友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

気になるウクライナの動き

2014年03月09日 21時12分23秒 | Weblog

 ウクライナに知り合いがいるわけではないが、これからどうなっていくのか、とても気になる。ソ連の崩壊でウクライナは独立国家になったけれど、それでもロシアの衛星国家だった。それがオレンジ革命で大きく変わった。ところが再び、ロシア寄りの政府かそれともEU寄りの政府かで流血騒ぎとなるデモが繰り返され、首都キエフにEU寄り政府が生まれた。ロシアはこの政府は武力革命で生まれたもので正当性がないと主張している。

 ロシア軍港があるクリミア半島のクリミア自治共和国が、ロシアへ編入するか否かを住民投票で決めるという。ウクライナは絶対に認めないと言い、ロシアは見守ると言う。EU寄り政権が嫌なら分離独立するところだが、ロシアへの編入である。これではロシア領になるということで無茶な選択だと思ったけれど、元々ロシアから仕事で移って来た人が多いのでそうなるらしい。

 アメリカはロシアの軍事介入は世界の安定に反していると非難するが、ロシアはアメリカのイラクへの軍事介入を取り上げて応酬している。世界中が戦争にならなければよいがと心配する。これまでの歴史では、何がきっかけで戦争という最悪の事態に発展するか、分からないことばかりだ。ロシアは暴動の中心に右翼がいると指摘していた。ロシアよりも右翼がいるのかと疑問だったが、それは民族主義者のことだった。

 ウクライナはウクライナ人で、ギリシアはギリシア人で、ヨーロッパはこんな風に民族主義が盛んになっている。他民族を排斥する動きだ。まるで先祖帰りの考えだと思うけれど、不思議な現象が進んでいる。アメリカは新政府に10億ドルの支援をすると言う。ロシアも同額を提起しているし、EUも支援を行なうという。どちらもウクライナを相手側に渡したくないのだ。ただ、アメリカはウクライナとの貿易が少ないのに対して、ロシアとEUはウクライナを切って棄てるわけにはいかない。

 結局はカネの問題なのかも知れない。援助は、国が安定し貿易が盛んになれば充分に元が取れる、そのための投資というわけだ。気前よく資金を出すように見えるけれど、どこもつながりを保ち、貿易で稼ごうという政策である。それならいっそのこと、どんどん小さな国に分裂した方がいいのではないか、そう思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする