何ということか、せっかく晴れたのに強い北風が吹いていて、ルーフバルコニーのチューリップの花は皆、南に向いて頭を下げている。明日、明後日と友だちがチューリップを見に来てくれるのに、これではかなりの花が傷ついていそうだ。自然には逆らえないから、そっと風が収まりますようにと願うしかない。
昨日は雨の中を3羽のツバメが飛んでいた。何時まで飛び続けるのだろうと思いながら眺めていたが、同じところを1時間くらい飛んでいた。餌になるような虫でも飛んでいるのだろうか。それにしてもあれだけのスピードでよく飛び続けることができるものだ。ツバメが巣に近づく猫に向かって急降下を繰り返すのを見たこともあるが、操作間違いを起こすことはないから不思議だ。
桜田五輪大臣が辞任した。岩手県の自民党議員の応援で、最後に「復興以上に大事なのは高橋さん」と言ってしまい、「被災者の気持ちを傷つけたから」と辞任したのだ。演説の最初のところで、「いよいよ乾杯という時に、(私が出てきて)ガッカリしているのでは」と言い、「私もガッカリという言葉は禁句なんです」と言って聴衆の笑いを取った。
ここで笑う人たちもどうかしている。選手の病気を心配せずに、メダルが減ってしまうことを気にした情けない発言だったのに、それを笑いのネタにしたことは、桜田さんは何も反省していない証左である。一緒に笑ってしまう会場の人たちも選手のことなど気にしていないのだ。笑いを取るのは演説の手法なのだろうが、あまりにも人間性に深みが無さ過ぎる。
地元では気さくないい人と言われているようだが、国の進むべき道を決める立場の国会議員は、いい人だけではダメだ。どうして主義主張がぶつかるような論戦が国会で見られないのだろう。野党の質問は揚げ足取りばかりで、質問から何を引き出そうとしているのか分からない。7日に行われた統一地方選挙の投票率は44%程しかないし、低いところでは30%台である。
「誰がなっても何も変わらない」と言っていた人がいたが、その通りだろう。有権者に希望が見えてこないのだから、投票場へ出かけても仕方ない気持ちになってしまう。どうしてこんなに憂鬱な時代になってきたのだろう。