友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

アメリカは先進国ではなかった

2021年01月08日 17時25分25秒 | Weblog

 ビックリした。アメリカは先進国では無かった。巨大な軍事力で世界を支配してきたが、それでも反戦運動があり、それにかかわっていたクリントンが大統領になったのだから、それなりに良識があるはずと思っていた。もちろん、クリントンもオバマも世界から紛争や戦争を無くすことは出来なかった。

 けれど、こんな光景を見せられるとは思わなかった。1960年、まだ白黒テレビの時、国会を大勢の人たちが取り巻き、抗議の声を上げていた。60年経た今日、アメリカの国会議事堂を「トランプ2020」の旗を掲げた人々が取り巻き、60年前の日本では出来なかった議事堂内へ突入した。

 映像で見ると、お年寄りが多い。お年寄りなら常識的かと思ったら、若者同様に窓ガラスを割り、手当たり次第に物を壊していた。ある人は「シザー・トランプ」と叫んでいたから、トランプさんは神になったようだ。トランプ支持者はキリスト教原理主義者が多いというが、偶像礼拝は禁止されているのに可笑しい。

 ホワイトハウス前に集まった群衆に向かって、トランプさんは「票が盗まれた不正選挙」と言い、「連邦議事堂へ行き、あなたたちの声を聞かせるために行進せよ」と煽っている。大統領が選挙で敗れたからと、選挙の結果を確定する場を実力で占拠するよう求めるとは呆れ果てる。

 国民の直接行動を否定する気は無いが、暴力に訴えるのは愚の骨頂だ。それにしてもどうして「アメリカを再び偉大に」と思うのだろう。そもそも偉大とは何を指すのだろう。キリストは「右の頬を打たれたら、左の頬も差し出しなさい」と言い、「あなたの敵を愛しなさい」と説いた。

 トランプ支持者の皆さんは、本当にキリスト教徒なのかと思ってしまった。

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