出産のために次女がダンナと一緒に帰ってきた。土曜日はダンナの両親も我が家にみえて、その夜は3家族6人で食事をした。大いに飲み話した。長女のダンナの両親と飲んだ時も感じたことだが、同じ世代で一緒に飲み話すのは楽しい。長女のダンナのお父さんも、次女のダンナのお父さんも私よりも年上だけれど、とても気さくに話が出来て、酔いもあってか私のおしゃべりが一番多かったようだ。
昨日、今日と、暖かくて風もなく、まるで4月の陽気だ。次女が「テレビが見たい」と言うので、テレビのアンテナ口を古いものから新しいものに取り換えた。それを見ていた次女は、「専門家でなくてもできるんだ」と感心する。昔の人は大方のことは自分でやった。私は自動車のプラグの取り換えはもちろん、タイヤのブレーキの部品交換もしたことがあるが、今の車はさっぱり分からない。
分からないと言えば、大阪市長選挙の橋下徹さんだ。当選が決まったのに、テレビの前に出てこなかった。あれほどマスコミを使って知名度をあげてきた人が勝利宣言もしないとは驚いた。しかし、結果からすれば、私が彼の立場なら恥ずかしくて人前に出られない。橋下さんの得票数は37万7472票で、前回の得票数75万0813票の半分よりも少ない。大阪維新の会の幹事長、松井大阪府知事は「盛り上がらない中、4人に1人が足を運んだのは、重い民意で選挙をやった意味は十分あった」と言うが、強がりとしか思えない。
投票率は23.59%で、有権者の4分の3が棄権した。投票した人の13.53%が無効票というのも、この市長選挙の現実を意味している。無効票は6万7506票もあり、そのうち白票は4万5098票である。投票用紙に候補者名以外のこと、「該当者がいない」「投票したい人がいません」「×」などが書かれていたので無効となったものが2万2408票である。選挙に行き、自分の意思を表明した人たちがこんなにもいたのだ。
ちなみに、橋下さんの得票は全有権者の17.85%でしかない。「維新の会」の凋落は明確だが、4月の地方選挙で巻き返しを図るという。無理だろう。