友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

これは政治の仕事である

2012年10月25日 18時29分44秒 | Weblog

 プロ野球の日本シリーズに向けて、セ・リーグのクライマックスシリーズで中日ドラゴンズが3連勝し、あれ?ドラゴンズが勝つのかと一瞬思った。けれど、中日が王手をかけた第4戦、石井選手がヒットし、巨人が1点差で競り勝った。ベンチはまるで優勝したかのような喜びようだった。ああ、これで巨人がクライマックスも制するだろう。何しろ今年の巨人は、開幕当初は負け続けだったのに、いつの間にかトップの地位を築いていた。「このクライマックスシリーズも目いっぱい戦い、東京ドームが稼げるように、仕組まれているのだ」とプロ野球通は言うが、そんな大逆転劇があるからこそ、プロ野球ファンは面白くてたまらないのだろう。

 今朝、先日掘った井戸の工事で出かけた。手押しポンプの土台を造り、土曜日にポンプをセットするためだ。この公園の隣りでは有料老人ホームが建設されており、近々完成する。私たちが作業にかかろうとしていると、顔見知りになったガードマンがやって来た。「いよいよ完成ですね。それにしても立派な建物ですね」と言うと、「世の中は全て、金ですよ。余ほど金が無くちゃー入れません」と首をすくめて話す。今、地域では有料老人ホームが次々と建てられている。ここの建築主は既に4箇所で大規模なホームを建てている。

 中日新聞を読んでいたら、純資産が百万ドルを超えるお金持ちが昨年に比べて、46万人も増えたという記事があった。どこの国かと思ったら、日本のことである。日本はアメリカに次いでお金持ちが多いらしいが、私の周りを見ても実感が湧かない。純資産が百万ドルを超えるお金持ちは358万人とある。百万ドルというと約1億円か、358万人程いても不思議ではないか、そんな気もするけれど、数字で理解できても実感はない。私の友だちは、ロト6で何億円か当てる夢を見ている。「もし、突然姿を見なくなったら、その時はカリブで海を眺めて酒を飲んでいると思ってください」と言うが、なかなか姿を消す気配はない。

 年金生活者では公営の養護老人ホームでも生活出来ないと言われている。受け取る年金以上にお金がかかるからだ。年金でも厚生年金の人は良いけれど、国民年金では生きていくこともままならない。昨年度の日本人の平均年収は4百万円ほどと言われている。20代なら2百万円台、30代なら3百万円台、40代なら4百万円台らしい。50代、60代となると5百万円台とか、これは統計の取り方で随分開きがある。個人によっては20代でも8百万円の年収がある人もいるし、50代でも2百万円台という人もいる。

 高額費用の老人ホームが建設されていくが、一方で医者にかかることも出来ない老人もいる。国の福祉政策は破綻状態だ。野球のように一発大逆転といかなくても、せめてみんなが安心して暮らせるようにならないのだろうか。毎年3万人の人が自殺している。少なくとも生活苦で死ぬことのないように、みんなで助け合うことは出来ないのだろうか。私は残念ながら、358万人のひとりではないけれど、みんなが力を合わせれば何とかなるようなお金持ちの国なのだから、よい案はないのかと思う。これは政治の仕事である。

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