寂しいのはどっちなの?と思うほど、カミさんは孫たちとの会話を求めている。今日も茨城の小1の孫とテレビ電話をしている。孫は国語の教科書を読んで聞かせてくれたり、「問題を出すから、答えてね」とクイズを出してくれる。
「読まれるとたたかれるものは?」。何だろうと考えていると、カミさんは「ハイ」と手を挙げ、「カルタ」と答える。孫娘は「よくできました。じゃー、次にいくね」と問題を出す。国語の教科書の読み方も上手だったし、問題の出し方もよく出来ていた。
小学校1年が始まったばかりで、「自己紹介もちゃんと出来たよ」と言う。カミさんが「みんなするの?」と聞くと、「5人くらい」と答える。積極的に手を挙げているようだ。5月生まれで身体も大きい方だからなのか、結構、世話やきでもあるようだ。
私は4月生まれだが、何も出来なかった。父も母も先生だったのに、読むことも書くことも教えてくれなかった。国語の時間に、先生が「読める人」と声をかけると、4・5人が手を挙げ、スラスラと読むのでビックリした。小5年になるまで、私は自分から手を挙げることは一度も無かった。
小1で先生に褒められたのは、写生大会で描いた絵だった。家庭訪問に来た先生が、「将来はピカソになるかも知れないから、絵を習わせるといい」と母に言ったようで、小4くらいから私の恩師となる先生の塾に通うことになった。
小1の孫娘を見ていて、「この子の方が遥かに上だなぁー」と昔を思い出した。