今朝はとても寒かった。寒いのに、心配なことがあってルーフバルコニーに出た。ブルッと身体が震えた。ペチュニアの鉢に逃がしたバッタを見に行ったのだが、当然なことだがどこにもいなかった。
マンションの階段で、初め見た時はゴミかと思った。3センチほどの小さなバッタで、ジッとして動かない。人が通るのに踏みつけられなかったのは、人が来ると壁に張り付いて難を逃れていたようだ。でも、このままではいつか殺されてしまうだろう。
そう思ったら、早く助けなくてはと思い、コップをかぶせて揺すると、上の移動してきたのでそっと塞ぎ、ルーフバルコニーに出てペチュニアの花の間に置いた。けれど、なかなか出ていかない。1時間ほど経って見に行くともういなかった。
何か良いことをした気分だったのに、今朝の寒さで可哀想な気がした。ルーフバルコニーにはトカゲが来るし、カマキリやトノサマバッタも来る。どこから来て、どこへ行ってしまうのか分からないが、こんな狭い空間でも生き物は必死に生きている。
「質量不変の法則」。どんなに変化しても質量は変わらないと、中学か高校で教えてもらった。地球が生まれて今日まで、いろんな変化はあるが全質量は変わらないということか。人類が増え、森林を伐採して農地を増やしても、地下から鉱物や原油を取り出して加工しても、全質量は変わらないと。
温暖化になっても、氷河期が来ても、同じなのか。地球に宇宙から何かが落ちてきても、それでも質量が変わらないのは、宇宙そのものの質量は変わらないということなのか。地球上のたったひとりの人間の生死も、その喜怒哀楽も、全く意味がないのか。バッタも私も同じ運命にある。
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