小1の孫娘の七五三のお祝いは大須の三輪神社で行われた。長女たちが住んでいる街にも有名な神社があるが、孫娘や長女の着付けや化粧のことからここがよいとのことだった。何よりもお祝いの主である孫娘の食事のことを考えると、私たちジジババは和食で一杯飲めればいいが、孫娘はスパゲッティとかピッザの方が好きなのだと長女に言われ、納得した。
三輪神社は大須の一角にあり、お祝いのために来ている家族が何組かあった。いずれも私たちのようにジジババが2組ついている。賑やかになった大須の街を歩いてみたが、本当に若い人たちが多い。私が住んでいる街では見ることがないと思われる服装で歩いている。外国人も結構いる。私も中学生だったら友だちと一度は来ていたかも知れない。アニメの服を売っている店もあれば、シールを売っている店もある。こんなものが商売になることにビックリした。
小さな時からスケートやテニスあるいはゴルフを習わせ、一流の選手に育て上げる親たちがいる。また英会話教室やバレエ教室に通わせ、外国で学ばせたいと話す親もいる。昔のように教養として学ばせるというより、一攫千金を子どもに託そうとしているのだろうか。私も子どもたちにバイオリンを習わせたが、ピアノを置けるような住宅ではなかったことと何よりも音楽に慣れ親しんで欲しかったためで、有名人になって稼いで欲しいとは思わなかった。
子どもがやりたいことは生活費を切り詰めてもやらせてあげたかった。それで彼女たちの人生が広がればよかった。ドーナツ屋さんになるにはいくらかかり将来どれだけ収入が得られるか、夢に向かうか安定を求めるか、私は子どもの頃考えたことはなかった。今も金銭感覚に疎いからカミさんに叱られてばかりいる。これは親の教育が悪かったのか。それでも子どもはいつか自分の道を見つけて進んでいく。