「あ゛〜〜〜〜〜」
ブログにこの1行しかなかった。いったいどうしたのかと心配になり、翌日のブログに注目した。ところが、「出稼ぎ先の大学で 昨年見つけたシャワー室 のぞいてみたらちゃんとシャワーがあった。(略)今年のこの猛暑。シャワー浴びたい時に使えるかも…。大学に授業に行った時にお湯も出るかチェックしてみた。ちゃんとお湯も出る!!! いいとこ見つけた!!!」とある。
おいおい、いったいどうしたのだと思ったが、その時、気が付いた。確かにこういう子だ。ちょっとばかりおっちょこちょいで、慎重な方ではない。私が地域新聞を初めて5年経った時、広告会社を辞めて移ってきてくれた。彼女のおかげで新しい企画を作り出すことが出来た。
パソコンの操作が出来たから、企画書を作成してもらった。文章がうまいという訳ではなかったが、面白い文章だったので囲み記事を続けてもらった。最近、紙面の面白さに欠ける気がするが、今のスタッフの皆さんで奮闘してもらう以外に手立てはない。彼女は今、新聞の編集長と2つの大学の講師を務めている。
先生になりたかった彼女だったから、編集長よりも講師の方がイキイキとしているようだ。よく編集室で話し合ったが、彼女とは考えが一致していた。そのころからおっちょこちょいで、編集室の電話が鳴ると、机の上に飛び乗って受話器を取ったことがあった。下着が丸見えで、ドキッとした。
不妊治療の末、男の子を授かった。編集室にも連れてきていたので、彼女が仕事をしている間は私が遊ぶ相手をした。とても可愛くて賢い子だった。彼女は普通に育てたつもりだっただろうが、あまりにも可愛がり過ぎた気がする。ひとりっ子は母親の方が子離れできないようだ。
それにしても、「あ゛〜〜〜〜〜」はいったい何だったのか。どこかでちゃんと説明してくれないと、どうにもすっきりしない。まさか、猛暑の悲鳴なのか、あの時の歓喜の叫びなのか、説明がないと妄想ばかりが生まれてくる。今日も暑かった。
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