奈良県の小学校で、いじめに苦しむ女の子が提出したノートに、担任が花丸をつけて返したことが問題になっている。女の子は現在小3で、小学校1年の時からいじめに遭っていたようだ。
今年の6月、足を蹴られて痣が出来ていたので、両親はいじめていた子を調べて欲しいと学校に訴えたが、「学校は警察と違って、犯人を捜すところではない」と言われたという。学校の対応に憤った両親は、弁護士に訴えマスコミに知られることになった。
報道だけでは、女の子が書いたノートの全文が読めないので何とも言えないが、「じぶんなんていなければよかった」と、悲痛な思いを書いているのに、花丸をつけて、「You can do it!」と書き、「ファイト」と追記している。
教育委員会は「不適切な指導」と言うが、担任の「励ますつもりだった」という弁解はよく分かる。けれど、担任ならもっと子どもの心に立ち入るべきだっただろう。女の子から話を聞いてあげるとともに、他の子どもたちからも話を聞く必要があったと思う。
小学校の子どもたちは、好きという表現が出来ないので、いたずらしたりして女の子に構うことがある。私は女の子に、いたずらやいじめをしたことは無いが、小4の時、男の子が女の子にいたずらをしたために、「級長は男子の先頭に立って、全員の女子に謝りなさい。連帯責任です」と担任から命じられた。
「そんな理不尽な」とは思ったが、担任の言うことに逆らえなかった。40代のベテランの女性教師だった。奈良の担任が、男性なのか女性なのか、若いかベテランか、定かでは無いが、子どもたちともっと会話が出来ていれば、こんな事件にはならなかっただろう。
女の子は、心的外傷後ストレス障害になっているという。私の次女の娘も同じ小3、ケロッとした女の子だから大丈夫だと思うが、愛知県の半田の中学校で女子生徒が男子生徒を切りつけた事件は、長女の娘と同じ中2だった。偶然に過ぎないとはいえ、心配な事件が続く。
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