カミさんが認知機能検査の日だったので、警察署まで送って行き、近くの喫茶店で待機し、迎えに行った。せっかくの機会だからと、松坂屋画廊で行われている阿部知暁さんの「ゴリラ絵画展」と、伏見の富士フォトギャラリーで行われている「国境なき医師団」の写真展を観てきた。
久々のデートのようなもので、「松坂屋で美味しいものを食べましょう」とカミさんも張り切っている。阿部知暁さんのことは朝日新聞の『天声人語』で紹介されていたが、どこで行われているのかは書かれていなかった。そこで朝日新聞社に電話して聞いた。
同じ日の中日新聞にも紹介記事が載ったようだが、市内版なので見ることが出来なかった。阿部知暁さんという名前から男性のように思ってしまったが、1975年生まれの女性だった。大阪芸大の先生だったかが、「あなたにしか描けないものを描き続けなさい」と言われ、ゴリラばかりをズーと描き続けているという。
京大の山極寿一元総長が原稿を寄せていた。「阿部さんの絵はゴリラだけでなく、ゴリラが見る世界を描き出している」とあったが、ゴリラの目を見ているとまるで見つめられているようだ。21日まで開催されているので、ぜひ一度ご覧いただきたい。
「国境なき医師団」の写真展は、残念ながら明日までの開催なので、時間の都合のつく人は見て欲しい。人間はどうしてこんなにも愚かなのかと思う。なぜ、殺し合わなくてはならないのか、必死に生きようとする人まで虐殺してしまうのか。「国境なき医師団」が解散できる日は来るのだろうか。
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