友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ノーベル賞の大隅さんとは同学年だが

2016年10月04日 18時16分48秒 | Weblog

 同じ学年というだけで勝手に親近感を抱くのはどういう訳なのだろう。同じ時代を生きてきたからきっと共有するものがあると思い込んでいるが、全然感じ方が違うということもよくある。夏祭りに参加していた人で最高齢は私の兄と同じ昭和6年生まれだったが、その方が亡くなってしまい昭和14年生まれが一番上になった。続く15年生まれとは同時代を生きてきたのに考え方は極端に違うから、同じ時代の人でも受け止め方でその後の人生は大きく違うようだ。

 生まれ持った能力、育った環境、人は様々だから当然様々な人生がある。ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった大隅良典さんは昭和20年2月生まれだから私とは同じ学年だ。2008年に益川敏英さんと共に物理学賞を受賞した小林誠さんは、カミさんと同じ高校の同学年ということもあって、まるで知り合いのような気になっていた。1963年、小林さんは名古屋大学へ、大隅さんは東京大学に入学した。

 私たちが大学生になった頃は、60年安保闘争で挫折した先輩たちがニヒル感を漂わせていた。まだ70年安保のようなゲバルトはなく、せいぜいジグザグデモだった。しかし東大では全学を上げて「東大解体」が叫ばれていたように山本義隆さんの『知性の反乱』にある。大隅さんは入学以来10年近く東大に在籍し、1971年に同じ大学院の研究生と学生結婚している。どんな人生だったのか、何を考えていたのかとちょっと気になった。

 新聞報道によれば2歳年下の万里子さんは大隅さんから電話があった時、「いつも私をからかうので、またウソをと思った」とある。「外では先生でも家ではぐうたらな人」とのろける。そして「身体が心配なので、授賞式には私も付いていかないといけない」とほほ笑む。ノーベル賞を受賞した人のカミさんはユニークな人が多い。大隅さん自身も受賞決定の気持ちを聞かれて、「まだありません。お祝いのお酒も飲んでいないので」と言い、「浴びるほど飲めば実感するかも」と話す。

 同学年の大隅良典さん、ノーベル賞おめでとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする