1時間近く外にいたけれど諦めた。身体が風を受けて冷たくなった。熱いお茶を飲みながらパソコンに向かう。5・6日、姉と妹と3人で奈良に行くので、その行程でも考えようと思った。宿を興福寺の側にとったので、1日目は興福寺と東大寺を中心に回ろう。2日目は法隆寺などの斑鳩へ行ってみよう。しかし、要は姉がどれだけ歩けるかで決まってくる。

 風が強いし、車はないから、結局どこへも行かず、一日中家で何するわけでもなくボォーとしていた。エイミィ・ステュワート著の『ミミズの話』を読んでいるうちに眠ってしまう。テレビで文化の日らしい番組はないかと探したけれど、これといって興味の湧くようなものもなく、人恋しく思いながら一日が過ぎていってしまった。暗くなって、友だちが「今、おからを作ったから」と持ってきてくれた。「今晩はこれで飲めますね」とありがたく頂く。子どもの頃、母の実家ではよくおからが出たけれど、私はノドが詰まって食べられなかった。しかし、彼が作るおからは美味くて、酒の肴である。不思議な気がするが、どうしてなのだろう。

 アメリカの中間選挙では予想通り、民主党は大敗したようだ。わずか2年前には、あれだけオバマコールに沸き立っていたのが不思議なくらいだ。クリントンが大統領になった時も、こんな風に民主党は逆風に曝されたように思うけれど、人々の期待とはいったいなんだろう。オバマ大統領は「チェンジ」を約束したけれど、実際に政権の座に就いてみると現実問題の処理に追われ、そのうちに理想はどんどん遠のいていってしまう。わが国の政権交代も同じことのようだ。民主党に変わって、何が出来たのかと思うことの方が多い。菅直人さんは首相になって、歯切れのよい言葉はなくなった。

 「経済政策では誰がやってもよい結果は出ない」と物知り仲間が断言していたけれど、それは経済がよくわからない私も同感である。資本主義社会が頂点に達してしまった現在では、右肩上がりの経済政策を行うことなど無理というものだろう。仮に、頂点ではないとしても、経済は経済という生き物が動くことで、人間はこれを支配することは出来ない。高値だけれど安全な品があり、片方に安全性は保障できないが安値の品があれば、結局は安値の方にいってしまうのが人間だ。みんながみんな、高値だけれど安全なものにしようという意識にならないかぎり、人は「損得」に走るのだろう。

 プロ野球の日本シリーズを見ていても、こうなったらいいのになあと期待すればするほど、そうならない。期待なんかしなければいいのかとさえ思ってしまうが、案外そんなものなのかもしれない。理想なんて追うから落胆があるが、初めからそんなものはないのだと考えればどうってこともない。ところで日本シリーズは延長戦に入ったという。どうなるのか、楽しみだ。これも自己矛盾か。
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