上の孫が7ケ月になる曾孫を連れてやって来た。カミさんが会いたがっていることもあるが、孫もまた、毎日ふたりだけでいると滅入るようだ。「時々、友だちとランチもしてるよ」と言う。「月に1度は来るね」と嬉しいことを言ってくれるが、1時間ほどの車の運転が心配だ。
たまたま、私の教え子のクラス写真を見て、カミさんとふたりで盛り上がっていた。カミさんは問題を起こしそうな子に目が行くが、孫は「おとなしくて、しっかりしていそう」な子を指す。それがだいたい当たっているから不思議だが、孫の好みのタイプでもあるようだ。
クラス写真の子どもたちも今年は古希を迎える。還暦の時のクラス会の写真を見せると、「余り変わっていないね」と、2枚の写真を見比べて言う。みんなそれなりに歳を重ね立派になった。『同級生新聞』を発行している世話焼きは、「催促しないと原稿が集まらないので、次号で終わりにします」と言う。本当にご苦労かけて申し訳ない。
昨日の新聞の『人生案内』に、70代の男性の「看護師に片思い」が載っていた。「今度、一緒に走りましょう」と話した看護師さんに、「付き合ってくださ」と紙を渡したところ、返されてしまったと悩んでいるのだ。回答者は「性急すぎたのです。自分のことだけ考え、相手の気持ちに思いをいたさなかった、一方的な恋です」と指摘する。
恋は一方的なもの。生きてさえいれば、最後の恋に巡り合うこともあるだろう。7ケ月の曾孫の恋は、あの世から応援することになるだろう。