友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

卒業生がふたり遊びに来てくれた

2021年01月12日 17時09分44秒 | Weblog

 昭和46年の卒業生が2人、昼から遊びに来てくれた。ふたりとも命に係わる病気をしている。ひとりは消防団の活動の後、急に頭がフラッとしたことは覚えているが、次に気が付いた時は病院のベッドにいたそうだ。脳出血で後遺症は残るが、いたって元気でリハビリのためにボウリングに精を出している。「緊急事態宣言になるとボウリングが出来ない」と零す。

 もうひとりは昨年夏に、右目に血液が流れない病気になり失明した。彼とは縁が深く、私が高校の教師になった年に入学した生徒だが、馴染めずに留年したので、初めてクラス担任となった私のクラスの生徒となった。私が意識した訳でもなかったのに、気が合ったのか、仲良しになった。私と年齢が近いこともあり、彼にとっては兄貴みたいだったのだろう。

 私が下宿していたアパートに、私よりも先に帰っていて、書棚の本を読んでいた。私も彼の家に遊びに行き、彼が集めたマンガを見せてもらった。結婚した時は仲人を、新婚の富士裾野市の会社の社宅へ家族4人で押し掛けたり、彼の友だちが持っていた信州のペンションへも招待されて出かけた。私の娘たちは、卒業生というより、年下の友だちだと思っていたのかも知れない。

 そんな彼が今、高校時代から会社員となり、独立して頑張った体験などを思い出して書いていると言う。「パソコンで?」と聞くと、「レポート用紙」と答える。原稿を知人にコピーして送ったところ、「読めん」と返事が来たとも話す。彼の字は決してきれいではないから、「そりゃー読めんだろう。パソコンは修正も効くし、どこから書いても保存も出来るぞ」と言ってしまってから、目が片方見えないから打つのは大変だと気付いた。

 「原稿をパソコンで打ってくれる人を見つけないとな」と言うと、「女子大生でいい子がいたんだけど」と答える。ひとり暮らしの老人と付き合ってくれる女性が見つかりますようにと祈る。きっと彼の生きる力にもなってくれるはずだ。

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