アメリカからの客人たちはもう成田に到着したのだろうか。サクラメントからロスアンジェルスに、そしてそこから成田へと向かい、成田からセントレアに来て、友だち家族の迎えの車でこの街へやって来る。あと、4時間もすれば顔が見られる。飛行機の長旅は結構疲れるが、大丈夫だろうか。
今年はどんな年だったのかと、テレビはいろいろ報道しているが、私にはあまりよい年ではなかった。愚痴っている友だちがいるが、幸せだったからそんなに嘆くことが出来るのだ。何でもないまま年の暮れを迎えると何だか空しさしか感じない。
友だちは、いわゆる「老いらくの恋」に夢中だった。こんな歳になっても「恋する」ことが出来るのは羨ましい。デートを重ねるうちに、「耐えられなくなった」と言う。名所を観たり、食事をしたり、その時は「こんなにも幸せ」と感じ、それで充分満足だったのに、彼女の横顔や細く長い指先を眺めていると次第に「触れたくなってしまった」と言う。
いくら年寄りでもやっぱり男は同じだ。そして、「触れたい」と告白した。それは恋の終わりでしかなかった。音信は途絶え、友だちは覇気を無くした。それで、日常に溶け込もうと努めている。まあ、いいじゃーないか、今日のドラマではないが、「生きていればまた巡り合える」。人生はいつもそんな気がする。
「もう一度会いたい」と、恋する人はいつも願う。しかし再び会える人はいないだろう。「結婚は誰でも出来る。けれど、恋愛は誰もが出来る訳ではない」のだ。恋する人がいたことは、幸せな人生だったことに間違いない。今年もあと3日。明日から1月3日まで、ブログは休みます。皆さん、良いお年を!