友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

塗装工事の男の子と話す

2016年10月26日 18時16分29秒 | Weblog

 ルーフバルコニーやベランダの鉄柵の塗装工事の日。全面塗装というより悪い部分だけを塗り直す工事である。前回がいつだったのか、私も委員で立ち会ったのに、もうすっかり忘れている。7・8年前だったか、その時は全面塗装だったのでまだ大丈夫だろうと思っていたが、ベランダの方は庇があり布団などを干すので手入れをするが、ルーフバルコニーの方は直接陽も当たるし雑巾かけもしないから早く塗料が剥げるようだ。

 工事に来たのは若い男の子だった。「ひとりなの?」と聞くと、「ふたりでやってるんですが、別のところで」と言う。ベランダの方は塗るところも少ないがルーフバルコニーは相当な量だ。まず、ベランダからと言うので見ていると全面ではないから、彼が目で見てチェックしながら塗り重ねていく。刷毛の使い方を見ていると慣れた感じだ。「そこが終ったらお茶にしない?コーヒーを飲もうと思っていたところだから」と誘うと、意外にあっさりと「ありがとうございます」と言う。

 ルーフバルコニーで座り込み、熱いコーヒーを飲む。「広くていいですね」と彼は言う。「自分もマンションに住んでいるが、ベランダ菜園をやっても育たない」と言い、猫を飼っていることや「小物を集めるのが好きで、ガラクタで埋まってます」と話す。「早く片付けないとイカンのです」と言うので、「集めすぎた?」と聞くと、「結婚するんです」と答える。「結婚式を海外でしたいと言うんで、どこがいいか迷ってるんです。グアムか、バリか‥、グアムは安いですけど、バリだと人数にもよりますが、300万以上かかりますから、金貯めないといけないんです」と話す。

 カミさんが「初対面の人なのによく話すわねえ」と冷やかす。我が家は材木屋で職人さんが大勢いたから、10時と3時にはお茶とつまみが出た。井戸掘りに行った時も、依頼主と一緒にお茶を飲みながら話すといっそう親密になり、仕事も丁寧になる。ひとりで黙々とペンキを塗るだけではと思いつい話し込んだが、彼ならきっといい家庭を作るだろう。

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