朝、カーテンを開けると銀世界だった。我が家のルーフバルコニーの積雪は5センチくらいあったが、雪降りが止み太陽が顔を出すと、ゆっくりと溶けていった。午後、温水器内部のクリーニング業者がやって来た。「雪で大変ですね」と言うと、「会社を出る時は10センチくらい積もっていたんで、どうしようかと思いました」と話す。
温水器のクリーニングは2年に1回、業者から電話がかかってくる。それが1ヶ月ずつ早くなっているので客から嫌味を言われるそうだ。「電話をする女子社員に『同じ月にしろ』と言ってるんですがねえー」とボヤく。作業の一部始終を初めて見ていたカミさんは、「あんなに丁寧にやってくれるんだから、この値段でもしょうがないわね」と納得していた。
昨日、カミさんの弟も持ち家の手入れに金がかかると言っていた。金が出せないならやらなければいいが、金の都合がつくならやってもらえばいい。業者に踊らされているだけと言う人もいるが、それで快適に暮らせるなら、金の出せる人は出した方がいい。けち臭いことばかり言っていると、心まで冷え込んでしまう。
「温かき素肌にそって触れてみる まだ結ばれぬ老いの初夢」。どこかにこんな短歌があった。老人が3人、「最後の恋をするぞ」と吠えていたけど、それは昨年だったか一昨年だったか、思い出せない。「老兵は静かに消え去れ」と糾弾されそうだ。
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